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Interstage Web Server Express インストールガイド
FUJITSU Software

4.4.2 サイレントインストールの実行

サイレントインストールの実行方法について説明します。


4.4.2.1 インストール前の作業

サイレントインストールを実行するコンピュータで“4.1 インストール前に必須な作業”を確認してください。
また、使用するインストールパラメーターCSVファイルの内容を確認し、“4.4.1.4 設定上の注意”に該当する設定がないことを確認し、インストールパラメーターCSVファイルを任意のフォルダに格納してください。


4.4.2.2 インストールの実行

インストールDVD-ROMをコンピュータのDVD-ROMドライブにセットし、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。
なお、自動起動によりインストーラ画面が表示されている場合には、インストーラを終了させてから実行してください。

(DVD-ROMドライブ)\ISTAGE\Disk1\issilentinstall.exe -s <インストールパラメーターCSVファイル> -l <ログファイル>

注意

  • インストールパラメーターCSVファイル、およびログファイルにはパスを指定します。半角空白を含む場合はダブルクォートで囲んでください。

  • ログファイルを格納するフォルダには、書き込み権限のある実在するフォルダを指定してください。また、指定したログファイルと同名のファイルが存在する場合、実行時に上書きされますので注意してください。

  • Windows Server(R) 2008、またはWindows Server(R) 2012でサイレントインストールを実行する場合、ユーザーアカウント制御(UAC)の警告メッセージが表示されることがありますが、処理を続行してください。なお、ユーザーアカウント制御を無効化することで表示を抑止することもできます。

  • 環境変数の設定値の有効長を超えてしまうなどで、本製品で使用する環境変数の設定に失敗した場合、インストール終了前に、環境変数の設定に失敗した旨と該当する環境変数名が警告ポップアップにて表示されます。この場合、インストール終了後に該当する環境変数から不要な設定を削除し、以下のファイルに記述されているパス情報を追加した後、コンピュータを再起動してください。

    • 環境変数PATHの設定に失敗した場合: インストールフォルダ\path.txt

    • 環境変数CLASSPATHの設定に失敗した場合: インストールフォルダ\classpath.txt

  • インストール前にターミナルサービスをインストールモードに変更した場合、インストール終了後に実行モードに変更してください。

    実行モードへの変更方法

    CHANGE USER /EXECUTE

4.4.2.3 インストール結果の確認

コマンドの復帰値およびログファイルに記載された結果コードを確認してください。以下にコマンドの復帰値の意味を記載します。


復帰値の意味

復帰値

意味

0

インストール成功

0未満
(マイナスの値)

サイレントインストールに失敗しました。コマンドの復帰値については、ログファイルの”ResultCode”をそのまま出力しています。原因・対処については「ログファイルの確認と対処」を参照してください。

1

サイレントインストールが完了する前にタイムアウト(3600秒)が発生しました。
サイレントインストールの実行プロセスを確認してください。なお、プロセス名は“setup.exe”または、“_is[X].exe”([X]は1~4桁の16進数)です。
スペックの低いマシンの場合、時間が掛かっている場合があります。この場合、インストールに成功したかどうかは、ログファイルを確認してください。

2

ログファイルの読み込みに失敗しました。
インストールに成功したかどうかは、ログファイルを確認してください。
なお、ログファイルが存在しない場合、ログファイルの指定が適切でないことが考えられます。この場合、ログファイルの指定を見直して再実行してください。

3

ログファイルの解析に失敗しました。
インストールに成功したかどうかは、ログファイルを確認してください。

10

不当なパラメータで実行されました。
コマンドのパラメータを正しく設定してください。

11

インストーラの実行に失敗しました。
直前のメッセージが出力されている場合は採取して技術員に連絡してください。

522

システムドライブの容量が不足しているため、FJSVcir(CIRuntime Application)のインストールに失敗しました。FJSVcirをインストールするためにはシステムドライブに85MBの空き容量が必要です。インストールする機能も加算して、システムドライブの容量を確保してください。

769~787

インストールパラメーターCSVファイルの解析に失敗しました。直前に出力されるエラーメッセージを参考に、インストールパラメーターCSVファイルを見直してください。

789

インストールパラメーターCSVファイルが存在しません。指定したインストールパラメーターCSVファイルが存在するか確認してください。

793

インストールパラメーターCSVファイルで設定された値が不当です。インストールパラメーターCSVファイルの設定を確認してください。

1058

「アンインストールと管理(ミドルウェア)」、または他の製品のインストーラが起動中です。該当するプロセスを停止させてから再度実行してください。

その他

不明なエラーが発生しました。
以下の資料と直前のメッセージが出力されている場合は採取して技術員に連絡してください。

  • 復帰値

  • 使用したインストールパラメーターCSVファイル

  • サイレントインストールのログファイル

  • システムフォルダ(通常は、“c:\Windows”)配下に出力される以下のファイル

    • isasinst.log

    • isasinst.cir.log

  • c:\FujitsuF4CR\cir\logsフォルダ配下に格納される、FJSVcir(CIRuntime Application)のログファイル一式


ログファイルの確認と対処

ログファイルを開き、[ResponseResult]セクションの“ResultCode”を参照してください。以下に復帰値の意味を記載します。

ResultCodeの値

意味

0

インストール成功

-1

インストール中にエラーが発生しています。
以下の資料を採取し、技術員に連絡してください。

Windowsシステムルートフォルダ配下のisasinst.log

-3

対象システムの環境・設定に関連したエラーが発生しています。実行した環境で“4.1 インストール前に必須な作業”が実行されているか、使用したインストールパラメーターCSVファイルの設定内容が“4.4.1.4 設定上の注意”に該当しないか確認してください。

  • インストールフォルダ配下に本製品の資源が残っている。

  • 異なるバージョン・レベルまたはエディションの本製品がインストール済

  • ディスク容量不足

  • 排他ソフトウェアが存在

  • 設定したポート番号が使用されている。

上記以外

システムエラーが発生していることが考えられます。以下の資料を採取して、技術員に連絡してください。

  • 使用したインストールパラメーターCSVファイル

  • ログファイル

  • システムフォルダ配下に出力されるisasinst.log (通常は、“c:\Windows\isasinst.log”に出力されます。)

注意

  • ログファイルの[ResponseResult]セクションの“ResultCode”には、サイレントインストール終了時に最終結果が書き込まれます。インストール実行中は、インストール成功を示す“0”が設定されていますので、サイレントインストールが終了してから確認してください。