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Interstage List Works V10.3.0 帳票仕分け手引書
FUJITSU Software

6.3 仕分けテストログ <富士通ホスト帳票の場合>

仕分けテストログは、テストモードで運用したときに出力されるログ情報です。ログ情報はCSV形式で出力されます。

富士通ホスト帳票を対象とした場合のログ情報について説明します。


(1) 出力場所

仕分け環境定義ファイル(setup.ini)のGSセクション(testpath文)で指定したフォルダ配下に作成された「testmode」フォルダに出力されます。「testmode」フォルダは、テストモード実行時に作成されます。

仕分け定義ファイルの指定にtestpath文を省略した場合は、List Worksインストールフォルダ\PrintASSORT\define配下に、「testmode」フォルダが作成され、出力されます。


(2) ファイル名

仕分けテストログの出力ファイルには、以下の2種類があります。

注意

1秒以内に同じF66データのファイルを仕分けした場合は、出力場所に同じ出力ファイル名が存在する状態になります。この場合はエラーとなり、仕分けテストログは出力されません。


(3) 出力項目

仕分けテストログの項目を、出力ファイルごと以下に示します。

帳票単位の情報出力ファイル

以下の情報が、帳票ごとに出力されます。

項目

説明

サーバ名

CMレコードで指定した配信先ホスト名が出力されます。
CMレコードで“*”を指定していた場合も、自サーバのホスト名が出力されます。

受信フォルダ名

配信先サーバの受信フォルダ名(CMレコードで指定した値)が出力されます。
仕分け定義ファイルの“&CONT”条件に一致した場合は、直前のページの受信フォルダ名が出力されます。

保管フォルダ名

KFレコードのキー名LV-DB-PATHで定義した値が出力されます。定義を省略した場合は出力されません。 (注1)

帳票名

KFレコードのキー名LV-TITLEで定義した値が出力されます。 (注1)
定義を省略した場合は、以下の形式で帳票名が作成され、出力されます。

  YYYYMMDDhhmmssSSSSxxxxxxxm  :テストモードを実行した日付時刻で作成
    YYYY   :西暦
    MM     :月
    DD     :日
    hh     :時
    mm     :分
    ss     :秒
    SSSS   :ミリ秒
    xxxxxxx:自動生成された7桁の数値
    m      :固定文字

ページ数

仕分け後の帳票のページ数が出力されます。

注1:「保管フォルダ名」、「帳票名」について、RSレコードの帳票定義を利用する際に、抜き出し文字列にJEF第一水準漢字、JEF第二水準漢字、JEF非漢字、利用者定義文字以外の全角文字が含まれていた場合は、その部分が代替文字に置き換わるか、または欠落します。


帳票ページ単位の情報出力ファイル

以下の情報が、帳票のページごとに出力されます。

項目

説明

印刷データページ番号

仕分け前の印刷データのページ番号が出力されます。

分割条件

CC/RSレコードで指定された分割条件で成立した条件がすべて出力されます。
成立した分割条件が2つ以上存在する場合は、各条件が「&」で区切られて出力されます。

CC/RSレコードの分割条件の表示形式を、分割種別ごと以下に示します。

  • CCレコード

    STRG   :CC_STRG_検索文字列  で表示
    NSTRG  :CC_NSTRG_検索文字列  で表示
    OVLN   :CC_OVLN_オーバレイ名  で表示
    PAGE   :CC_PAGE_検索開始ページ-検索終了ページ  で表示
    ELSE   :CC_ELSE  で表示
    NELSE  :CC_NELSE  で表示
  • RSレコード

    STRG   :RS_STRG_抜き出し文字列  で表示 (注1)
    OVLN   :RS_OVLN_オーバレイ名  で表示
    PAGE   :RS_PAGE  で表示

表示例

  CC_STRG_AAA & RS_PAGE

サーバ名

CMレコードで指定した配信先ホスト名が出力されます。
CMレコードで“*”を指定していた場合も、自サーバのホスト名が出力されます。

受信フォルダ名

配信先サーバの受信フォルダ名(CMレコードで指定した値)が出力されます。
仕分け定義ファイルの“&CONT”条件に一致した場合は、直前のページの受信フォルダ名が出力されます。

保管フォルダ名 (注3)

KFレコードのキー名LV-DB-PATHで定義した値が出力されます。定義を省略した場合は出力されません。 (注1,2)

帳票名 (注3)

KFレコードのキー名LV-TITLEで定義した値が出力されます。 (注1,2)
定義を省略した場合は、以下の形式で帳票名が作成され、出力されます。

  YYYYMMDDhhmmssSSSSxxxxxxxm  :テストモードを実行した日付時刻で作成
    YYYY   :西暦
    MM     :月
    DD     :日
    hh     :時
    mm     :分
    ss     :秒
    SSSS   :ミリ秒
    xxxxxxx:自動生成された7桁の数値
    m      :固定文字

帳票ページ番号

仕分け後の帳票ページ番号が出力されます。

作成者名 (注3)

KFレコードのキー名LV-MAKERで定義した値が出力されます。定義を省略した場合は出力されません。 (注1,2)

コメント (注3)

KFレコードのキー名LV-STITLEで定義した値が出力されます。定義を省略した場合は出力されません。 (注1,2)

注1:

「保管フォルダ名」、「帳票名」、「作成者名」、「コメント」について、RSレコードの帳票定義を利用する際に、抜き出し文字列にJEF第一水準漢字、JEF第二水準漢字、JEF非漢字、利用者定義文字以外の全角文字が含まれていた場合は、その部分が代替文字に置き換わる、または欠落します。
また、「分割条件」のRSレコードについて、分割種別STRGを利用した場合の抜き出し文字列部分に、上記以外の全角文字が含まれていた場合も同様です。

注2:

KFレコードで、KPレコードの帳票情報の定義を利用した場合は、抜き出した文字列はマージして出力されません。KPレコードの位置情報が出力されます。

出力される内容については、“(4) KFレコードで、KPレコードの帳票情報定義を利用した場合”を参照してください。
注3:

KPレコードで、キー名「LV-TITLE」、「LV-STITLE」、「LV-DB-PATH」または「LV-MAKER」を定義した場合、値は出力されませんが、抜き出した位置情報が出力されます。

出力される内容については、“(5) KPレコードで帳票情報のキー名が利用された場合”を参照してください。

(4) KFレコードで、KPレコードの帳票情報定義を利用した場合

KFレコードで、KPレコードの帳票情報定義を利用した場合は、抜き出した位置情報が仕分けテストログに出力されます。

出力される内容を以下に示します。

  "KP_キー名_種別_ページ_行_開始桁_終了桁_%セクション名%キー名%"
      KP                     :固定文字列
      キー名                 :KPレコードで指定されたキー名
      種別                   :抜き出し文字列の形式種別
      ページ                 :抜き出し対象ページ番号(分割後)
      行                     :抜き出し対象行番号
      開始桁                 :抜き出し位置の始点の桁数
      終了桁                 :抜き出し位置の終点の桁数
      %セクション名%キー名%  :KFレコードで指定された値
      "  "                   :上記情報を‘_’でつなぎ、文字列の先頭と末尾をダブルクォーテーションでくくります。
                               ダブルクォーテーションでくくられた部分が1つの情報であることを表します。

ダブルクォーテーションでくくられた部分の途中で256バイトを超えた場合、途中までの位置情報は出力されません。前のダブルクォーテーションまでの情報が出力されます。


(5) KPレコードで帳票情報のキー名が利用された場合

KPレコードで帳票情報のキー名が利用された場合は、抜き出した位置情報が仕分けテストログに出力されます。

出力される内容を以下に示します。

  "KP_キー名_種別_ページ_行_開始桁_終了桁"
      KP          :固定文字列
      キー名      :KPレコードで指定された帳票情報のキー名
      種別        :抜き出し文字列の形式種別
      ページ      :抜き出し対象ページ番号(分割後)
      行          :抜き出し対象行番号
      開始桁      :抜き出し位置の始点の桁数
      終了桁      :抜き出し位置の終点の桁数
      "  "        :上記情報を‘_’でつなぎ、文字列の先頭と末尾をダブルクォーテーションでくくります。
                    ダブルクォーテーションでくくられた場合は、KPレコードで帳票情報のキー名が利用されたことを表します。

(6) 出力例

以下の仕分けイメージおよび仕分け定義ファイルを使用した場合の、仕分けテストログの出力例について説明します。

仕分けイメージ

帳票の各ページに以下の情報が各位置に存在します。

  支店名  :3行目の5~10桁目
  帳票種別:5行目の6~13桁目

仕分け定義ファイル
*
SM,1,TEST,
*
SC,LISTVIEW,
KF,LV-DB-PATH, =C:\支店A\%PrintASSORT%RS-KEY001%,      ←  1. 帳票の格納先を指定します。
KF,LV-TITLE, =支店A_%PrintASSORT%RS-KEY001%,
CM,*,rcv,1,
CC,STRG,支店A,3,5,10,,                                 ←  2. 「支店A」で仕分けます。
RS,STRG,5,6,13,RS-KEY001,                               ←  3. 「帳票種別」で分割します。
*
SC,LISTVIEW,
KF,LV-DB-PATH, =C:\支店B\%PrintASSORT%RS-KEY002%,      ←  1. 帳票の格納先を指定します。
KF,LV-TITLE, =支店B_%PrintASSORT%RS-KEY002%,
CM,*,rcv,1,
CC,STRG,支店B,3,5,10,,                                 ←  2. 「支店B」で仕分けます。
RS,STRG,5,6,13,RS-KEY002,                               ←  3. 「帳票種別」で分割します。
*
SC,LISTVIEW,
KF,LV-DB-PATH, =C:\支店C\%PrintASSORT%RS-KEY003%,      ←  1. 帳票の格納先を指定します。
KF,LV-TITLE, =支店C_%PrintASSORT%RS-KEY003%,
CM,*,rcv,1,
CC,STRG,支店C,3,5,10,,                                 ←  2. 「支店C」で仕分けます。
RS,STRG,5,6,13,RS-KEY003,                               ←  3. 「帳票種別」で分割します。
*
SC,LISTVIEW,
KF,LV-DB-PATH, =C:\支店D,
KP,LV-TITLE,99,1,3,5,10,                                ←  4. 帳票名となる位置情報を取得します。
KP,LV-STITLE,99,1,5,6,13,                               ←  5. コメントとなる位置情報を取得します。
CM,*,rcv,1,
CC,STRG,支店D,3,5,10,,                                 ←  2. 「支店D」で仕分けます。
RS,STRG,5,6,13,,                                        ←  3. 「帳票種別」で分割します。
*
SC,LISTVIEW,
KF,LV-DB-PATH, C:\分割なし,                             ←  6. 分割しません。
KF,LV-TITLE,分割なし,
KF,LV-STITLE,=先頭ページ情報(%SEC001%KP-KEY001%_%SEC001%KP-KEY002%),
SC,SEC001,
KP,KP-KEY001,99,1,3,5,10,                               ←  7. 位置情報を取得します。
KP,KP-KEY002,99,1,5,6,13,                               ←  7. 位置情報を取得します。
CM,*,rcv,0,

仕分け定義ファイルの定義内容を説明します。

  1. 帳票を格納する保管フォルダ名として、「支店名」と「帳票名」を使用します。

  2. 「支店名」をキーに、仕分け条件として、「支店A」、「支店B」、「支店C」、「支店D」で仕分けます。

  3. さらに、「帳票種別」で分割します。

  4. 支店Dは、「支店名」の文字列の位置情報を取得して、帳票名として使用します。

  5. 支店Dは、「帳票種別」の文字列の位置情報を取得して、コメントとして使用します。

  6. 分割なしの帳票を格納する保管フォルダ名を指定します。

  7. 「支店名」、「帳票種別」の文字列の位置情報をそれぞれ取得して、その情報をコメント内で使用します。


仕分けテストログの出力例
帳票単位の情報出力ファイル
サーバ名,受信フォルダ名,保管フォルダ名,帳票名,ページ数,
server001,rcv,C:\支店A\4550,支店A_4550,2,
server001,rcv,C:\支店A\4551,支店A_4551,3,
  :
server001,rcv,C:\支店B\4550,支店B_4550,2
server001,rcv,C:\支店B\4551,支店B_4551,3
  :                                                        ←  仕分けされた帳票分出力されます。
server001,rcv,C:\支店C\4550,支店C_4550,2
server001,rcv,C:\支店C\4551,支店B_4551,3
  :
server001,rcv,C:\支店D,"KP_LV-TITLE_99_1_3_5_10",2
server001,rcv,C:\支店D,"KP_LV-TITLE_99_1_3_5_10",3
  :
server001,rcv,C:\分割なし,分割なし,300,

帳票ページ単位の情報出力ファイル
印刷データページ番号,分割条件,→,サーバ名,受信フォルダ名,保管フォルダ名,帳票名,帳票ページ番号,
作成者名,コメント,
1,CC_STRG_支店A & RS_STRG_4550,→,server001,rcv,C:\支店A\4550,支店A_4550,1,,,
1,,→,server001,rcv,C:\分割なし,分割なし,1,,先頭ページ情報("KP_KP-KEY001_99_1_3_5_10_%SEC001%KP-KEY001"
_"KP_KP-KEY002_99_1_5_6_13_%SEC001%KP-KEY002%"),
2,CC_STRG_支店B & RS_STRG_4551,→,server001,rcv,C:\支店B\4551,支店B_4551,1,,,
2,,→,server001,rcv,C:\分割なし,分割なし,2,,先頭ページ情報("KP_KP-KEY001_99_1_3_5_10_%SEC001%KP-KEY001"
_"KP_KP-KEY002_99_1_5_6_13_%SEC001%KP-KEY002%"),
3,CC_STRG_支店B & RS_STRG_4552,→, server001,rcv,C:\支店C\4552,支店C_4552,1,,,
3,,→,server001,rcv,C:\分割なし,分割なし,3,,先頭ページ情報("KP_KP-KEY001_99_1_3_5_10_%SEC001%KP-KEY001"
_"KP_KP-KEY002_99_1_5_6_13_%SEC001%KP-KEY002%"),
4,CC_STRG_支店D & RS_STRG_4553,→,server001,rcv,C:\支店D,"KP_LV-TITLE_99_1_3_5_10",1,,"KP_LV-STITLE
_99_1_5_6_13",
4,,→,server001,rcv,C:\分割なし,分割なし,4,,先頭ページ情報("KP_KP-KEY001_99_1_3_5_10_%SEC001%KP-KEY001"
_"KP_KP-KEY002_99_1_5_6_13_%SEC001%KP-KEY002%"),
  :
  :  以降仕分けしたページ数分続く
  :