ここでは、Interstage Studioのインストールまたはアンインストール時の不測の事態により、以降再インストールまたはアンインストールが正常に動作しなくなった場合にだけ実施する“緊急対処用作業”について説明します。
以下の手順を実施しご利用の環境から本製品に関する資産・情報を削除することで、元の環境に復旧することができます。ただし、同一システム上に関連製品がすでに混在してインストールされている場合には、あらかじめそれらの製品のアンインストールを行った上で以下の作業を実施してください。
注意
作業は、コンピュータの管理者またはAdministratorsグループのメンバで実施してください。
インストールされている機能の有無により、記載しているレジストリキーやフォルダ、環境変数などが存在しない場合があります。その場合は、無視して作業を進めてください。
以降の説明には、レジストリの編集に関する情報が含まれています。レジストリを編集する前に、万一問題が発生した場合の復元方法を理解しておく必要があります。この方法については、レジストリ エディタ(regedit.exe)のヘルプメニューの「レジストリを復元する」を参照してください。
レジストリはWindowsシステムの非常に重要なファイルです。操作に失敗すると、Windowsが起動しなくなる恐れもありますので、十分注意して作業をしてください。
ここでは、製品のインストール先を"C:\Interstage"とし、32ビット版OSにインストールした場合を例に説明しています。64ビット版OSにインストールした場合は、以下の表に従い読み替えてください。
32ビット版OS |
64ビット版OS |
---|---|
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu |
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu |
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows |
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows |
C:\Program Files |
C:\Program Files (x86) |
以降に記載の「特定の機能」とは、以下の機能を指します。
- フレームワーク
- アプリケーションサーバ
以降に記載の「~が搭載された他製品」についてご不明な場合は当社技術員にお問い合わせください。
関連製品のアンインストール
本製品の関連製品(個別ソフトウェアなど)がすでにインストールされている場合には、アンインストールを実施してください。関連製品のアンインストールについては、各製品のソフトウェア説明書を参照してください。
本製品の削除
以下に、本製品の各コンポーネントのインストール環境の削除手順を示します。
1. サービスを停止する
以下のサービスを停止します。
- EventFactory
- EventService
- FJapache
- InterfaceRep_Cache Service
- InterfaceRep_Cache_e Service
- INTERSTAGE
- Interstage data store
- Interstage Directory Service
- Interstage HTTP Server 2.2
- Interstage Java EE DAS
- Interstage Java EE Node Agent
- Interstage JServlet(OperationManagement)
- Interstage Message Queue Broker
- Interstage Message Queue Broker(ISJE6)
- Interstage Operation Tool
- Interstage Operation Tool(FJapache)
- Interstage PCMI(isje6)
- Interstage Server Monitor Service
- Interstage Server Monitor Service(Cache Manager)
- Naming Service
- ObjectTransactionService
- OD_start
- TransactionDirector
2. レジストリを削除する
レジストリエディタ(Windowsフォルダ配下の"regedit.exe")を起動し、以下のレジストリキーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu配下の以下のキー
- APWORKS (*1)
- Interstage Studio (*1)
*1: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Install\Interstage IDEキー配下に「1101」以外のキーが存在する場合は削除しないでください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\FJQSS配下の以下のキー
- INTS-STDSJE1_V11.1.0
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Install配下の以下のキー
- Interstage Studio (*2)
*2: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Install\Interstage IDEキー配下に「1101」以外のキーが存在する場合は削除しないでください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Install\Interstage IDE配下の以下のキー
- 1101
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall配下の以下のキー
- {4CDD0461-361A-4224-94F3-93CDC2A56794}
以下のレジストリキーは特定の機能が搭載された他製品がインストールされている場合に共通のレジストリキーとなります。
特定の機能が搭載された他製品をアンインストール後、以下のレジストリキーが存在する場合だけ、削除してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu配下の以下のキー
- AHS
- Apcoordinator
- EventService
- Extp
- F3FMirep
- F3FMisje6
- F3FMisjee
- F3FMisjmx
- F3FMjs2su
- F3FMpcmi
- F3FSSMEE
- FJapache
- FJFSVL
- FjsvSvMon
- Interstage JMS
- Interstage Operation Tool
- Interstage Single Sign-on
- IREPSDK
- MessageQueueDirector
- ObjectDirector Portable-ORB
- ObjectDirector Server
- ObjectTransactionService
- OD_Parent
- SecurecryptoLibraryCommon
- TransactionDirector
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Install配下の以下のキー
- AHS
- Apcoordinator
- EJB_IIOP
- EventService
- Extp
- F3FMirep
- F3FMisje6
- F3FMisjee
- F3FMisjmx
- F3FMjs2su
- F3FMjs5
- F3FMjssrc
- F3FMjssrs
- F3FMpcmi
- F3FMwsc
- F3FSSMEE
- FJapache
- FJFSVL
- FJSVj2ee
- FJSVj2eer
- FjsvSvMon
- Interstage
- Interstage JMS
- Interstage Operation Tool
- Interstage Single Sign-on
- IREPSDK
- MessageQueueDirector
- ObjectDirector Portable-ORB
- ObjectDirector Server
- ObjectTransactionService
- Securecrypto Library R
- TransactionDirector
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall配下の以下のキー
- EJB_IIOP
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services配下の以下のキー
- F3FMjs2su
- F3FMsvmond
- F3FMsvmonobservd
- FJapache
- FujitsuEnabler
- InterfaceRep_Cache_s
- InterfaceRep_e
- INTERSTAGE
- Interstage Java EE DAS
- Interstage Java EE Node Agent
- Interstage Message Queue Broker
- Interstage Message Queue Broker(ISJE6)
- Interstage Operation Tool
- Interstage PCMI(isje6)
- InterstageHTTPServer2.2
- InterstageOperationTool(FJapache)
- Naming
- ObjectTransactionService
- odloader
- TransactionDirector
以下のレジストリキーは富士通製Javaが搭載された他製品がインストールされている場合に共通のレジストリキーとなります。
富士通製Javaが搭載された他製品をアンインストール後、以下のレジストリキーが存在する場合だけ、削除してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Java配下の以下のキー
- 0160
- 0161
- STD
注意
上記のキーを削除した結果、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Java」配下にキーが存在しない場合は、以下も削除してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu配下の以下のキー
- Java
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\J Business Kit\3.0\Install配下の以下のキー
- 1101
注意
上記のキーを削除した結果、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\J Business Kit\3.0\Install」配下にキーが存在しない場合は、以下も削除してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu配下の以下のキー
- J Business Kit
3. アイコン/グループを削除する
デスクトップの以下のアイコンを削除します。
Interstage Studio V11.1
スタートメニューのアイコン/グループを削除します。
以下のファイルを削除してください。
Windows Vista、Windows 7、Windows 8、Windows Server 2008およびWindows Server 2012の場合
Windowsのインストールドライブ名:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs配下の[Interstage Studio V11.1]
Windowsのインストールドライブ名:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\FJQSS (資料採取ツール) 配下の[Interstage Studio V11.1 (資料採取)]
それ以外の場合
Windowsのインストールドライブ名:\Documents and Settings\All Users\スタートメニュー\プログラム配下の[Interstage Studio V11.1]
Windowsのインストールドライブ名:\Documents and Settings\All Users\スタートメニュー\FJQSS (資料採取ツール) 配下の[Interstage Studio V11.1 (資料採取)]
4. 環境変数を削除する
本製品で定義する環境変数を削除します。
以下の各機能が搭載された他製品がインストールされている場合には共通の環境変数となりますので、以下の各機能が搭載された他製品をアンインストール後、以下の環境変数が存在する場合だけ削除してください。
フレームワーク機能が搭載された他製品と共通の環境変数
- UJI_HOME
アプリケーションサーバ機能が搭載された他製品と共通の環境変数
- EXTPPATH
- IS_HOME
- IS_J2EEAPF
- OD_HOME
- TD_HOME
富士通製Javaが搭載された他製品と共通の環境変数
- JAVA_HOME
参考
環境変数の編集および削除は以下のように行います。
Windows XPの場合
[コントロールパネル]の[パフォーマンスとメンテナンス]を起動します。次に[システム]を選択し、[詳細設定]タブから[環境変数]をクリックします。
[システム環境変数]内から該当する環境変数名を選択し、[編集]/[削除]をクリックします。
Windows Server 2003の場合
[コントロールパネル]の[システム]を起動します。[詳細設定]タブから[環境変数]をクリックします。[システム環境変数]内から該当する環境変数名を選択し、[編集]/[削除]をクリックします。
Windows VistaおよびWindows Server 2008の場合
[コントロールパネル]の[システムとメンテナンス]を選択します。次に[システム]を選択し、[設定と変更]をクリックします。[詳細設定]タブから[環境変数]をクリックします。[システム環境変数]内から該当する環境変数名を選択し、[編集]/[削除]をクリックします。
Windows 7、Windows 8、Windows Server 2008 R2およびWindows Server 2012の場合
[コントロールパネル]の[システムとセキュリティ]を選択します。次に[システム]を選択し、[設定の変更]をクリックします。[詳細設定]タブから[環境変数]をクリックします。[システム環境変数]内から該当する環境変数名を選択し、[編集]/[削除]をクリックします。
5. 環境変数PATHを削除する
環境変数PATHに、以下のフォルダパスがある場合はそれらを削除します。
なお、特定の機能が搭載された他製品、または富士通製Javaが搭載された他製品がインストールされている場合には、それらの製品をアンインストール後、下記環境変数PATHが存在する場合だけ削除してください。
C:\Interstage\APS
C:\Interstage\IDE
6. 環境変数CLASSPATHを削除する
環境変数CLASSPATHに、以下のフォルダパスがある場合はそれらを削除します。
なお、特定の機能が搭載された他製品、または富士通製Javaが搭載された他製品がインストールされている場合には、それらの製品をアンインストール後、下記環境変数CLASSPATHが存在する場合だけ削除してください。
C:\Interstage\APS
C:\Interstage\IDE
また、環境変数CLASSPATHに"."が残ることがあります。必要に応じて削除してください。
7. フォルダを削除する
C:\Program Files\InstallShield Installation Information配下の次のフォルダを削除します(Cドライブがシステムドライブの場合)。
{4CDD0461-361A-4224-94F3-93CDC2A56794}
必要に応じ、Java統合開発環境および運用テスト環境の各環境上の資源(資産)の退避を行ってから、インストール時に指定したフォルダ(例:C:\Interstage)配下に作成される以下のフォルダを削除します。
IDE\1101
IDE\1101_WB34
IDE\1101_WB36
IDE\jbkplgdi
IDE\JDK6
IDE\JDK7
以下のフォルダはアプリケーションサーバ機能が搭載された他製品がインストールされている場合に共通のフォルダとなる場合があります。
アプリケーションサーバ機能が搭載された他製品をアンインストール後、以下のフォルダが存在する場合だけ削除してください。
APS
以下のフォルダはフレームワーク機能が搭載された他製品がインストールされている場合に共通のフォルダとなります。
フレームワーク機能が搭載された他製品をアンインストール後、以下のフォルダが存在する場合だけ削除してください。
APC
利用者の資産が格納されるフォルダについては、"3.1 アンインストール前の作業"を参照してください。
また、"フォルダの削除"を参照して、不要なフォルダが残っている場合は削除してください。
8. ファイルを削除する
C:\Program Files\Fujitsu\FJQSS\product配下の次のファイルを削除します(Cドライブがシステムドライブの場合)。
cnf_INTS-STDSJE1_V11.1.0.txt
9. Tempフォルダ配下のファイルを削除する
環境変数TMPまたは環境変数TEMPで指定されているフォルダ配下の以下のファイルを削除してください。
f5drinst_1101.log
10. [アンインストールと管理(ミドルウェア)]の管理DBからソフトウェア情報を削除する
スタートメニューの[すべてのプログラム] > [Fujitsu] > [アンインストールと管理(ミドルウェア)]を起動した時、アンインストールした製品情報が表示される場合は、管理DBから製品情報を削除する必要があります。
以下のコマンドを実行して、製品情報を削除してください。
"C:\Program Files\Fujitsu\FujitsuF4CR\cir\bin\ciope.exe" metadb-remove-entry -i EA2DECDA012B100000000A7CCCBB1449 -v 1101 -f
11. コンピュータを再起動する
コンピュータの再起動をします。