サービス呼出しメディエーションでは、ISIのシーケンスからサービスやアダプタを呼び出します。
サービス呼出しメディエーションの主な機能は次のとおりです。
製品が標準提供するアダプタ(SOAP, DB, CORBA, MQ)の呼出し
JCA 1.0に準拠したリソースアダプタの呼出し
IndexedRecord、MappedRecordを使ったペイロードの受渡し(文字列型、バイナリ型)
送信メッセージをもとにしたルーティングによるサービスの振り分け
複数のサービス呼出し(非同期だけ)
次にサービスの呼出し方法別に詳細を説明します。
同期サービス呼出し
図2.18 同期サービス呼出し
呼び出すサービスに合わせてフォーマット変換されたメッセージをサービス提供側へ渡します。
サービス呼出しメディエータファンクションから、アダプタを経由してサービスを呼び出します。
サービス呼出しメディエータファンクションは、サービス提供側からのレスポンスを待ち合わせ、サービス利用側に戻します。
レスポンスのメッセージは必要に応じてフォーマット変換してください。
呼び出せるサービスの接続方式(サービスエンドポイント)は以下のとおりです。
SOAP(同期)
DB(同期)
CORBA
MQ
III
カスタム(同期)
ルーティングして同期サービス呼出し
図2.19 ルーティングして同期サービス呼出し
呼び出すサービスに合わせてフォーマット変換されたメッセージをサービス提供側へ渡します。
送信するメッセージの特定データをもとに振り分け条件を作成し、これに一致したサービスへ振り分け(ルーティング)します。
サービス呼出しメディエータファンクションから、アダプタを経由して振り分けられたサービスを呼び出します。
サービス呼出しメディエータファンクションは、サービス提供側からのレスポンスを待ち合わせ、サービス利用側に戻します。
レスポンスのメッセージは必要に応じてフォーマット変換してください。
呼び出せるサービスの接続方式(サービスエンドポイント)は以下のとおりです。
SOAP(同期)
DB(同期)
CORBA
MQ
III
カスタム(同期)
非同期サービス呼出し
図2.20 非同期サービス呼出し
呼び出すサービスに合わせてフォーマット変換されたメッセージをサービス提供側へ渡します。
サービス呼出しメディエータファンクションは指定されたキューへメッセージを登録し、すぐにシーケンスエンジンへ制御を戻します。
アダプタはキューからメッセージを取り出し、指定されたサービスを呼び出します。(シーケンスエンジンとは切り離されて動作します。)
呼び出せるサービスの接続方式(サービスエンドポイント)は以下のとおりです。
SOAP(非同期)
DB(非同期)
MQD
キュー間転送
カスタム(非同期)
サービス呼出し無し(JMS, JMS-R)
JMSは非同期メッセージング(メッセージ保証なし)構成で利用できます。
JMS-Rは非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成で利用できます。
ルーティングして非同期サービス呼出し
図2.21 ルーティングして非同期サービス呼出し
呼び出すサービスに合わせてフォーマット変換されたメッセージをサービス提供側へ渡します。
送信するメッセージの特定データをもとに振り分け条件を作成し、これに一致したサービスへ振り分け(ルーティング)します。
サービス呼出しメディエータファンクションは振り分けられたサービスに対応するキューへメッセージを登録し、すぐにシーケンスエンジンへ制御を戻します。
アダプタはキューからメッセージを取り出し、指定されたサービスを呼び出します。(シーケンスエンジンとは切り離されて動作します。)
呼び出せるサービスの接続方式(サービスエンドポイント)は以下のとおりです。
SOAP(非同期)
DB(非同期)
MQD
キュー間転送
カスタム(非同期)
サービス呼出し無し(JMS, JMS-R)
JMSは非同期メッセージング(メッセージ保証なし)構成で利用できます。
JMS-Rは非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成で利用できます。
複数の非同期サービス呼出し
図2.22 複数の非同期サービス呼出し
呼び出すサービスに合わせてフォーマット変換されたメッセージをサービス提供側へ渡します。
サービス呼出しメディエータファンクションは指定されているすべてのサービスに対応するキューへメッセージを登録し、すぐにシーケンスエンジンへ制御を戻します。
アダプタはキューからメッセージを取り出し、指定されたサービスを呼び出します。(シーケンスエンジンとは切り離されて動作します。)
呼び出せるサービスの接続方式(サービスエンドポイント)は以下のとおりです。
SOAP(非同期)
DB(非同期)
MQD
キュー間転送
カスタム(非同期)
サービス呼出し無し(JMS, JMS-R)
JMSは非同期メッセージング(メッセージ保証なし)構成で利用できます。
JMS-Rは非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成で利用できます。