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ETERNUS SF Storage Cruiser 15.3 運用ガイド
ETERNUS

10.1.4 セットアップ手順

Systemwalker Centric Manager 運用管理クライアントで、以下の手順で実施してください。
運用管理クライアントでは、ローカルグループの Administrators グループに所属したユーザー名でログインしてください。


10.1.4.1 Systemwalker Centric Manager運用管理クライアントでの設定

  1. Systemwalker Centric Manager 運用管理クライアントで、ストレージ機器が存在するサブネットのノード検出を行います。

  2. ノードのポップアップメニューに画面起動方法を登録します。

    Systemwalker Centric Manager の mpaplreg コマンドを使用して、ストレージ機器のノードのポップアップメニューに、本製品の起動手段を登録します。

    以下に、追加するメニュー名を『ESC』、サーバノード名を『tama』とした例を示します。これらは環境に合わせて変更してください。

    mpaplreg -a -m ESC -p tama -c "\"<Webブラウザの実行ファイルパス>\" \"https://<IP-address>:<port_number>/\""
    • <Webブラウザの実行ファイルパス>には、以下を指定します。

      • Internet Explorer の場合

        iexplore.exe を絶対パスで指定します。

      • Firefox の場合

        firefox.exe を絶対パスで指定します。

    • <IP-address>には、運用管理サーバのIPアドレスまたはFQDN(Fully Qualified Domain Name)を指定します。

    • <port_number>には、インストール時に指定した「Webコンソールサービス(ETERNUS SF Manager Apache service)」のポート番号を指定します。デフォルトは、9855です。

    mpaplreg コマンドで指定する起動アドレス全体(-c オプションの値)をダブルクォーテーション(")で括ります。さらに、起動アドレス(<Webブラウザの実行ファイルパス> https://<IP-address>:<port_number>/)を、『\"』と『\"』で括ります。

注意

  • 追加されたノードを、Systemwalker Centric Manager がIPアドレスではなく『名前』で管理している場合、運用管理サーバ側でこの『名前』と『IPアドレス』の関係を認識できる環境にする必要があります。名前が運用管理サーバ上の /etc/hosts か DNS に登録されていることを確認してください。運用管理サーバでこの名前とIPアドレスの関係が認識できない場合、本製品から Systemwalker Centric Manager へのイベント連携ができません。

  • 新しいストレージ機器が追加されるたびに、この操作を行ってください。

  • イベントログ画面の状態項目に Info として表示されるイベントを Systemwalker Centric Manager に通知する場合、Systemwalker Centric Manger では『重要度:一般』として扱われ、Systemwalker Centric Manager の監視画面に表示されません。表示させる場合は、Systemwalker Centric Manager のメニューから[アクション]-[アクション定義]-[メッセージ監視]を選択し、[重要度の設定]を行ってください。[重要度の設定]の詳細は、Systemwalker Centric Manager のマニュアルを参照してください。

  • 本製品の運用管理サーバの起動方法を変更した場合は、以下のコマンドで、登録したメニューを削除してから、再登録してください。

    [メニュー名が『ESC』の例]

    mpaplreg -d -m ESC
  • mpaplreg コマンドによるメニュー追加が正常終了したにもかかわらず、ノードのポップアップメニューに本製品のアイコンが表示されない場合は、以下のコマンドで登録内容を確認してください。

    [メニュー名が『ESC』の例]

    mpaplreg -v -m ESC
  • 手順完了後、運用管理クライアントで Systemwalker Centric Manager サービスを再起動して、監視エリア配下の「ノードの検出」を再度実施することで登録アイコンへの表示が変更されます。

  • mpaplreg コマンドをバッチファイルから起動するときに、不正なパラメーターがあるとパラメーターエラー(swsag5101)が発生します。

10.1.4.2 Systemwalker Centric Manager運用管理サーバと本製品の運用管理サーバが同一サーバの場合の対処

Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバと本製品の運用管理サーバが同一サーバの場合は、Systemwalker Centric Manager と本製品の両方で装置からの SNMPトラップを受け取って表示してしまいます。Systemwalker Centric Manager 側で装置からの SNMPトラップを直接受け取り・表示させない運用をする場合は以下の作業を行ってください。


本製品で管理している装置の SNMPトラップ Systemwalker Centric Manager 側の受け取りを抑止する方法

Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバと本製品の運用管理サーバが同一のサーバノード上に存在するときは、本製品で管理している装置の SNMPトラップの Systemwalker Centric Manager 側の直接受け取りを以下の方法で抑止できます。SNMPトラップは本製品で受付、デコードし、障害監視に必要なものだけを Systemwalker Centric Manager に通知するため、Systemwalker Centric Manager が保持している SNMPトラップ表示機能を動作させた場合に1つのイベントに対して複数の表示がされたり、必要のない SNMPトラップも表示されたりします。

参考

Systemwalker Centric Manager が保持している SNMPトラップ表示機能も有効にする場合、この設定は不要です。

  1. Systemwalker Centric Manager 運用管理クライアントのシステム監視から[イベント]-[アクション定義]を選択します。

    「イベント監視の条件定義」ダイアログボックスが表示されます。

  2. 「イベント監視の条件定義」ダイアログボックスの[イベント]-[イベント追加]を選択します。

    「イベント定義」ダイアログボックスが表示されます。

    以下の項目を設定します。

    ホスト名の特定

    "特定しない"をチェックします。

    監視イベント種別の特定

    “特定しない"をチェックします。

    エラー種別の特定

    “特定しない”をチェックします。

    通報番号の特定

    “特定しない”をチェックします。

    重要度の特定(SystemWalker Centric Manager 5.1 以降の場合だけ)

    “特定しない”をチェックします。

    ラベルの特定

    “特定しない”をチェックします。

    メッセージテキストの特定

    以下の値を、1つのイベント定義について1つ設定します。
    個々の装置を管理する場合だけ記述が必要です。管理しない場合は記述不要です。

    表10.1 メッセージテキスト一覧

    装置

    ETERNUS DX series
    ETERNUS2000
    ETERNUS4000
    ETERNUS8000

    enterprise:aplNetStorage\.1
    または
    enterprise:enterprises\.211\.4\.1\.1\.126\.1 (注1)

    ETERNUS LT20 (SCSI)

    enterprise:enterprises\.11\.2\.36\.1

    ETERNUS LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2 (SAS/FC)

    enterprise:enterprises\.20884\.10893\.2\.101\.3

    HP Surestore

    enterprise:enterprises\.11\.2\.3\.9\.7\.1
    enterprise:enterprises\.11\.2\.3\.9\.7\.2

    ETERNUS LT200

    enterprise:enterprises\.119\.1\.83\.1\.21

    ETERNUS LT210/LT220/LT230

    enterprise:enterprises\.119\.1\.83\.1\.1
    enterprise:enterprises\.119\.1\.83\.1\.2

    ETERNUS LT250

    enterprise:aplNetStorage\.3\.5
    または
    enterprise:enterprises\.211\.4\.1\.1\.126\.3\.5 (注1)

    ETERNUS LT270

    enterprise:aplNetStorage\.3\.2
    または
    enterprise:enterprises\.211\.4\.1\.1\.126\.3\.2 (注1)

    ETERNUS LT270 S2

    enterprise:aplNetStorage\.3\.6
    または
    enterprise:enterprises\.211\.4\.1\.1\.126\.3\.6
    (注1)

    ETERNUS NR1000

    enterprise:enterprises\.789

    Brocade ファイバーチャネルスイッチ
    ETERNUS SN200 series ファイバーチャネルスイッチ
    PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード
    Brocade VDX series
    PRIMERGY コンバージドスイッチブレード

    enterprise:enterprises\.1588\.2\.1\.1

    性能
    エージェントトラップ
    装置ポーリング

    enterprise:aplSANMgr
    または
    enterprise:enterprises\.211\.4\.1\.3\.21 (注1)

    Cisco MDS
    ETERNUS SN200 MDS

    enterprise:enterprises\.9\.9\.117\.2
    enterprise:enterprises\.9\.9\.289\.1\.3
    enterprise:enterprises\.9\.9\.302\.1\.3
    enterprise:enterprises\.9\.9\.91\.2

    McDATA FC-Switch

    enterprise:enterprises\.289

    Brocade ファイバーチャネルスイッチ、ETERNUS SN200 ファイバーチャネルスイッチ、PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード、Cisco MDS、ETERNUS SN200 MDS、McDATA FC-Switch共通

    enterprise:experimental\.94 (注2)

    ETERNUS VS850

    enterprise:enterprises\.2\.6\.190

    ETERNUS CS2000

    enterprise:enterprises\.231\.2\.48\.2\.0

    ETERNUS VX700 series

    enterprise:enterprises\.211\.1\.21\.4\.1\.50

    注1:Systemwalker Centric Managerが、“aplNetStorage”または“aplSANMgr”を認識できない場合に指定してください。
    注2:本製品でサポートしていない装置でも、この experimental\.94 の SNMPトラップを報告する装置があり、それらの装置のイベントも抑制されるので注意してください。

  3. 手順2で設定したイベントに対して[アクション]-[アクションの設定]を選択します。

    「アクション定義」ダイアログボックスが表示されます。

    [メッセージ監視]タブを選択し、以下の項目を設定します。

    上位システムに送信

    “しない”をチェックします。

    ログ格納

    “しない”をチェックします。

  4. 手順1から手順3の操作を、「表10.1 メッセージテキスト一覧」のメッセージテキストについてそれぞれ行ってください。
    ストレージ機器から SNMP の標準トラップがイベントとして報告される場合は、運用形態に合わせて、上記を参考に SNMP の標準トラップを抑止してください。


10.1.4.3 設定確認テスト

管理装置が ETERNUS DX series、ETERNUS2000、ETERNUS4000、ETERNUS8000、ファイバーチャネルスイッチの場合は、Systemwalker Centric Manager 連携が正しく設定できているか確認できる手順およびコマンドが用意されています。「5.3 管理状態確認テスト」を実施して正しく動作するか確認してください。

以下は、Systemwalker Centric Manager へのイベント連携時の Systemwalker Centric Manager の画面サンプルです。