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Interstage List Works V10.3.0 帳票印刷配信手引書
FUJITSU Software

1.6 帳票印刷配信機能のアクセス権

帳票印刷配信機能のアクセス権の種類と概要を以下に示します。設定されたアクセス権は、帳票表示画面を除く各画面およびAPIにのみ有効です。

アクセス権は、コマンドで設定/変更できます。管理者権限を持つユーザだけが、アクセス権を設定できます。

機能

概要

配信フォルダのアクセス権
⇒“1.6.1”参照

配信フォルダにアクセスできるユーザ/グループを制限します。

帳票のアクセス権
⇒“1.6.1”参照

配信フォルダ配下の帳票にアクセスできるユーザ/グループを制限します。

配信出力先のアクセス権
⇒“1.6.2”参照

配信出力先にアクセスできるユーザ/グループを制限します。

印刷ジョブのアクセス権
⇒“1.6.2”参照

配信出力先配下の印刷ジョブにアクセスできるユーザ/グループを制限します。


注意

  • 管理者権限を持つユーザは、設定されているアクセス権に関係なく、すべての配信フォルダおよび配信出力先に対してフルコントロール権限があります。

  • 帳票の出力ユーザは、設定されているアクセス権に関係なく、出力した印刷ジョブに対してフルコントロール権限があります。

  • 以下の場合は、アクセス権に関係なく帳票の登録時に印刷されます。

    • 配信フォルダに設定された出力動作モードが「即時印刷」の場合

    • 帳票の出力動作モードが「即時印刷」(LDST-OUTPUT=1、LV-LDST-OUTPUT=1)の場合

  • 大文字・小文字だけが異なる複数のユーザIDを使用しないでください。このユーザにアクセス権を設定すると、意図しない動作をする場合があります。

アクセス権による機能の使用可否の判定方法

配信フォルダ、配信フォルダ配下の帳票、配信出力先、および配信出力先配下の印刷ジョブに対する各機能の使用可否は、配信フォルダまたは配信出力先に設定されているユーザ、グループおよびEveryoneのアクセス権によって判定されます。

配信フォルダまたは配信出力先に設定するアクセス権について、判定方法を説明します。

判定方法

アクセス権の判定は、以下の順番で行われます。

  1. ユーザのアクセス権が定義されている場合は、ユーザのアクセス権の指定に従います。

  2. ユーザのアクセス権が未定義で、グループのアクセス権が定義されている場合は、以下のとおりです。なお、Everyoneはすべてのユーザが所属する1つのグループとして扱われます。

    • 所属するグループが1つの場合

      グループのアクセス権の指定に従います。

    • 所属するグループが複数の場合

      各機能につき、各グループの中でどれか1つでも許可されていると、機能の使用が可能となります。

  3. ユーザのアクセス権、およびグループのアクセス権が定義されていない場合は、Everyoneのアクセス権の指定に従います。

  4. Everyoneも含め関連するアクセス権が定義されていない場合は、不許可となります。

アクセス権による機能の使用可否の判定例

アクセス権およびユーザ・グループの状態が以下のような場合を例に、アクセス権の判定例を説明します。

帳票の表示

帳票の印刷

帳票の削除

Everyone

×

グループ1

グループ2

×

×

ユーザ1

×

上記の場合、各ユーザのアクセス権は以下のとおりです。

帳票の表示

帳票の印刷

帳票の削除

説明

ユーザ1

×

ユーザ1の定義があるため、ユーザ1のアクセス権の指定に従います。

ユーザ2

ユーザ2の定義がなく、Everyone、所属するグループ1およびグループ2のいずれかで機能の使用が許可されているため、すべての機能の使用が可能となります。

ユーザ3

×

ユーザおよび所属するグループの定義がないため、Everyoneのアクセス権の指定に従います。


アクセス権の設定方法

アクセス権は、アクセス権データファイルに記述して、lwacimptコマンドを実行することにより設定します。

アクセス権の設定手順については、“5.4 アクセス権の設定(任意)”を参照してください。