本製品をインストールする前に、必ず、以下の作業を行ってください。
インストールの可否の確認
“第2章 インストール条件”を参照して、インストール可能な状態であるか確認してください。
本製品のクライアントパッケージがインストールされている場合、本製品のサーバパッケージ、またはInterstage Web Server Expressはインストールできません。
JDKまたはJREをインストールする場合、インストールするコンピュータのホスト名に設定できる文字には制約があります。
“ホスト名に設定できる文字”を参照し、ホスト名に使用している文字に問題がないか確認してください。問題がある場合は、ホスト名を変更してください。
アプリケーションの停止
Windows(R)上のすべてのアプリケーションを停止させてください。
本製品をインストールする際に、本製品が利用するディスク、レジストリなどの資源を使用しているとインストール作業に失敗する場合があります(例:イベントビューア、エクスプローラ、レジストリエディタなど)。
本製品がインストールされており、本製品のサービスが起動している場合は停止してください。
環境の確認
本製品はシステム環境変数のPATH変数、CLASSPATH変数に以下のパスを追加します。不必要なパスを設定している場合は削除してください。システム環境変数のPATH変数、CLASSPATH変数の有効長を超える場合、パスは設定されません。“C:\Interstage”に本製品をインストールした場合について説明します。
環境変数名 | 設定パス | 機能 | 備考 |
---|---|---|---|
PATH | C:\Interstage\bin | すべての機能 |
|
C:\Interstage\ODWIN\bin | Interstage管理コンソール |
| |
C:\Interstage\JDK6\bin | Java SE 6 | JDKかJREの選択によりいずれかが設定されます | |
C:\Interstage\JDK7\bin | Java SE 7 | JDKかJREの選択によりいずれかが設定されます。Java SE 6がインストールされている場合は設定されません。 | |
C:\Interstage\F3FMisjee\bin | Java EE |
| |
C:\Interstage\F3FMisjee\imq\bin | |||
CLASSPATH | . | すべての機能 |
|
C:\Interstage\lib | |||
C:\Interstage\ODWIN\etc\class\ODjava4.jar | Interstage管理コンソール |
| |
C:\Interstage\lib\isadmin_scs.jar | セキュア通信サービス |
|
本製品のインストール時に必要なディスク容量については、“2.4 インストール時に必要なディスク容量”を参照してください。
本製品をインストールするシステムにおいて、アプリケーションを含むすべてのサービスでポート番号が重複する可能性がないかを以下の手順で確認してください。システム上のすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。
システム上のサービスが使用しているポート番号を確認します。ポート番号の確認方法については、それぞれのサービスのマニュアルを参照してください。
本製品のサービスが使用するポート番号を確認します。本製品のサービスが使用するポート番号については、“システム設計ガイド”の“ポート番号”を参照してください。
1.と2.のポート番号が重複していないかを確認します。
ポート番号が重複している場合は、以下のいずれかの方法で対処してください。
本製品のインストール前に、ポート番号が重複する可能性のあるシステム上のサービスを停止させます。
本製品のインストール時の“ポート番号の設定”画面で、本製品のサービスが使用するポート番号を未使用のポート番号に変更します。
注) 本画面では、すべてのサービスのポート番号を変更することはできません。
本製品のインストール後に、それぞれのポート番号の設定箇所で、ポート番号を未使用のポート番号に変更します。本製品のサービスが使用するポート番号の設定箇所については、“システム設計ガイド”の“ポート番号”を参照してください。
注意
本製品をインストールするシステムにおいて、WebサーバとしてMicrosoft(R) Internet Information Servicesを使用している場合は、Webサーバ(Interstage HTTP Server/Interstage HTTP Server 2.2)の初期値のポート番号がMicrosoft(R) Internet Information Servicesの初期値のポート番号と同じ値(80)で設定されるため、注意してください。
本製品のインストール時の“ポート番号の設定”画面でポート番号を変更しないでインストールを続行させた場合は、インストール後の以下のサービスの起動処理でエラーが発生します。
Webサーバ(Interstage HTTP Server)の場合:「FJapache」
Webサーバ(Interstage HTTP Server 2.2)の場合:「Interstage HTTP Server 2.2」
インストール前にMicrosoft(R) Internet Information Servicesを停止させるか、Webサーバを共存させる場合は、ポート番号を未使用のポート番号(80以外)に変更して運用してください。
本製品は、運用時に8.3形式(ショートネーム)のファイル名のパスを使用するため、8.3形式(ショートネーム)のファイル名のパス生成が有効である環境にインストールする必要があります。“3.4 Windows(R)の8.3形式(ショートネーム)のパス生成が無効であるとき”を参照して、8.3形式(ショートネーム)のファイル名のパス生成が有効であるかを確認してください。
必要なソフトウェアのインストール
以下のソフトウェアがインストールされていない場合は、インストールしてください。
インターネットプロトコル(TCP/IP)
注意
本製品では、IPv6/IPv4デュアルスタックのみサポートしています。IPv6環境での運用を行う場合でも、IPv4のインターネットプロトコル(TCP/IP)がインストールされてかつ、有効である必要があります。なお、IPv4のインターネットプロトコル(TCP/IP)がインストールされていない環境で本製品のインストールを実行した場合、各種ポート番号の設定時に有効なポート番号を設定しても使用中である旨のメッセージが表示されます。この場合、IPv4のインターネットプロトコル(TCP/IP)をインストールしてから、本製品のインストールを実行してください。
ソフトウェアのアンインストール
本製品の排他ソフトウェアをインストールしている場合には、これらのソフトウェアをアンインストールしてください。また、以下の製品をインストールしている場合もアンインストールしてください。
旧バージョン・レベルの本製品に同梱のJava実行環境サーバパッケージ
Interstage Apworks クライアント運用パッケージ
Interstage Traffic Directorの負荷分散、QoS制御機能
ターミナルサービスのモード変更
ターミナルサーバーがインストールされている場合、以下のコマンドを実行して、ターミナルサービスをインストールモードに変更してください。
CHANGE USER /INSTALL
注意
ターミナルサービスが実行モードでインストールを行うと、インストールがハングアップしてインストールに失敗する場合があります。
ターミナルサービスが実行モードでインストールを行うと、“ターミナルサービスが実行モードの場合”に示すメッセージが出力される場合があります。
インストール中にターミナルサービスをインストールモード、または実行モードに変更した場合、ターミナルサービスのモードが変更されたことを示すメッセージが表示されてインストールに失敗します。
上記のような状態になった場合、“ターミナルサービスが実行モードの場合”または“セットアップステータスでハングアップした場合”に示す対処を行ってください。
その他
本製品をNTFS形式のドライブにインストールする場合、インストールフォルダ配下のフォルダおよびファイルのアクセス権は、本製品をインストールするフォルダのアクセス権を引き継ぎます。
本製品をインストールするフォルダのアクセス権には、以下のいずれかの権限を付与してください。
なおインストール後、“Interstageインストール資源のセキュリティ強化”を参照し、必要に応じて、セキュリティを強化してください。
Administratorユーザ(フルコントロール)およびSYSTEMグループ(フルコントロール)
Administratorsグループ(フルコントロール)