帳票印刷配信機能のアクセス権の種類と概要を以下に示します。設定されたアクセス権は、帳票表示画面を除く各画面およびAPIにのみ有効です。
アクセス権は、コマンドで設定/変更できます。管理者権限を持つユーザだけが、アクセス権を設定できます。
機能 | 概要 |
---|---|
配信フォルダのアクセス権 | 配信フォルダにアクセスできるユーザ/グループを制限します。 |
帳票のアクセス権 | 配信フォルダ配下の帳票にアクセスできるユーザ/グループを制限します。 |
配信出力先のアクセス権 | 配信出力先にアクセスできるユーザ/グループを制限します。 |
印刷ジョブのアクセス権 | 配信出力先配下の印刷ジョブにアクセスできるユーザ/グループを制限します。 |
注意
管理者権限を持つユーザは、設定されているアクセス権に関係なく、すべての配信フォルダおよび配信出力先に対してフルコントロール権限があります。
帳票の出力ユーザは、設定されているアクセス権に関係なく、出力した印刷ジョブに対してフルコントロール権限があります。
以下の場合は、アクセス権に関係なく帳票の登録時に印刷されます。
配信フォルダに設定された出力動作モードが「即時印刷」の場合
帳票の出力動作モードが「即時印刷」(LDST-OUTPUT=1、LV-LDST-OUTPUT=1)の場合
大文字・小文字だけが異なる複数のユーザIDを使用しないでください。このユーザにアクセス権を設定すると、意図しない動作をする場合があります。
アクセス権による機能の使用可否の判定方法
配信フォルダ、配信フォルダ配下の帳票、配信出力先、および配信出力先配下の印刷ジョブに対する各機能の使用可否は、配信フォルダまたは配信出力先に設定されているユーザ、グループおよびEveryoneのアクセス権によって判定されます。
配信フォルダまたは配信出力先に設定するアクセス権について、判定方法を説明します。
アクセス権の判定は、以下の順番で行われます。
ユーザのアクセス権が定義されている場合は、ユーザのアクセス権の指定に従います。
ユーザのアクセス権が未定義で、グループのアクセス権が定義されている場合は、以下のとおりです。なお、Everyoneはすべてのユーザが所属する1つのグループとして扱われます。
所属するグループが1つの場合
グループのアクセス権の指定に従います。
所属するグループが複数の場合
各機能につき、各グループの中でどれか1つでも許可されていると、機能の使用が可能となります。
ユーザのアクセス権、およびグループのアクセス権が定義されていない場合は、Everyoneのアクセス権の指定に従います。
アクセス権およびユーザ・グループの状態が以下のような場合を例に、アクセス権の判定例を説明します。
帳票の表示 | 帳票の印刷 | 帳票の削除 | |
---|---|---|---|
Everyone | ○ | ○ | × |
グループ1 | ○ | ○ | ○ |
グループ2 | ○ | × | × |
ユーザ1 | ○ | ○ | × |
上記の場合、各ユーザのアクセス権は以下のとおりです。
帳票の表示 | 帳票の印刷 | 帳票の削除 | 説明 | |
---|---|---|---|---|
ユーザ1 | ○ | ○ | × | ユーザ1の定義があるため、ユーザ1のアクセス権の指定に従います。 |
ユーザ2 | ○ | ○ | ○ | ユーザ2の定義がなく、Everyone、所属するグループ1およびグループ2のいずれかで機能の使用が許可されているため、すべての機能の使用が可能となります。 |
ユーザ3 | ○ | ○ | × | ユーザおよび所属するグループの定義がないため、Everyoneのアクセス権の指定に従います。 |
アクセス権の設定方法