ETERNUS DX series、ETERNUS2000、ETERNUS4000、およびETERNUS8000 を本製品で管理するために、以下の点に注意して装置側を設定してください。
参照
設定の詳細は、各装置の ETERNUS Web GUIのマニュアルを参照してください。
SNMP(エージェント)環境設定の Community 設定
本製品は、ETERNUS ディスクアレイとSNMP通信を行います。本製品がSNMP通信で利用するSNMP Community名は、ETERNUS ディスクアレイの登録時に指定するか、または設定ファイル(sanma.conf)で設定します。sanma.confのSNMP Community設定がデフォルトの場合、本製品はETERNUS ディスクアレイと community名 public で通信します。したがって、ETERNUS ディスクアレイ側の Community名は以下の a または b のどちらかの設定である必要があります。また、Community名は、public 以外にも変更できます。変更する場合は、以下の c およびsanma.conf ファイルの SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP を変更してください。
なお、ETERNUS DX80 S2/DX90 S2、ETERNUS DX400 S2 series、ETERNUS DX8000 S2 seriesの場合、Community名のMIBビューは「ViewALL」を設定してください。
Community 設定なし(デフォルト)
この場合、初期値で public(access:readOnly, address:すべてのホスト, view:すべてのObject)が設定されます。
ただし、ETERNUS DX80 S2/DX90 S2、ETERNUS DX400 S2 series、ETERNUS DX8000 S2 seriesの場合、Community設定なしでは、初期値にpublicが設定されません。b または c のどちらかの設定を行ってください。
public の Community名を明示的に設定する
運用管理サーバIPアドレス指定で、マネージャーが搭載されている運用管理サーバを指定するか、0.0.0.0(すべてのホストからのメッセージを受け付ける)を指定します。
public 以外の Community名を明示的に設定する
使用する Community名を用いて、運用管理サーバIPアドレス指定で、マネージャーが搭載されている運用管理サーバを指定します。ただし、マネージャーをクラスタシステムで運用している場合、マネージャーはクラスタシステムの物理IPアドレスを用いて ETERNUS ディスクアレイと SNMP 通信するため、物理IPアドレスの数分 Community設定を記述してください。
例
Community名 ssc を明示し、運用管理サーバ(IPアドレスが 10.10.10.10)と SNMP 通信する場合
community ssc 10.10.10.10
Community名 ssccom を明示して、クラスタシステム運用(物理IPアドレスが 10.10.10.11 と 10.10.10.12)の運用管理サーバと SNMP 通信する場合
community ssccom 10.10.10.11 community ssccom 10.10.10.12
SNMP(エージェント)環境設定のトラップの設定
マネージャーの SNMPトラップ受信モジュールは、この Community名を判別していないため、運用管理サーバに送信された SNMPトラップをすべて受信しています。このため、SNMP Community名を明示している環境でも、本設定のトラップ送信先通信の Community名は変更不要です。また、トラップ送信先通信の Community名は、セキュリティの観点からも、SNMP Community名と合わせずに public で運用することを推奨します。
ETERNUS ディスクアレイで、SNMPトラップ送信先が登録最大数に設定されていた場合は、新たにIPアドレスを追加できないため、事前にSNMPトラップ送信先は「登録最大数-1」以下としておく必要があります。
SNMP(エージェント)環境設定の装置の名前(SysName)
ストレージ管理用のニックネームを登録してください。本製品は、この値を SysName として使用します。
ネットワーク環境設定
IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、およびサブネットを越えた場所に運用管理サーバがある場合は、その運用管理サーバのサブネットを接続先ネットワークアドレスに指定する必要があります。
ポイント
運用管理サーバがクラスタシステムの場合
接続先ネットワークアドレスとして運用管理サーバのIPアドレスを指定する場合、クラスタを構成する運用管理サーバの各ノードの物理IPアドレスと、引き継ぎIPアドレスの両方を指定してください。
SSH サーバ鍵の生成(ETERNUS DX80 S2/DX90 S2、ETERNUS DX400 S2 series、ETERNUS DX8000 S2 seriesだけ)
本製品と当該装置間を SSH で通信するために、SSH サーバ鍵を生成してください。
SSH サーバ鍵の bit 数は任意です。
Softwareロールのアカウント作成(ETERNUS DX80 S2/DX90 S2、ETERNUS DX400 S2 series、ETERNUS DX8000 S2 seriesだけ)
本製品が当該装置を管理するためのアカウントを作成してください。
当該アカウントには以下の注意事項があります。
rootユーザーは本製品での管理のためには利用できません。
アカウントはSoftwareロールである必要があります。
作成の際に指定するユーザーレベルでSoftwareを選択してください。
当該装置を本製品に登録する際、本アカウント情報を指定してください。
本製品に登録後、装置側でユーザー名またはパスワードを変更した場合に当該装置の[設定の再読み込み]を行うと、本製品が装置側のパスワード変更を認識し、装置がWarning表示されます。
装置側の設定変更に合わせるため、Webコンソールで装置管理用のアカウント情報を変更してください。
SSL証明書の生成または登録(ETERNUS DX80 S2/DX90 S2、ETERNUS DX400 S2 series、ETERNUS DX8000 S2 seriesだけ)
本製品では、当該装置の管理ソフトウェア呼び出し時にHTTPS接続を利用します(デフォルト)。
当該装置でHTTPS接続を利用可能にするため、以下のどちらかを設定してください。
自己発行証明書生成
SSL サーバ鍵/証明書の登録
ログオフ
ETERNUS Web GUI での設定完了後は、必ず ETERNUS Web GUI からログオフしてください。本製品への装置登録は、ETERNUS Web GUI にログインしていないことが条件となります。
ETERNUS Web GUIのネットワーク設定(ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90、ETERNUS DX400 series、ETERNUS DX8000 series、ETERNUS4000 モデル400,600、ETERNUS8000 モデル800,1200,2200だけ)
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90の場合
ETERNUS Web GUIの[共通設定]タブから[ネットワーク設定] - [ネットワーク環境設定]をクリックし、以下の項目の設定を確認してください。
Maintenance 接続について、「有効にする」が指定されていること
Maintenance-Secure 接続について、「無効にする」が指定されていること
ETERNUS DX400 series、ETERNUS DX8000 series、ETERNUS4000 モデル400,600、ETERNUS8000 モデル800,1200,2200の場合
ETERNUSmgrのメインメニューから[各種設定] - [ネットワーク環境設定(USER ポート)]をクリックし、以下の項目の設定を確認してください。
Maintenance Portについて、「有効」が指定されていること
Maintenance-Secure Portについて、「無効」が指定されていること
参考
本製品では、ETERNUS ディスクアレイのホストアクセス制御機能のことを「ホストアフィニティ機能」、ゾーン番号を「アフィニティグループ番号」と表記しています。
本製品でサーバノードとストレージのアクセスパスを設定(ファイバーチャネルスイッチを含めたSAN環境)する場合は、「6.2.3.1 前準備」を参照してください。また、装置側に以下の設定が必要です。
以下の設定は、本製品から設定可能ですので、装置側で設定する必要はありません。
RAIDの設定
ストレージのアフィニティグループ/Zone設定
接続形態設定
ホストインターフェース設定
HostWWN 定義
HostWWN-アフィニティグループ/Zone定義
装置に対する日付時刻の設定は、以下の手順で実施してください。また、性能監視中に装置に対して日付時刻を設定した場合は、性能監視を一度停止し再度開始してください。
日付時刻を設定する装置の性能監視を停止する
装置に対して、日付時刻を設定する
日付時刻の設定完了後、装置の性能監視を再度開始する
装置の構成を変更する場合は、性能管理が保持する装置の構成情報を更新する必要があります。「7.2.9 構成情報の更新」の手順に従い、構成情報を更新してください。
本製品は、SNMP 通信で装置を検索します。そのためストレージ装置の SNMP 機能が起動されていない場合、検出できません。ストレージ装置の SNMP 機能を起動させる必要があります。
SNMPトラップの送信を特定のサーバに設定しており、マネージャーが動作しているサーバが SNMPトラップの送信先に設定していない場合、自動検出できない場合があります。SNMPトラップの送信先の設定を確認してください。
SNMP のコミュニティ名を変更し、かつマネージャーがクラスタ環境の場合、ストレージ装置側の設定が間違っている場合があります。以下の「SNMPコミュニティ名を変更する」を確認してください。
ストレージとのネットワーク環境の設定に問題がないか確認してください。ネットワーク環境の設定、アクセス許可の設定、通信モードの設定などが該当します。ネットワークの設定は、「4.3.1.1 設定」を参照してください。通信モードの設定では、一方の通信モードが「Auto Negotiation」で、他方の通信モードがFULL(全二重)固定で接続すると、通信できなかったり、通信速度が遅くなったりという問題が発生するため、正しく設定してください。
本製品がSNMP通信で利用するSNMP Community名は、ETERNUS ディスクアレイの登録時に指定するか、または設定ファイル(sanma.conf)で設定します。sanma.confのSNMP Community設定がデフォルトの場合、本製品はSNMP 通信時のコミュニティ名をデフォルトの場合 public で通信します。ETERNUS DX80 S2/DX90 S2、ETERNUS DX400 S2 series、ETERNUS DX8000 S2 series以外のETERNUS ディスクアレイは、「SNMPエージェント環境設定」-「Communityの設定」が1つも設定されていない場合、初期値で public(access:readOnly, address:すべてのホスト, view:すべてのObject)が設定されています。1つでも設定されていれば、設定されているコミュニティ設定だけと通信します。
ETERNUS ディスクアレイとの SNMP コミュニティ名を変更する場合、ストレージ装置設定が必要です。
「4.3.1.1 設定」の「2. SNMP(エージェント)環境設定の Community 設定」を参照してください。
ストレージとのネットワーク環境における通信モードの設定に問題がないか確認してください。一方の通信モードが「Auto Negotiation」で、他方の通信モードがFULL(全二重)固定で接続すると、通信できなかったり、通信速度が遅くなったりという問題が発生するため、通信モードを正しく設定してください。
装置の保守作業が開始されている場合、本製品上でのステータスと実際の装置のステータスが異なる場合があります。
ETERNUS DX60/DX60 S2、DX80、DX90で、リダンダント・コピー機能が動作した場合、ETERNUS Web GUIの統合ステータスは Error になりますが、本製品では Warning になります。