印刷配信絞込み情報ファイルを使用することにより、ユーザごと、ユーザが所属するグループごとに、配信フォルダや配信出力先を絞り込んで表示する方法について説明します。
ポイント
絞り込んで表示する場合は、グループに対して印刷配信絞込み情報を設定してください。特定のユーザにグループと異なる絞込み情報を設定する場合のみ、ユーザの印刷配信絞込み情報ファイルを設定してください。ユーザの印刷配信絞込み情報ファイルが多い場合、ログインの性能に影響する可能性があります。
注意
配信操作画面のAPI(Httpリクエスト)のLoginコマンドで、絞り込んで表示する配信フォルダ名/配信出力先を指定した場合は、印刷配信絞込み情報ファイルの設定よりも優先されます。
アクセス権を有効にしている場合、アクセス権が設定されていて、かつ印刷配信絞込み情報ファイルで設定されている配信フォルダや配信出力先だけが表示されます。
印刷配信絞込み情報ファイルの設定
印刷配信絞込み情報ファイルをグループ、Everyone、またはユーザの単位に作成し、それぞれの格納先に格納します。なお、配信フォルダの共有運用またはクラスタシステムで運用をする場合は、すべてのList Worksサーバに印刷配信絞込み情報ファイルを格納してください。
印刷配信絞込み情報ファイルの設定内容を有効にするには、Web配信操作クライアントで、再度ログインしてください。
グループ用の印刷配信絞込み情報ファイルを作成します。以下の格納場所に、印刷配信絞込み情報ファイルの雛形(group.conf.sample)が格納されています。
List Worksインストール先フォルダ\Distribute\manager\gui\conf\extract\group
雛形のファイルを編集し、以下のファイル名で上記の格納場所に格納します。
ファイル名:グループ名の文字列.conf
複数のグループの絞込み情報を設定する場合は、グループ名ごとにファイルを作成します。
Everyone用の印刷配信絞込み情報ファイルを作成します。以下の格納場所に、印刷配信絞込み情報ファイルの雛形(group.conf.sample)が格納されています。
List Worksインストール先フォルダ\Distribute\manager\gui\conf\extract\group
雛形のファイルを編集し、以下のファイル名で上記の格納場所に格納します。
ファイル名:Everyone.conf
ユーザ用の印刷配信絞込み情報ファイルを作成します。以下の格納場所に、印刷配信絞込み情報ファイルの雛形(user.conf.sample)が格納されています。
List Worksインストール先フォルダ\Distribute\manager\gui\conf\extract\user
雛形のファイルを編集し、以下のファイル名で上記の格納場所に格納します。
ファイル名:ログインユーザIDの文字列.conf
複数のユーザの絞込み情報を設定する場合は、ユーザIDごとにファイルを作成します。
印刷配信絞込み情報ファイルは、以下の順番で有効となるファイルが決定します。
ユーザ用の印刷配信絞込み情報ファイルが設定されている場合は、ユーザ用の印刷配信絞込み情報ファイルの絞込み情報に従います。
ユーザ用の印刷配信絞込み情報ファイルが設定されず、所属するグループ用の印刷配信絞込み情報ファイルが設定されている場合は、グループ用の印刷配信絞込み情報ファイルの絞込み情報に従います。
このとき、ユーザが複数のグループに所属している場合は、所属しているグループ用の印刷配信絞込み情報ファイルで設定されている、すべての配信フォルダまたは配信出力先が表示されます。
ユーザ用の印刷配信絞込み情報ファイル、およびグループ用の印刷配信絞込み情報ファイルが設定されていない場合は、Everyone用の印刷配信絞込み情報ファイルの絞込み情報に従います。
Everyone用も含め、印刷配信絞込み情報ファイルが設定されていない場合は、すべての配信フォルダまたは配信出力先が表示されます。
印刷配信絞込み情報ファイルの編集規約、キーの説明および指定例を以下に示します。
印刷配信絞込み情報ファイルは、テキストエディタで作成して、編集します。
UTF-8で指定します。
キーと値の指定は、「キー=値」の形式で指定します。
行の最後は改行します。改行コードは、CR(0x0d)+LF(0x0a)で入力してください。
大文字・小文字を区別して正しく指定します。
同じキーを2回以上指定した場合、すべてのキーの値が有効となります。
キーを省略した場合、指定されなかったものとみなします。
印刷配信絞込み情報ファイルの以下のキーを設定します。
絞り込んで表示する配信フォルダ名を指定します。
配信フォルダ名は、500個まで指定できます。複数指定する場合は、配信フォルダ名を半角セミコロン「;」で区切って指定します。
すべての配信フォルダ名を表示する場合は、半角アスタリスク「*」を指定します。
注意
表示する順番は指定できません。配信フォルダ名の昇順で表示されます。初期値は、「ドロップダウンリストの最上段にある配信フォルダ」です。
配信フォルダ名の文字列が一致する条件は完全一致です。
指定された配信フォルダ名の配信フォルダが存在しない場合、指定された配信フォルダは表示されませんが、指定した数としてカウントされます。
指定された配信フォルダ名の配信フォルダが1つも存在しない場合は、エラー画面が表示されます。
セミコロン「;」を連続して記述しないでください。「セミコロン「;」の数+1」が指定した配信フォルダの数としてカウントされます。
絞り込んで表示する配信出力先名を指定します。
配信出力先名は、500個まで指定できます。複数指定する場合は、配信出力先名を半角セミコロン「;」で区切って指定します。
すべての配信出力先を表示する場合は、半角アスタリスク「*」を指定します。
注意
表示する順番は指定できません。配信出力先名の昇順で表示されます。初期値は、「ドロップダウンリストの最上段にある配信出力先」です。
配信出力先名の文字列が一致する条件は完全一致です。
指定された配信出力先名の配信出力先が存在しない場合、指定された配信出力先は表示されませんが、指定した数としてカウントされます。
指定された配信出力先名の配信出力先が1つも存在しない場合は、エラー画面が表示されます。
セミコロン「;」を連続して記述しないでください。「セミコロン「;」の数+1」が指定した配信出力先の数としてカウントされます。
グループ「group-A」に対して、以下の設定をする場合の記述例を示します。
配信フォルダ名を「フォルダ1」、「フォルダ2」で絞り込んで表示する
配信出力先名を「プリンタ1」、「プリンタ2」、「プリンタ3」で絞り込んで表示する
ファイル名:group-A.conf
extract.folder=フォルダ1;フォルダ2 extract.destination=プリンタ1;プリンタ2;プリンタ3