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Interstage Studio J Business Kit GUIライブラリ ユーザーズガイド
FUJITSU Software

4.1 画面制御機能

画面制御機能は、画面遷移を伴うアプリケーションあるいはアプレットにおいて大量画面を管理し、画面の読込み、表示、削除操作を行う機能です。この画面制御機能は大量画面を扱うアプリケーションあるいはアプレットにおいて以下の利点を持ちます。

ここでいう画面とは、画面遷移パネルインタフェース(JFCEntryLogicInterface)を実装した以下のクラスから派生したクラスのことで、画面オブジェクトとは画面クラスのインスタンスのことです。

画面制御機能を提供するクラス

以下のクラスとインタフェースが画面制御機能を提供します(各クラス間の関係は“図4.1 画面制御機能 で提供されるクラスの関係”を参照)。

表4.1 クラスの機能の一覧

クラス名

機能概要

JFCCardInterface
(画面制御パネルインタフェース)

画面制御パネルを一意的に扱うためのインタフェースです。

JFCCardPanel
JFLCardPanel
JFCTabbedPanel
(画面制御パネル)

複数画面の管理、画面遷移機能を持つ画面制御機能の中心となるパネルです。
Containerの派生クラスなので、Containerクラスから派生した他のパネルに貼り付けて利用できます。

JFCPanelLoader
(画面用ローダの抽象クラス)

1つの画面を生成し、管理する機能を持つ画面用ローダの抽象クラスです。
生成する画面オブジェクトの生成/破棄タイミングを保持します。
JFCPanelLoaderは抽象クラスであり、派生クラスで画面オブジェクトの生成機能を定義します。

JFCEntryPanelLoader
(画面用ローダ)

JFCPanelLoaderの派生クラスで、JFCPanelLoaderが持つ機能に加え、画面のクラス名を指定して画面を生成する機能を持ちます。
この画面用ローダが生成する画面は、JFCEntryLogicInterfaceを実装した画面です。

JFCEntryLogicInterface
(画面遷移パネルインタフェース)

JFCEntryPanelLoaderが管理する画面のインタフェースを定義するものです。
画面制御パネルとJFCEntryPanelLoaderによって管理される画面を開発するとき、このインタフェースを実装する必要があります。

JFCScrollablePanel
JFLScrollablePanel
(スクロールパネル)

スクロールバー操作によるスクロール機能と、メソッド呼出しによるスクロール機能を持ち、水平/垂直あるいはその両方のスクロールが可能なパネルです。
4種類のスクロール方針が用意されています。
このクラスはJFCEntryLogicInterfaceを実装していないため、画面制御パネルとJFCEntryPanelLoaderで扱うことはできません。

JFCEntryPanel
JFLEntryPanel
JFLEntryScrollablePanel
(画面遷移パネル)

画面遷移パネルの基底クラスです。
パネル機能、画面名の管理の機能、画面制御パネルおよび、JFCEntryPanelLoaderとのインタフェースを持ちます。また、JFCEntryPanelとJFLEntryScrollablePanelはスクロール機能を持ちます。

JFCEntryInterfacePanel
JFLEntryInterfacePanel
JFLEntryInterfaceScrollablePanel
(入力項目管理パネル)

JFCEntryComponentインタフェースを実装した入力項目をこのパネルに貼り付けて、一意的なインタフェースで操作する機能を持ちます。
これにより、パネル上の入力部品の種類を意識しないコーディングが可能になります。

JFCMultiPagePanel
JFLMultiPagePanel
JFLMultiPageScrollablePanel
(複数ページ入力項目パネル)

JFCEntryComponentインタフェースを実装した入力項目を持つ複数のページ(Containerの派生クラス)をこのパネルに貼り付けて、複数のページにまたがって入力項目を一括して管理する機能を持ちます。
これにより、ページの区切りとページ上の入力部品の種類を意識しないコーディングが可能になります。

JFCEntryComponent
(入力項目インタフェース)

入力項目管理パネルが管理する入力項目を定義するインタフェースです。
入力部品(テキストフィールド、ラベル、トグルボタンなどのコンポーネント)がこのインタフェースを実装すると、入力項目パネルが一意的なインタフェースで管理することが可能になります。
入力項目の開発は、ユーザの作業となります。

JFCEntryInterface
(入力項目管理インタフェース)

入力項目管理パネルを定義するインタフェースで、入力項目を管理するパネルはこのインタフェースを実装する必要があります。

図4.1 画面制御機能 で提供されるクラスの関係

注意

マイクロソフト社製のJava VMでは動作しない機能を画面制御機能では利用しているため、Internet Explorerで画面制御機能を利用したアプレットを動作させる場合はJava Plug-in、またはJBKプラグインを利用してください。