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Linkexpress Replication option 説明書
FUJITSU Software

2.2.4 Linkexpressのセットアップ

ここでは、Linkexpressのセットアップの方法について説明します。

Linkexpressのセットアップは以下の手順で行います。

  1. インストール

  2. TCP/IPの環境定義

  3. Linkexpressの環境定義

  4. DB連携機能の環境定義

2.2.4.1 インストール

Linkexpressのインストールの方法については、“Linkexpressのソフトウェア説明書”を参照してください。

2.2.4.2 TCP/IPの環境定義

オープンサーバ間でのレプリケーション運用では、通信プロトコルにTCP/IPのFTP+プロトコルを使用します。

TCP/IPの環境定義の方法については、“Linkexpress 導入ガイド”を参照してください。

2.2.4.3 Linkexpressの環境定義

Linkexpressの環境定義は以下の手順で行います。

  1. 動作環境定義

  2. ネットワーク定義

  3. サーバグループ定義

Linkexpressの環境定義については、“付録D Linkexpressの環境定義例”も併せて参照してください。

動作環境定義

動作環境定義は、Linkexpressの基礎的な動作規定に関する情報を定義します。動作環境定義の方法については、“Linkexpress 導入ガイド”を参照してください。

ネットワーク定義

ネットワーク定義は、データ通信を行うための情報を定義します。

ネットワーク定義の方法については、“Linkexpress 導入ガイド”を参照してください。

サーバグループ定義

サーバグループ定義は、サーバ間の運用情報のやり取りで使用されるセキュリティ情報を定義します。サーバグループ定義の方法については、“Linkexpress 導入ガイド”を参照してください。

2.2.4.4 DB連携機能の環境定義

LinkexpressのDB連携機能は、あるシステムのデータを他のシステム上のデータベースに展開(格納)する機能を提供します。Linkexpress Replication optionではLinkexpress のDB連携機能を使用してレプリケーション運用を行います。

DB連携機能の環境定義は以下の手順で行います。

  1. 環境変数の設定

  2. DB動作環境定義の作成

環境変数の設定

環境変数の設定方法については、“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。

DB動作環境定義の作成

DB動作環境定義の作成方法については、“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。

なお、レプリケーションを行う場合、DB動作環境定義のオペランドに関して、Linkexpress 運用ガイドに記載されたオペランド以外に、指定可能なものがあります。詳細は、後述の“レプリケーションに関するDB動作環境定義のオペランド”を参照してください。

DB動作環境定義については、以下の場所にサンプルを提供しています。セットアップ時の参考として使用してください。

参考

Linkexpress Replication optionでは、抽出処理時にも内部的にDB連携機能が動作します。このため、サンプルは、格納処理時と抽出処理時の2種類を提供しています。

複写先システムのDB動作環境定義

DIFFERENCE_APPLY_ERROR
[意味]

差分ログデータと複写先データベースのデータの不整合発生時のlxstrdbコマンドの動作を指定します。

[指定値]

EXIT(省略値):異常終了します。

CONTINUE:代替レコード操作を行い、処理を継続します。

[推奨値]

複写元システムでSymfoware/RDBの緊急停止、または、オペレーティングシステムのダウンが発生した場合、レプリケーションで重複した差分ログが抽出される場合があります。このため、本オペランドには“CONTINUE”を指定してください。

[前提になるキーワードと指定値]

なし。

[関連するコマンド]

lxstrdbコマンド

TABLE_KEYCHK
[意味]

PRIMARY KEYで構成された複写先データベースに対するlxstrdbコマンドの動作を指定します。

[指定値]

YES(省略値):PRIMARY KEYで構成された表に対する抽出データの格納の場合、異常終了します。

NO :PRIMARY KEYで構成された表に対する抽出データの格納の場合、処理を継続します。

[推奨値]

複写先データベースのPRIMARY KEYで構成される表に対してレプリケーションを行う場合は、“NO”を指定してください。

[前提になるキーワードと指定値]

なし。

[関連するコマンド]

lxstrdbコマンド

複写元システムのDB動作環境定義

MESSAGE_LEVEL
[意味]

出力するメッセージの種類を指定します。

[指定値]

i: 情報、警告およびエラーメッセージを出力します(省略値)。

w: 警告およびエラーメッセージを出力します。

e: エラーメッセージだけ出力します。

[前提になるキーワードと指定値]

なし。

[関連するコマンド]

lxextdbコマンド、lxcmtdbコマンド

CHARACTER_OVERFLOW
[意味]

文字属性データの文字あふれ発生時の動作を指定します。

[指定値]

EXIT : 異常終了します(省略値)。

CONTINUE : あふれた文字列を切り捨て、処理を継続します。

[前提になるキーワードと指定値]

なし。

[関連するコマンド]

lxextdbコマンド

CHARACTER_CONVERT_ERROR
[意味]

文字属性データのコード変換エラー発生時の動作を指定します。

[指定値]

EXIT : 異常終了します(省略値)。

CONTINUE : ALTERNATE_CHARACTER1キーワードまたはUNICODE_ALTERNATE_CHARACTER1キーワードの指定値を代替値として採用し、処理を継続します。

[前提になるキーワードと指定値]

なし。

[関連するコマンド]

lxextdbコマンド

プリケーションに関するDB動作環境定義のオペランド

グループ単位のレプリケーションに関するオペランド
LOCK_TARGET
[意味]

グループ単位のレプリケーションで、lxstrdbコマンドの複写先データベースの表に対する排他単位を指定します。

[指定値]

PAGE:ページ単位に排他処理を行います。

RECORD:行単位に排他処理を行います。(省略値)

[推奨値]

lxstrdbコマンドでは、1つのlxstrdbコマンドで受信ファイル内の差分ログすべてに対し、該当する複数の表ごとに差分ログの格納を行います。従って、複写元システムにおいて、データベースへのバッチ処理(大量データ更新など)をレプリケーションの対象にする場合は、本オペランドには“PAGE”を指定することを推奨します。

[前提になるキーワードと指定値]

なし。

[関連するコマンド]

lxstrdbコマンド

LOCK_LEVEL
[意味]

グループ単位のレプリケーションで、lxstrdbコマンドの排他の属性を独立性水準で指定します。独立性水準の詳細については、“Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編)”を参照してください。

[指定値]

READ_COMMITTED:独立性水準としてREAD COMMITTEDを使用します。

REPEATABLE_READ:独立性水準としてREPEATABLE READを使用します。

SERIALIZABLE:独立性水準としてSERIALIZABLEを使用します。(省略値)

[前提になるキーワードと指定値]

LOCK_TARGETオペランドに“RECORD”を設定している場合に有効になります。

[関連するコマンド]

lxstrdbコマンド

RETRY_COUNT
[意味]

グループ単位のレプリケーションで、lxstrdbコマンドの排他エラーが発生した場合にリトライする回数を指定します。

[指定値]

リトライ回数を0~10の数値で指定します。

“0”を指定した場合、リトライを行いません。

指定を省略した場合は、“0”が採用されます。

[前提になるキーワードと指定値]

なし。

[関連するコマンド]

lxstrdbコマンド

[指定結果の例]

リトライオーバが発生した場合、DB14059を出力して異常終了します。

[備考]

本オペランドは、複写先データベースがOracleの場合にのみ使用できます。

RETRY_INTERVAL
[意味]

グループ単位のレプリケーションで、lxstrdbコマンドの排他エラーが発生した場合にリトライする間隔を秒単位で指定します。

[指定値]

リトライ間隔を1~60の数値で指定します。

指定を省略した場合は、“10”(秒)が採用されます。

[前提になるキーワードと指定値]

RETRY_COUNTオペランドに“1”以上の値を設定している場合に有効となります。

[関連するコマンド]

lxstrdbコマンド

[備考]

本オペランドは、複写先データベースがOracleの場合にのみ使用できます。

PREPARE_MAX
[意味]

グループ単位のレプリケーションで、lxstrdbコマンドが内部的に発行したSQL文を保持できる最大数を、複写先データベースの表の数で指定します。

本オペランドの値が大きいほどlxstrdbコマンドの実行性能は良くなります。ただし、メモリの使用量は増加します。

[指定値]

1~512の数値で指定します。

指定を省略した場合は、“16”が採用されます。

[前提になるキーワードと指定値]

なし。

[関連するコマンド]

lxstrdbコマンド