“5.4 アクセス権の設定(任意)”の“手順1”でエクスポートされたアクセス権データファイルを編集します。
アクセス権データファイルの編集規約と記述方法を以下に示します。
アクセス権データファイルは、セクション(配信フォルダまたは配信出力先)とアクセス権の組合せで記述します。
セクションに設定するアクセス権を、セクションの下の行に、必要なグループ/ユーザ分だけ指定します。セクションだけを指定した場合、アクセス権は何も設定されていないものとみなします。
編集規約
1行1項目で指定してください。
コメントを記述する場合は、行頭に「#」を記述してください。
行の最後は、必ず改行してください。
シフトJISコードで記述してください。
同一のセクション名が重複して指定された場合は、後で指定されたセクションのアクセス権が有効となります。
記述されていない配信フォルダまたは配信出力先のアクセス権は、変更されません。
同一の「アクセス権の項目名」を複数回指定しても、1回指定した場合と同様に扱います。(エラーにはなりません。)
同一のセクション内に同一のユーザ/グループのアクセス権が指定された場合、後で指定されたアクセス権が有効となります。
セクションのみが記述されている場合、指定された配信フォルダまたは配信出力先はアクセス権がない状態となります。
値の前後と行頭/行末の半角空白は無視されます。
記述方法
対象種別とアクセス権の設定対象となる配信フォルダIDまたは配信出力先IDを、カンマ区切りで記述します。
[対象種別,対象の配信フォルダIDまたは配信出力先ID]
アクセス権の設定対象を「0」または「1」の半角数字で指定します。
0:配信フォルダ
1:配信出力先
対象種別が「0」の場合は、配信フォルダIDを80バイト以内で指定します。
対象種別が「1」の場合は、配信出力先IDを80バイト以内で指定します。
以下の4項目をカンマ区切りで記述します。
ID種別
アクセス権を設定するユーザ名またはグループ名
アクセス権の基準となるキーワード
アクセス権の項目名
ID種別,アクセス権を設定するユーザ名またはグループ名,アクセス権の基準となるキーワード,アクセス権の項目名
アクセス権の設定対象となるユーザ/グループを「0」~「2」の半角数字で指定します。
0:Everyone
1:グループ
2:ユーザ
ID種別が「0」の場合は、何も指定しません。ユーザ名/グループ名を指定しても無視されます。
ID種別が「1」の場合は、アクセス権を設定するグループ名を256バイト以内で1つ指定します。
ID種別が「2」の場合は、アクセス権を設定するユーザ名を全角18文字(半角36文字)以内で1つ指定します。
ユーザ名/グループ名には、以下の文字は指定できません。
\ / [ ] : | < > + = ; , ? * @ ”
参考
存在しないユーザ名/グループ名が指定された場合でも、lwacimptコマンド実行時にエラーになりません。
「FULL」または「NONE」を半角英文字で記述します。
FULL:すべてのアクセス権を与えます。4カラム目以降に、アクセス権を与えない項目を指定します。
NONE:すべてのアクセス権を与えず、4カラム目以降に、アクセス権を与える項目を指定します。
参考
アクセス権を与える項目数が多い場合は「FULL」を設定し、アクセス権を与えない項目を「アクセス権の項目名」で指定します。
アクセス権を与える項目数が少ない場合は「NONE」を設定し、アクセス権を与える項目を「アクセス権の項目名」で指定します。
アクセス権の項目名を、半角英文字4文字で記述します。複数の項目名を記述できます。
各アクセス権の説明については、“1.6 帳票印刷配信機能のアクセス権”を参照してください。 |
セクションの対象種別が「0(配信フォルダ)」の場合
アクセス権 | 項目名 |
---|---|
フォルダの表示 | FVIE |
フォルダの詳細情報の更新 | FPRU |
フォルダ配下の帳票の一覧表示 | LVIE |
フォルダ配下の帳票情報の更新 | LPRU |
フォルダ配下の帳票の印刷 | LPRN |
フォルダ配下の帳票の削除 | LDEL |
セクションの対象種別が「1(配信出力先)」の場合
アクセス権 | 項目名 |
---|---|
出力先の表示 | DVIE |
出力先配下の印刷ジョブの一覧表示 | JVIE |
出力先配下の印刷ジョブの操作 | JOPE |
記述例
配信フォルダにアクセス権を設定する記述例を以下に示します。
配信フォルダID「folder1」の配信フォルダに対して、以下のアクセス権を設定します。
Everyoneは、「フォルダの表示」「フォルダ配下の帳票の一覧表示」「フォルダ配下の帳票の印刷」を設定
グループ「GROUP1」は、「フォルダの詳細情報の更新」以外のすべての項目を設定
[0,folder1] 0,,NONE,FVIE,LVIE,LPRN 1,GROUP1,FULL,FPRU
配信出力先にアクセス権を設定する記述例を以下に示します。
配信出力先ID「dest1」の配信出力先に対して、以下のアクセス権を設定します。
Everyoneは、「出力先の表示」「出力先配下の印刷ジョブの一覧表示」を設定
ユーザ「USER1」は、「出力先の表示」を設定
グループ「GROUP2」は、すべての項目を設定
[1,dest1] 0,,NONE,DVIE,JVIE 2,USER1,NONE,DVIE 1,GROUP2,FULL