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Interstage List Works V10.3.0 帳票印刷配信手引書
FUJITSU Software

1.5.4 セキュリティ機能

以下の機能で、アクセス制御、印刷回数の制限および不正操作の監視、追跡を行うことにより、情報漏えいを防止できます。


アクセス制御

帳票印刷配信機能のアクセス制御には、以下の機能があります。

  • ユーザ認証

    以下の方法により、配信管理サーバに接続できるユーザを制限できます。

    • オペレーティングシステムによる認証

    • ユーザ作成ライブラリによる認証

      オペレーティングシステム/ユーザ作成ライブラリによる認証の概要については、“運用手引書”の“第2章 帳票保管活用機能の運用”を参照してください。
  • アクセス権

    配信フォルダ、配信フォルダ配下の帳票、配信出力先、および配信出力先配下の印刷ジョブに対して、アクセスできるユーザ/グループを制限できます。

    アクセス権の詳細については、“1.6 帳票印刷配信機能のアクセス権”を参照してください。

ポイント

通常はアクセス権を使用しますが、配信操作画面で表示される内容をカスタマイズすることにより、簡易的に操作を制限することもできます。

  • 配信フォルダと配信出力先の操作制限

    特定の配信フォルダ/配信出力先だけを利用できるように制限します。

    配信フォルダ/配信出力先の操作制限の設定方法については、“14.4 配信フォルダと配信出力先の絞込み”を参照してください。
  • 帳票の操作制限

    帳票情報として帳票に作成ユーザIDを設定することで、特定のユーザだけが帳票を利用できるように制限します。

    帳票の操作制限の設定方法については、“14.2 出力指示画面のカスタマイズ”を参照してください。

なお、上記の機能は、アクセス権が無効でも使用できますが、アクセス権の機能と併用する場合は、配信フォルダ、または配信出力先に対して、以下のアクセス権が設定されている必要があります。(以下のアクセス権は、配信フォルダまたは配信出力先の作成時に初期値として設定されています。)

  配信フォルダと配信出力先の操作制限:配信フォルダに「フォルダの表示」および「フォルダ配下の帳票の一覧表示」
                                      配信出力先に「出力先の表示」および「出力先配下の印刷ジョブの一覧表示」
  帳票の操作制限                    :配信フォルダに「フォルダの表示」および「フォルダ配下の帳票の一覧表示」

印刷を指示できる回数の制限(最大出力回数の設定)

原本を保証するために印刷を指示できる回数を1回に制限できます。印刷を指示できる回数を制限することで、不正な印刷を防止できます。最大出力回数は、帳票登録時に帳票情報で設定します。また、帳票の登録後に、変更することもできます。

帳票情報の設定については、“9.2 印刷データの準備”を参照してください。
最大出力回数を変更する方法については、“10.6.2 最大出力回数の変更”を参照してください。

操作ログの出力

ユーザが行った帳票印刷配信機能の操作に関する履歴が、操作ログに出力されます。

操作ログを監視し、問題発生時の追跡調査を行うことにより、不正操作を検出することができます。

操作ログの確認方法については、“10.9 操作ログの管理”を参照してください。