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Interstage List Works V10.3.0 帳票仕分け手引書
FUJITSU Software

3.1 環境構築の手順

環境構築の手順について、説明します。

以下の手順で、環境を構築します。帳票を保管フォルダに仕分ける場合の、テストモードと通常モードの混在については、“(1) 運用の混在について”を参照してください。

注1:保管フォルダに仕分ける場合、テストモードと通常モードの切り替えは、SMレコードの「備考」を変更するだけです。他のレコードの修正は必要ありません。

注2:ダンプ出力機能を使用している場合など、実施済みの場合には、作業は不要です。

参考

  • 仕分け定義ファイルの定義誤りにより仕分けに失敗した場合は、仕分け定義ファイルを修正した後、5. 仕分け定義ファイルの適用および6. 帳票の登録(仕分け)を行います。

  • 帳票の登録後に、再度ダンプ出力機能を使用する場合は、上記手順3. および 4.で作成した、仕分け環境定義ファイルおよび仕分け定義ファイルを修正して利用できます。


(1) 運用の混在について

保管フォルダに仕分ける場合、通常の運用(通常モード)の前に、テストモードを実施して、エラーが発生しないか確認したり、仕分け定義ファイルの内容を確認したりできます。

テストモードは、仕分け定義ファイルの単位で実施します。通常モードとテストモードとの切り替えは、仕分け定義ファイルの指定を変更する必要があるため、同じ仕分け定義ファイルを使用する帳票を登録する場合は、通常モードとテストモードは混在できません。

以下に、通常モード/テストモードの混在についての注意事項を、仕分け定義ファイルの作成単位ごとに、説明します。

オープン帳票の場合

仕分け定義ファイル名

仕分け定義ファイルの作成単位

説明

common.ast

システム共通

通常モードとテストモードは混在できません。
実行モードを変更するたびにcommon.astを修正し、適用コマンドを実行する必要があります。

帳票名.ast

帳票名

帳票名が同じ場合は、同じ仕分け定義ファイルが使用されるため、通常モードとテストモードは混在できません。
テストモードでは、帳票を作成するときに通常モードで使用されない帳票名に変更し、変更後の帳票名に対応した仕分け定義ファイルを作成してください。

オーバレイ名.ast

オーバレイ名

オーバレイが複数の帳票に共通で使用されている場合は、同じ仕分け定義ファイルが使用される可能性があるため、混在できません。
アプリケーションサーバで帳票を作成するときにオーバレイ名を変更するなどして、別の仕分け定義ファイルを作成してテストモードを実施してください。


富士通ホスト帳票(分散印刷運用)の場合

仕分け定義ファイル名

仕分け定義ファイルの作成単位

説明

common.ast

システム共通

通常モードとテストモードは混在できません。
実行モードを変更するたびにcommon.astを修正し、適用コマンドを実行する必要があります。

LU名.ast

LU名

LU名が同じ場合は、同じ仕分け定義ファイルが使用されるため、通常モードとテストモードは混在できません。
実行モードを変更するたびにlu.astを修正し、適用コマンドを実行する必要があります。

FNA通信形態の場合のみ、使用できます。

帳票パターン名.ast

帳票パターン名

帳票パターン名が同じ場合は、同じ仕分け定義ファイルが使用されるため、通常モードとテストモードは混在できません。
実行モードを変更するたびにpattern.astを修正し、適用コマンドを実行する必要があります。

FNA通信形態の場合のみ、使用できます。

APSライタ名.ast

APSライタ名

APSライタ名が同じ場合は、同じ仕分け定義ファイルが使用されるため、通常モードとテストモードは混在できません。
実行モードを変更するたびにwriter.astを修正し、適用コマンドを実行する必要があります。

ジョブ名.ast

ジョブ名

ジョブ名が同じ場合は、同じ仕分け定義ファイルが使用されるため、通常モードとテストモードは混在できません。
実行モードを変更するたびにjobname.astを修正し、適用コマンドを実行する必要があります。

オーバレイ名.ast

オーバレイ名

オーバレイが複数の帳票に共通で使用されている場合は、同じ仕分け定義ファイルが使用される可能性があるため、混在できません。
アプリケーションサーバで帳票を作成するときにオーバレイ名を変更するなど、別の仕分け定義ファイルを作成してテストモードを実施してください。


富士通ホスト帳票(ファイル転送運用)の場合

仕分け定義ファイル名

仕分け定義ファイルの作成単位

説明

任意名.ast

任意

同じ仕分け定義ファイルが使用されるため、通常モードとテストモードは混在できません。
実行モードを変更するたびに任意名.astを修正し、適用コマンドを実行する必要があります。