入力項目を貼り付けた画面を開発する場合は、入力項目管理パネル(JFCEntryInterfacePanel、JFLEntryInterfacePanelおよび、JFCEntryInterfaceScrollablePanel)の派生クラスを作成すると、入力項目を名前、あるいは番号を指定して以下の処理を行うことができます。
値の入出力
値の一括入出力
エラー状態の切り替え
操作モードの切り替え
フォーカス設定
入力項目管理パネルを利用して入力項目にアクセスするための開発の流れは以下のとおりです。
入力項目管理パネルの派生クラスを作成し、このクラスに入力項目を貼り付けます。
たとえば、EntryComponentという入力項目が定義されているとき、3つの入力項目を画面に貼り付ける処理は以下のように行います。
public void init(JFCPanelLoader panelloader) { EntryComponent eYear = new EntryComponent(); EntryComponent eMonth = new EntryComponent(); EntryComponent eDay = new EntryComponent(); eYear. setName("年"); //入力項目eYear の名前を「年」に設定する eMonth.setName("月"); //入力項目eMonthの名前を「月」に設定する eDay. setName("日"); //入力項目eDay の名前を「日」に設定する this.add(eYear, 0); //入力項目eYear を画面に貼り付け(入力項目の番号は 0) this.add(eMonth, 1); //入力項目eMonthを画面に貼り付け(入力項目の番号は 1) this.add(eDay, 2); //入力項目eDay を画面に貼り付け(入力項目の番号は 2) ... } |
入力項目管理パネルの派生クラスで入力項目にアクセスする処理を定義します。
private doSomething() { ... String strYear = this.getValue("年"); //入力項目eYearの値を取得 int iYear = Integer.parseInt(strYear); //整数値に変換 if(iYear < 0) //年が 0 より小さい場合、入力項目eYearのエラーモードをtrueにする this.setErrorStatus("年", true); ... } |
private doSomething() { ... Vector values = this.getVectorValues(); //画面上の入力項目の値を一括して取得する this.setData(values); //画面上の入力項目の値を、画面データとして格納する ... } |
注意
JFCEntryComponentインタフェースを実装していないコンポーネントを貼り付けた場合は、入力項目管理パネルの管理の対象となりません。