本設定ファイルを編集することで装置ポーリング機能におけるデフォルト動作をカスタマイズできます。設定ファイルにはポーリング機能の動作を定義するファイルとイベント連携制御を定義するファイルの2つの設定ファイルがあります。本ファイルはXMLで記述されています。
設定ファイルの反映方法
変更した内容は次回のポーリング動作時に自動的に反映されます(ポーリング停止中でも30秒ごとにマネージャーによって本ファイルの内容がチェックされます)。Webコンソールで設定ファイルの更新を実行しても反映されないことに注意してください。
カスタマイズ(ポーリング機能動作 設定ファイル)
注意
XMLファイルに誤りがある場合は、ポーリング動作ごとに以下のようなイベントメッセージが出力されます。このとき、ポーリング機能はデフォルト設定で動作します。
メッセージ:"[Polling] XML File Format Error(XMLファイル名)"
本設定ファイルは指定する項目がない場合でもファイル自体を削除しないでください。削除した場合は上記のサンプルを基にファイルを再作成してください。
ポーリング機能動作設定ファイルをカスタマイズする場合は、カスタマイズディレクトリ内の設定ファイルを編集するようにし、インストールディレクトリ内の設定ファイルは編集しないでください。
ポーリング機能動作設定ファイルは、マネージャーのインストール時、アップグレード時に以下のディレクトリに格納されます。
マネージャーのOS種別 | 絶対パス名 |
---|---|
Windows | $INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\devicepolling\DP_config.xml |
Solaris OS、 | /opt/FJSVssmgr/lib/devicepolling/DP_config.xml |
ポーリング機能動作をカスタマイズする際は、上記ディレクトリに存在するポーリング機能動作設定ファイルを以下のカスタマイズディレクトリにコピーし、コピーしたファイルを編集してください。
マネージャーのOS種別 | 絶対パス名(カスタマイズ用) |
---|---|
Windows | $ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\devicepolling\DP_config.xml |
Solaris OS、 | /etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling/DP_config.xml |
マネージャーは、カスタマイズディレクトリ内のポーリング機能動作設定ファイルが存在すれば、その設定ファイルに従って動作し、設定ファイルが存在しなければ、インストールディレクトリ内のデフォルトの設定ファイルに従って動作します。
項目 | 内容 |
---|---|
ポーリング間隔 | ポーリング動作間隔(停止も含む) |
ポーリング動作の対象外装置 | ポーリング動作の対象外にする装置を設定 |
タグのノード階層は以下のようになります。
属性名 | 内容 |
---|---|
value | ポーリング動作間隔を秒単位で設定(10進数) 間隔の最小値は30秒であり、30秒未満を指定した場合でも30秒として動作する。 |
Deviceタグには設定できる属性はありません。excludeタグは必要な数分設定できます。
属性名 | 内容 |
---|---|
address | ポーリング動作の対象外にする装置のIPアドレスを指定する。 IPアドレスには、IPv4形式またはIPv6形式を指定できます。 |
以下は、各値を指定しない場合のデフォルト値です。
ポーリング間隔:60秒
ポーリング動作の対象外の装置:なし
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <PollingManagerConfiguration> <Interval value="60"/> <Device> <exclude address="10.20.30.40"/> <exclude address="10.20.30.50"/> </Device> </PollingManagerConfiguration>
カスタマイズ(イベント連携制御 設定ファイル)
注意
変更できる箇所は、ExternalScript1 タグおよび ExternalScript2 タグの、name属性値およびConvertタグのflag属性値だけです。それ以外の箇所はポーリング機能が正しく動作できなくなる場合があるため変更しないでください。
サーバノードエージェントのイベントは Systemwalker Centric Manager に通知されません。稼働状況の監視は、Systemwalker Centric Manager の監視機能を使用してください。
イベント連携制御設定ファイルは以下に格納されています。
マネージャーのOS種別 | 絶対パス名 |
---|---|
Windows | $INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\snmpth\1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_1.xml |
Solaris OS、 | /opt/FJSVssmgr/lib/snmpth/1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_1.xml |
項目 | 内容 |
---|---|
外部スクリプト名定義 | 外部スクリプト連携を利用する場合にスクリプト名を定義する |
動作定義 | 画面に状態変化の通知を表示する/しない イベントログを出力する/しない Systemwalker Centric Manager連携・Shell/Bat連携を行う/行わない 外部スクリプト連携1を行う/行わない 外部スクリプト連携2を行う/行わない |
外部スクリプト名定義
外部スクリプト連携を利用するときは、以下の定義行のname属性にスクリプト名をフルパス指定で定義します。
項目 | 定義行 |
---|---|
外部スクリプト連携1 | <ExternalScript1 name="c:\somedir\script1.bat" /> |
外部スクリプト連携2 | <ExternalScript2 name="c:\somedir\script2.bat" /> |
イベント連係動作の定義
設定ファイル内には事象に応じて以下の定義行があります。イベント連携動作の指定は各定義行のflag属性で設定します。
事象 | 定義行 |
---|---|
状態が正常に変化したとき | <Convert val="0" name="" level="I" flag="001111" /> |
状態が警告に変化したとき | <Convert val="1" name="" level="W" flag="001111" /> |
状態が異常に変化したとき | <Convert val="2" name="" level="E" flag="001111" /> |
通信不可に変化したとき | <Convert val="3" name="" level="WT" flag="001111" /> |
通信が回復したとき | <Convert val="10" name="" level="IR" flag="001111" /> |
flag属性は以下のようになります。
属性名 | 内容 |
---|---|
flag | イベント、Systemwalker Centric Manager連携、スクリプト連携の動作を、2進数6bitで定義します。 0 は off、1 は on と解釈されます。 bit5 … 外部スクリプト連携2 例えば、Systemwalker Centric Manager 連携だけを on にするには、001000 と記述します。 |