Systemwalker Centric Managerのインストールを以下の方法別に説明します。
Systemwalker Centric Managerのインストール時には、インストールする機能を選択することができます。選択可能な機能については、“インストールされる機能と選択インストールできる機能”を参照してください。また、インストールする機能の概要については、“インストールオプション”を参照してください。
運用管理クライアントおよびクライアントのインストールについて説明します。
ログオンします。
インストールするコンピュータにログオンしてください。
Windows Vista、Windows 7、またはWindows 8にインストールする場合は、ローカルグループのAdministratorsグループに所属するユーザ名で、ログオンしてください。
インストールコマンドを起動します。
ローカルインストールを行う場合はDVDから、ネットワークインストールで行う場合は、ネットワーク接続したドライブからインストールコマンドを実行してください。
Windows版の場合
DVDまたはネットワーク接続したドライブ\swsetup.exe |
UNIX版の場合
DVDまたはネットワーク接続したドライブ\swsetup.exe |
ポイント
Autorunによるインストール
Systemwalker Centric Managerのインストール媒体(DVD)をDVDドライブに挿入すると、インストールコマンドを実行しなくてもAutorunによりインストール画面が表示されますので、その指示に従ってください。
なお、DVDをコピーしたディレクトリを利用してインストールする場合は、以下の手順で行います。
DVDをコピーしたディレクトリAを subst コマンドで仮想ドライブに割り当ててください。
Z:ドライブに割り当てる場合:
subst Z: ディレクトリAのフルパス |
a.で割り当てた仮想ドライブ直下のswsetup.exeを実行します。
※Windows Vista、Windows 7、Windows 8の場合、コマンドプロンプトは[管理者として実行]で起動しsubstおよびswsetup.exeを実行する必要があります。
[セットアップ]画面が表示されます。
以下の画面で、[インストール]をクリックします。
ようこそ画面が表示されます。
以下の画面で、[次へ]ボタンをクリックします。
購入ライセンスとインストール種別を選択します。
以下の画面で、[購入ライセンス]と[インストール種別]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
【アップグレードインストール、追加インストールの場合】
アップグレードインストール、追加インストールの場合は、すでにインストールされているインストール種別が表示され、インストール種別を変更することはできません。
インストール方法を選択します。
[標準インストール]、または[カスタムインストール]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
バージョンアップインストール、追加インストールの場合は、カスタムインストールを選択してください。
[標準インストールの場合]
インストール条件チェックが行われます。
エラー検出時のみ以下のダイアログボックスが表示されます。エラーが検出された場合は、エラーを解決した後にインストールを実施してください。
エラー検出がなかった場合には、次の画面が表示されます。
オプション機能、およびインストール先ディレクトリは以下のとおりです。
オプション機能:
カスタムインストールのデフォルト
インストール先ディレクトリ:
システムドライブ:\Systemwalker
イベント通知先を指定します。
イベントおよびSNMPトラップ情報の通知先サーバのホスト名またはIPアドレスを指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
通知先ホストのIPアドレス、またはホスト名を指定します。
その他のデフォルト値
接続方法:通知先へは必要な時だけ接続する
自ホスト名取得方法の設定:DNSを使用した完全修飾ホスト名
[カスタムインストールの場合]
オプション機能を選択します。
以下の画面でインストールする機能を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
[詳細]ボタンをクリックするとオプション機能の詳細画面が表示され、より細かな選択を行うことができます。
インストール種別によって、選択可能な機能、選択不可能な機能があります。[詳細]ボタンによって選択できる機能については、“インストールされる機能と選択インストールできる機能”を参照してください。
【前回インストールしていない機能を追加してインストール、またはアップグレードインストールの場合】
前回インストールしたものを選択解除することはできません。
前回インストールしていない機能を追加してインストールすることはできます。
インストール条件チェックが行われます。
エラー検出時のみ以下のダイアログボックスが表示されます。エラーが検出された場合は、エラーを解決した後にインストールを実施してください。
エラー検出がなかった場合には、次の画面が表示されます。
インストール先ディレクトリを選択します。
以下の画面で[インストール先ディレクトリ]を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
インストール先ディレクトリに指定できる文字数は、74文字までです。インストール先にひらがな、カタカナ、漢字は指定できません。
【アップグレードインストール、追加インストールの場合】
アップグレードインストール、追加インストールの場合は、インストール済みのディレクトリが表示され、インストール先を変更することはできません。
【インストールオプションとして“イベント監視”を選択した場合】
イベント通知先を指定します。
イベントおよびSNMPトラップ情報の通知先サーバのホスト名またはIPアドレスおよび接続方法を設定し、[次へ]ボタンをクリックします。
イベントを通知するサーバのホスト名またはIPアドレスには、通常、運用管理サーバまたは部門管理サーバを指定します。イベント通知先および接続方法の詳細については、“接続方法の決定”を参照してください。また、イベントを通知するサーバのホスト名またはIPアドレスには、カンマ“,”を含む文字列は入力できません。
【アップグレードインストール、追加インストールの場合】
すでに情報が設定されている場合は、表示しません。
注意
アップグレードインストール、再インストールの場合の注意事項
イベント通知先を運用管理サーバに設定した場合
運用管理サーバに対してイベント通知先を設定すると、[Systemwalkerコンソール]上に自システムのノードが自動登録され、ノードプロパティ項目も自動設定されます。
自動設定されるノードプロパティ項目の詳細は、“Systemwalker Centric Manager 解説書”の“構成情報一覧”の“ノードプロパティ項目”に記載されている“イベント通知”の項目を参照してください。
通知先にDNS名を指定した場合
DNS名を指定した場合、DNSサーバがダウンすると通知先にイベントが通知できず、運用管理サーバで異常が監視できなくなる場合があります。
この場合、DNSサーバには、Systemwalker Centric ManagerをインストールしてDNSサーバを監視対象に含めることをお勧めします。また、運用管理サーバ上でサービス稼働監視スクリプトを実行すると、DNSサーバのDOMAINサービスの稼働状態を監視することができます。サービス稼働監視スクリプトの詳細は、“Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド”の“サービス稼働監視”を参照してください。
NAT環境にあるコンピュータにインストールする場合
イベントおよびSNMPトラップ情報の通知先コンピュータのIPアドレスがNATによって変換される場合は、NATによる変換後のIPアドレス(このコンピュータから見える、トラップ通知先コンピュータのIPアドレス)を設定してください。
ポイント
イベント通知先がクラスタシステムの場合
イベント通知先がクラスタシステムの場合には、Systemwalker Centric Managerのクラスタサービスのネットワーク名またはIPアドレスを指定してください。ネットワーク名は、DNS等のネームサーバまたはhostsファイルに定義されている必要があります。
イベント通知先は、インストール後に変更することもできます。詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
【インストールオプションとして“イベント監視”を選択した場合】
自ホスト名の取得方法を指定します。
上位のシステムは、ここで選択したホスト名を監視対象のホスト名として認識します。自ホスト名を決定する基準については、“自ホスト名の決定”を参照してください。
自ホスト名の取得方法を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
自ホスト名に任意のホスト名を指定する場合には、注意が必要です。詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“通信環境を設定する”を参照してください。また、任意のホスト名には、カンマ“,”を含む文字列は入力できません。
【アップグレードインストール、追加インストールの場合】
すでに情報が設定されている場合は、表示しません。
【インストールオプションとして“資源配付クライアント”を選択した場合】
資源配付クライアントの[管理ファイルディレクトリ]を指定します。
資源配付の管理ファイルを作成するディレクトリを入力し、[次へ]ボタンをクリックします。
【アップグレードインストール、追加インストールの場合】
すでに情報が設定されている場合は、表示しません。
【インストールオプションとして“資源配付クライアント”を選択した場合】
資源配付クライアントのセション開設情報を指定します。
資源配付クライアントのセション開設情報を入力して、[次へ]ボタンをクリックします。
【アップグレードインストール、追加インストールの場合】
すでに情報が設定されている場合は、表示しません。
ノード名をホスト名で指定するかIPアドレスで指定するかを選択します。(必須)
クライアントが資源をダウンロードまたはアップロードするために接続するサーバの名前を指定します。(必須)
資源配付サーバクライアント間通信が使用するポートの番号を、5桁以内の数字で指定します。この設定項目を省略することはできません。最初に表示している“9231”は、資源配付の推奨値であり、必ずしも一意ではありません。資源配付サーバクライアント間通信のポート番号と合わせて入力してください。(必須)
サーバに接続するためのユーザIDを31文字以内で指定します。必ず指定してください。(必須)
上記ユーザIDのパスワードを14文字以内で指定します。2バイト系文字は指定できません。
資源配付クライアントがDHCP運用を行う場合、または、資源配付サーバが資源配付クライアントをコンピュータ名で管理する場合にチェックボックスで指定します。
[プロキシを使用]ボタン
プロキシサーバを使用したインターネット環境で資源を配付する場合に使用します。
通信種別にHTTP通信を使用して資源の送信を行う場合の[プロキシサーバ名](URL形式)、プロキシサーバの使用する[ポート番号]および認証([ユーザ名]、[パスワード])を指定します。
状況によりシステムレポート情報が表示される場合があります。
内容を確認し[OK]ボタンをクリックします。
セットアップ情報を確認します。
以下の画面で設定内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
【表示される確認項目】
エディションとバージョンレベル
[インストール先]
[インストール種別]
イベント監視(“イベント監視機能”機能を設定した場合)
[通知先ホスト名またはIPアドレス]
[自ホスト名取得方法]
資源配付クライアント(“資源配付クライアント”機能を設定した場合)
[管理ファイルディレクトリ]
[セション開設情報]
システムを再起動します。
インストールが完了すると以下の画面が表示されます。[はい、今すぐコンピュータを再起動します。]を選択し、[完了]ボタンをクリックします。
サイレントインストールとは、インストール時に作業者の入力を求めずに必要な情報をあらかじめ作成した“インストール情報ファイル”から読み込んで自動的にインストールする方法です。インストール情報ファイルは、導入支援を使用して作成します。
サイレントインストールを利用することより以下のメリットがあります。
各拠点でインストール情報を作成することにより、インストール情報ファイルを作成する作業を分散させることができます。
導入コンピュータをグループ分けし、ユーザの環境にあった方法で簡易にインストールを実行することで、インストール作業の負担を大幅に軽減することができます。
サイレントインストールを行う手順について説明します。
1. インストール情報ファイルの作成 |
2. サイレントインストールの実行 |
インストール情報ファイルの作成
インストール情報ファイルは、インストール種別やインストール先ディレクトリなどのインストール時に必要な情報を格納したファイルです。
インストール情報ファイルの作成は、導入支援機能を使用してWindows端末上で行います。
同一環境のコンピュータをグループ化して、インストール情報ファイルを作成し、サイレントインストールを行います。環境が異なったコンピュータには、個別にファイルを作成して、インストールを行ってください。
設定情報
サイレントインストール情報ファイルに設定される各機能の情報は、以下のとおりです。インストール情報ファイルの作成時に入力を行わなかった場合は設定されません。
【資源配付コンソール】(運用管理クライアント)
接続先サーバ
【資源配付クライアント】
接続先のユーザID/パスワード
接続先のIPアドレス/ホスト名
結果レポート表示の有無
管理ファイルのディレクトリ
コンピュータ名運用の有無
インベントリ収集の実行可否
【リモート操作】
接続ユーザ名/パスワード
起動方式
【システム監視】
イベント通知先
接続方法
自ホスト名の取得方法
上記の設定を行った場合に使用できる機能です。
資源配付クライアントでインベントリ収集を行います。
インベントリ収集を行うを選択した場合、以下のスケジュールで収集を行います。
リトライ :10分間隔で2回
収集/通知時間:毎週水曜日12時
各コンピュータで発生したメッセージを監視することができます。
リモート操作エキスパートよりリモート操作クライアントに接続ができます。
備考1.インストール後の運用でスケジュール設定を変更する場合、資源配付機能のポリシーにより設定変更を行います。詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。
備考2. ポリシーにより新たにスケジュール設定を行い配付/適用した場合、上記のスケジュール設定内容は無効になります。
本設定内容を有効とする場合は、ポリシー作成において上記に示した設定内容のとおりにスケジュール設定を行い、配付/適用してください。
作成方法
Systemwalker Centric Managerのインストール媒体(DVD)をサイレントインストール情報ファイルを作成するWindows端末に挿入します。
インストールを行う製品のDVDでインストール情報ファイルを作成します。
[セットアップ]画面が表示されます。
以下の画面から[導入支援ツール]をクリックしてサイレントインストールの環境作成を起動します。
[サイレントインストール情報ファイルの作成]画面が表示されます。
新規に作成するか、既存の情報を変更するかを選択し、インストール情報ファイル名を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
インストール情報ファイル名は255文字以内で入力します。以下の文字は使用できません。
/ : ; , * ? " < > | \\(\を2回)
既存の情報を変更する場合は、次の画面以降、設定された情報が表示されます。
[OS種別の選択]画面が表示されます。
サイレントインストールを行うOSを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
[購入ライセンスとインストール種別の選択]画面が表示されます。
[購入ライセンス]と[インストール種別]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
[オプション機能の選択]画面が表示されます。
インストールする機能を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
【前回インストールしていない機能を追加してインストール、またはアップグレードインストールの場合】
前回インストールした機能は選択しなくても自動的にインストールされます。
前回インストールしていない機能を追加してインストールすることはできます。
[インストール先の指定]画面が表示されます。
[インストール先ディレクトリ]を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
[インストール先ディレクトリ]
英数字74文字以内で入力します。以下の文字は使用できません。
/ : ; , * ? " < > | \\(\を2回)
[インストール結果出力先]
128文字以内で入力します。以下の文字は使用できません。
/ : ; , * ? " < > | \\(\を2回)
[各機能の設定]画面が表示されます。
[オプション機能選択]画面で選択された機能により以下の設定画面が表示されます。
[イベント監視の設定]画面
[オプション機能選択]で“イベント監視”を選択した場合、システム監視の設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。
イベントおよびSNMPトラップ情報の通知先サーバのホスト名(128文字以内)またはIPアドレスを指定します。
通知先と常時接続するまたは、通知先へは必要なときだけ接続するかを選択します。
自ホスト名の取得方法を選択します。
注意
NAT環境にあるコンピュータにインストールする場合の注意事項
イベントおよびSNMPトラップ情報の通知先コンピュータのIPアドレスがNATによって変換される場合は、NATによる変換後のIPアドレス(このコンピュータから見える、トラップ通知先コンピュータのIPアドレス)を設定してください。
[資源配付クライアントの設定]画面
[オプション機能選択]で“資源配付クライアント”を選択した場合、資源配付クライアントの設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。
[資源配付サーバにログインするユーザ名](31文字以内)と[資源配付サーバにログインするパスワード](14文字以内)を指定します。全角文字は使用できません。
[IPアドレス]または[ホスト名]を選択し、IPアドレスまたはホスト名(128文字以内)を指定します。
資源配付管理ファイル格納ディレクトリを作成するドライブ、ディレクトリを128文字以内で指定してください。その際には以下の文字は使用できません。
/ : ; , * ? " < > | \\(\を2回)
インベントリ収集を行う場合に指定します。
資源配付クライアントがDHCP運用を行う場合または、資源配付サーバが資源配付クライアントをコンピュータ名で管理する場合に指定します。
資源のダウンロード終了後に結果を表示する場合に指定します。
[資源配付コンソールの設定]画面
[オプション機能選択]で“資源配付コンソール”を選択した場合、資源配付コンソールの設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。
運用管理サーバのIPアドレスを指定します。
[リモート操作の設定]画面
[オプション機能選択]で“リモート操作”を選択した場合、リモート操作の設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。
[リモート操作クライアントの接続ユーザ名](16文字以内)と[リモート操作クライアントの接続パスワード](16文字以内)を指定します。その際、全角文字は使用できません。
[リモート操作クライアントの起動方式]を選択します。
[設定項目の確認]画面が表示されます。
インストール情報の確認を行い、[完了]ボタンをクリックします。
【Windows版】
サイレントインストールの実行
作成したインストール情報ファイルを使用してサイレントインストールを行います。
以下にインストール情報ファイルを使用してサイレントインストールを行う方法を例として、説明します。環境にあった方法でインストールを行ってください。ドメイン運用を行っている場合は、ログオンスクリプト方式でのインストールを例として説明しています。その他の環境の場合は、ネットワーク接続方式でのインストールを例として説明しています。
ネットワーク接続を行ってインストールを行う場合
ネットワーク接続を行ってインストールを行う場合の手順を説明します。
[インストール作業に用いるコンピュータ]
Windows 32bit版の場合
インストール媒体(DVD)をセットします。
DVDの全ファイルを任意のフォルダAにコピーします。
DVDをコピーしたディレクトリAに対して、エクスプローラで共有の設定を行います(共有名A) 。共有名には任意の名前を設定します。
作成したインストール情報ファイルを任意先にコピーし、コピー先に共有の設定を行います(共有名B)。
任意先のディレクトリで、英数字以外のディレクトリを指定する場合は、""で囲んで指定してください。
Windows 32bit版以外の場合
インストール媒体(DVD)をセットします。
DVDをセットしたドライブに対し、エクスプローラで共有の設定を行います(共有名A)。共有名には任意の名前を設定します。
作成したインストール情報ファイルを任意先にコピーし、コピー先に共有の設定を行います(共有名B)。
任意先のディレクトリで、英数字以外のディレクトリを指定する場合は、""で囲んで指定してください。
[インストール対象のコンピュータ]
ローカルグループのAdministratorsグループに所属しているユーザでログオンします。
「インストール作業に用いるコンピュータ」の共有名Aと共有名Bにネットワーク接続を行います。
Windows Vista、Windows 7、またはWindows 8の場合
管理者権限のコマンドプロンプトからnet useコマンドを実行してネットワークドライブの割り当てを行います。
上記以外のWindows OSの場合
エクスプローラを開き、ネットワークドライブの割り当てを行います。
サイレントインストール用コマンドを実行します。
【32bit版の場合】
<共有名Aのネットワーク接続ドライブ>\MAIN\tool\sscmd\swsilent -i <共有名Bネットワーク接続ドライブ>\ファイル名 -y |
【64bit版の場合】
<共有名Aのネットワーク接続ドライブ>\Client\tool\sscmd\swsilent -i <共有名Bネットワーク接続ドライブ>\ファイル名 -y |
ファイル名: インストール情報ファイル
<共有名Bネットワーク接続ドライブ>にUNC(Universal Naming Convention)は指定できません。
swsilent(サイレントインストールコマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
ログオン時にインストールを行う場合
ログオンスクリプトを使用してインストールを行う場合の手順例を以下に説明します。
[インストール作業に用いるコンピュータ]
共有名とインストール情報ファイルは、フルパス、英数字で指定してください。
Windows版
インストール媒体(DVD)をセットします。
DVDの全ファイルを任意のフォルダAにコピーします。
DVDをコピーしたディレクトリAに対して、エクスプローラで共有の設定を行います(共有名A)。
共有名には任意の名前を設定します。
作成したインストール情報ファイルを任意先にコピーし、コピー先に共有の設定を行います(共有名B)。
ログオンを行うユーザのスクリプトに、ひな型ログオンスクリプトを修正して設定します。修正する手順を以下に説明します。
[ひな型ログオンスクリプト]
【32bit版の場合】
日本語環境にインストールする場合
DVDドライブ:\MAIN\tool\sscmd\logonscr_japan.bat |
英語環境にインストールする場合
DVDドライブ:\MAIN\tool\sscmd\logonscr_english.bat |
【64bit版の場合】
日本語環境にインストールする場合
DVDドライブ:\Server\tool\sscmd\logonscr_japan.bat |
英語環境にインストールする場合
DVDドライブ:\Server\tool\sscmd\logonscr_english.bat |
[インストール対象のコンピュータ]からドメインコントローラのDVDにネットワーク接続を行う際に割り当てるドライブ名を指定します。
[インストール対象のコンピュータ]からドメインコントローラのインストール情報ファイルにネットワーク接続を行う際に割り当てるドライブ名を指定します。
共有名Aを指定します。
共有名Bを指定します。
ドメインコントローラのコンピュータ名を指定します。
インストール情報ファイルをフルパスで指定します。この場合、ドライブ名の次の文字「:」から指定してください。
UNIX版
インストール媒体(DVD)をセットします。
DVDをセットしたドライブに対し、エクスプローラで共有の設定を行います。
共有名には任意の名前を設定します。
作成したインストール情報ファイルを任意先にコピーし、コピー先に共有の設定を行います。
ログオンを行うユーザのスクリプトに、ひな型ログオンスクリプトを修正して設定します。修正する手順を以下に説明します。
[ひな型ログオンスクリプト]
日本語環境にインストールする場合
DVDドライブ:\Client\tool\sscmd\logonscr_japan.bat |
英語環境にインストールする場合
DVDドライブ:\Client\tool\sscmd\logonscr_english.bat |
[インストール対象のコンピュータ]からドメインコントローラのDVDにネットワーク接続を行う際に割り当てるドライブ名を指定します。
[インストール対象のコンピュータ]からドメインコントローラのインストール情報ファイルにネットワーク接続を行う際に割り当てるドライブ名を指定します。
“2.”で設定した共有名を指定します。
“3.”で設定した共有名を指定します。
ドメインコントローラのコンピュータ名を指定します。
インストール情報ファイルをフルパスで指定します。この場合、ドライブ名の次の文字「:」から指定してください。
[インストール対象のコンピュータ]
ローカルグループのAdministratorsグループに所属しているユーザで、PDC(インストール情報ファイルを作成したコンピュータ)のドメインにログオンします。
設定してあるログオンスクリプトが実行されインストールが開始されます。
注意
ログオンスクリプトが実行されなかった場合の注意事項
ログオンスクリプトが実行されなかった場合は、ログオンスクリプトの起動で失敗している可能性がありますので、スクリプト内の以下の確認をしてください。
ネットワーク接続の割り当てドライブに指定したドライブが使用されていないか(VERDRV、VERDRV1)
指定した共有名にDVD資源とインストール情報ファイルが存在するか(CDROMDIR、CDROMDIR1)
指定したコンピュータ名があっているか(SERVERNAME)
指定したインストール情報ファイル名があっているか(SWINST)
すでにSystemwalker Centric Managerの資源配付機能を使用している場合は、資源配付機能を使用してアップグレードインストールができます。
概要
資源配付機能でSystemwalkerのインストール媒体(DVD)の資源とサイレントインストール用のファイルを配付適用します。配付適用後、資源配付機能で導入支援コマンドが起動され、サイレントインストールが実行されます。
この機能が使用できるのは、以下のバージョンレベルからです。
【Windows】
SystemWalker/CentricMGR V4.0以降
【Solaris】
SystemWalker/CentricMGR 5.0以降
作業手順
資源配付機能を使用してSystemwalkerのアップグレードインストールを行う手順を説明します。
「サイレントインストール情報ファイルの作成」を起動して、インストール情報ファイルを作成します。
サイレントインストール情報ファイルはswinst.iniと固定で作成します。詳細は、“サイレントインストール”の“インストール情報ファイルの作成”を参照してください。
Systemwalkerの資源を準備します。
【Windows版】
以下の手順で、Systemwalkerの資源を準備します。
任意のディレクトリに、DVDの以下の資源をコピーします。
[Windows32bit版の場合]
DVD\MAIN\tool\sscmd
DVD\MAIN\win32
swinst.ini
[Windows64bit版の場合]
DVD\Server\tool\sscmd
DVD\Server\win32
swinst.ini
コピー後
任意ディレクトリ\tool\sscmd
任意ディレクトリ\win32
任意ディレクトリ\swinst.ini
【UNIX版】
以下の手順で、Systemwalkerの資源を準備します。
任意のディレクトリに、DVDの以下の資源をコピーします。
DVD\Client\tool\sscmd
DVD\Client\win32
swinst.ini
[コピー後]
任意ディレクトリ\tool\sscmd
任意ディレクトリ\win32
任意ディレクトリ\swinst.ini
資源配付サーバにSystemwalker資源を登録します。Solaris版の場合、アップロード機能を使用して、資源配付クライアントから資源配付サーバにSystemwalker資源を登録します。
資源配付機能の[資源種別]に以下の指定をします。
Windows版の場合
[pc#bin]
UNIX版の場合
[テキスト]
資源配付機能の資源として以下を登録します。
a) “2.”で準備した任意のディレクトリを登録します。
b) 資源配付機能の[後処理バッチ]として以下を登録します。
“2.”の任意のディレクトリ\tool\sscmd\swsilent.bat
資源配付機能で配付適用を行い、インストールを行います。
Windowsの場合、適用を[IPL適用]または[後刻適用]のどちらかで指定してください。
“資源の登録、配付適用”の詳細な説明および操作は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。
注意
資源配付機能についての注意事項
Systemwalkerの資源を配付するため、配付時間が多くかかります。このため、資源配付機能のサーバ-サーバ間、サーバ-クライアント間の無通信監視オプションを設定する必要があります。詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。