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Interstage List Works V10.3.0 帳票印刷配信手引書
FUJITSU Software

4.5.1 環境構築スクリプトの実行手順

環境構築スクリプトは、以下の手順で実行します。

  1. 帳票印刷配信機能が使用するリソース名の確認

  2. 環境構築スクリプトファイルの複写

  3. 環境構築スクリプトファイルの編集

  4. 環境構築スクリプトの実行

  5. 環境構築スクリプトファイルのバックアップ


(1) 帳票印刷配信機能が使用するリソース名の確認

配信出力サーバでは、InterstageのイベントサービスおよびJMSの機能を利用しています。同じサーバの他のシステムでInterstageのイベントサービスやJMSを利用しており、以下の項目で同じリソース名を利用している場合は、環境構築スクリプトおよび環境削除スクリプトに記述されているリソース名を編集してから、各スクリプトを実行する必要があります

項目

リソース名

イベントサービスの保存先ユニット名

lwdst

イベントサービスのイベントチャネルグループ名

Lwdstevent

コネクションファクトリ名(JNDI名)

LwdstStatusQueueCF

Destination名(JNDI名)

LwdstPrintJobRQueue

LwdstStatusRQueue

LwdstStatusSQueue


以下の手順で、上記リソース名が他システムで利用されていないかを確認します。

  1. Webブラウザで、以下に示すURLを指定し、Interstage管理コンソールのログイン画面を表示します。

    https://hostname:port/IsAdmin
    hostname

    配信出力サーバを運用するサーバのホスト名を指定します。

    port

    Interstage管理コンソールのポート番号を指定します。デフォルトは12000です。

    注意

    SSL暗号化通信を使用しない設定を行った場合は、「https」の部分を「http」に置き換えて指定してください。

    Interstage管理コンソールを使用するうえでの留意事項については、“付録I Interstage管理コンソールを使用するうえでの留意事項”を参照してください。
  2. 管理者権限を持つユーザIDとパスワードを指定し、【ログイン】ボタンをクリックします。

    →Interstage管理コンソールの画面が表示されます。

  3. 【Interstage管理コンソール】-【Interstage Application Server】-【システム】配下の以下のどちらかをクリックします。

    • 【サービス】-【イベントサービス】-【保存先】

    • 【リソース】-【JMS】-【保存先】

  4. 【保存先:情報】画面のユニットIDの一覧に「lwdst」がないことを確認します。

  5. 【Interstage管理コンソール】-【Interstage Application Server】-【システム】配下の以下のどちらかをクリックします。

    • 【サービス】-【イベントサービス】-【イベントチャネル】

    • 【リソース】-【JMS】-【イベントチャネル】

  6. 【イベントチャネル:状態】画面のグループ名の一覧に「Lwdstevent」がないことを確認します。

  7. 【Interstage管理コンソール】-【Interstage Application Server】-【システム】-【リソース】-【JMS】-【ConnectionFactory】をクリックします。

  8. 【ConnectionFactory:一覧】画面のJNDI名の一覧に「LwdstStatusQueueCF」がないことを確認します。

  9. 【Interstage管理コンソール】-【Interstage Application Server】-【システム】-【リソース】-【JMS】-【Destination】をクリックします。

  10. 【Destination:一覧】画面のJNDI名の一覧に「LwdstPrintJobRQueue」「LwdstStatusSQueue」「LwdstStatusRQueue」がないことを確認します。

  11. 同じリソース名が利用されていないことが確認できた場合は、環境構築スクリプトおよび環境削除スクリプトの実行前にリソース名の修正は行わないでください。
    同じリソース名が利用されている場合は、各スクリプトの実行前に、必ずスクリプトを修正してリソース名を変更してください。


(2) 環境構築スクリプトファイルの複写

配信出力サーバの環境構築スクリプトの各ファイルが格納されているフォルダを、作業用フォルダ(例えば「C:\work」)配下に複写してください。

配信出力サーバの環境構築スクリプトの各ファイルは以下に格納されています。

List Worksのインストール先フォルダ\Distribute\writer\setup\create

(3) 環境構築スクリプトファイルの編集

複写した以下のファイルをテキストエディタで開いて編集します。

インストール先フォルダの変更

環境に合わせて、ファイルの太字下線部分を編集してください。

項目

編集内容

編集箇所(太字下線の部分)

List Worksのインストール先フォルダ

List Worksのインストール先フォルダの絶対パスを設定してください。

ファイルの区切り文字(\)は末尾に付与しないでください。付与した場合は、環境構築スクリプトがエラーとなります。

ダブルクォーテーション(")は付与しないでください。付与した場合は、環境構築スクリプトが構文エラーにより実行できなくなります。

@set installpath=C:\ListWORKS


リソース名の変更

(1) 帳票印刷配信機能が使用するリソース名の確認”で、同じリソース名が同じサーバの他のシステムで利用されていることが確認された場合は、以下の項目も編集してください。通常は編集する必要はありません。環境構築スクリプトを編集して指定したリソース名は、環境削除スクリプトでも利用します。リソース名を編集した場合は、“(5) 環境構築スクリプトファイルのバックアップ”の手順で必ず環境構築スクリプトをバックアップしてください。

項目

編集内容

編集箇所(太字下線の部分)

イベントサービスの保存先ユニット名

イベントサービスの保存先ユニット名を、6文字以内の半角英数字(注)で指定してください。

大文字と小文字は区別されません。

@set lwdst=lwdst

イベントサービスのイベントチャネルグループ名

イベントサービスのイベントチャネルグループ名を、32文字以内の半角英数字(注)で指定してください。

@set Lwdstevent=Lwdstevent

コネクションファクトリ名(JNDI名)

コネクションファクトリのJNDI名を、255文字以内の半角英数字(注)で指定してください。

DestinationのJNDI名とは異なる名前を指定してください。

@set LwdstStatusQueueCF=LwdstStatusQueueCF

Destination名(JNDI名)

DestinationのJNDI名を、255文字以内の半角英数字(注)で指定してください。

ここで指定する3つのJNDI名と、コネクションファクトリのJNDI名は、それぞれ異なる名前を指定してください。

@set LwdstPrintJobRQueue=LwdstPrintJobRQueue

@set LwdstStatusRQueue=LwdstStatusRQueue

@set LwdstStatusSQueue=LwdstStatusSQueue

注:

半角英数字は、a~z、A~Z、0~9の範囲の文字で指定してください。また、省略せず、1文字以上の文字列を指定してください。範囲外の文字を利用した場合や省略した場合は、環境構築スクリプト、環境削除スクリプト、および配信出力サーバの動作は保証されません。

(4) 環境構築スクリプトの実行

環境構築スクリプト(lwsetupwtr.bat)を、管理者権限のあるユーザで実行します。

実行例を以下に示します。

C:\work\create> lwsetupwtr.bat

環境構築スクリプトの実行が完了したら、ログファイルを参照して、配信出力サーバの環境構築中にエラーが発生して中断されていないことを確認します。ログファイルは、環境構築スクリプトの実行カレントフォルダに出力されます。

  例) C:\work\create\lwsetupwtrlog.txt

以下のメッセージが最後に出力されている場合は、配信出力サーバの環境構築が成功しています。

配信出力サーバの環境構築が完了しました。
環境構築スクリプトファイルはバックアップしてください。

エラーが発生して、環境構築が中断されていた場合、メッセージの内容に従って、エラーの原因を取り除いてください。

環境構築スクリプトで出力されるメッセージと、その対処方法については、“4.5.3 環境構築スクリプト/環境削除スクリプトで発生するエラーと対処方法”を参照してください。

エラーを取り除いた後、再度環境構築を行います。

再構築の方法については、“4.5.2 環境構築スクリプトが失敗した場合の再構築手順”を参照してください。

(5) 環境構築スクリプトファイルのバックアップ

編集した以下のファイルは、アンインストール時にリソース名の変更を確認するために利用します。必ずバックアップしてください。