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Systemwalker Centric Manager 導入手引書
Systemwalker

4.15.1 利用機能により必要な環境設定

初期環境設定が必要な機能の説明をします。

4.15.1.1 インベントリ管理/資源配付機能を利用する場合の環境設定

インベントリ管理/資源配付機能を利用するための設定について説明します。

インベントリ情報を収集する場合

以下のファイルの設定をします。

資源配付のノード変数設定ファイル、資源配付のスケジュール情報ファイル、およびDRMS編集ファイルの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

複数のLANカード(NIC)を実装している場合

運用管理サーバ、または上位サーバに定義したサーバ定義のノード名に合わせて、“own”のノード名を設定する必要があります。

4.15.1.2 イベント監視機能を利用する場合の環境設定

複数の上位サーバにイベント通知をする場合、イベント通知先システムの追加設定をします。
詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

Windowsの場合、イベントログの処理設定をします。イベントログの処理設定モードは[必要に応じてイベントを上書きする]に設定します。

4.15.1.3 ネットワーク管理機能を利用する場合の環境設定

部門フォルダ配下にサブネットフォルダを作成し、ノード検出を行います。または、mpcmcsvコマンド(構成管理情報のCSV入出力コマンド)にて監視対象のノードをサブネットフォルダ配下に追加してください。

ノード検出の詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
mpcmcsv(構成管理情報のCSV入出力コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

4.15.1.4 性能監視機能を利用する場合の環境設定【Solaris版/Linux版/HP-UX版】

性能監視機能を利用するために行う設定について説明します。

SNMPエージェントに対する設定【Solaris版/Linux版/HP-UX版】

コミュニティ名の変更

【Solaris 9】

SNMPエージェントのコミュニティ名を変更しているサーバで、性能監視のサーバ性能情報を収集する場合、以下の2つのファイルにコミュニティ名を定義する必要があります。

ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を、“FUJITSU”と仮定して説明します。

  • /opt/FJSVspmex/etc/MpTrfExAgt.acl

    変更前

    acl = {
            {
                    communities = public, private
                    access = read-write
                    managers = *
            }
    }

    変更後

    acl = {
            {
                    communities = public, private
                    access = read-write
                    managers = *
            }
            {
                    communities = FUJITSU
                    access = read-only
                    managers = *
            }
    }
  • /opt/FJSVspmex/etc/exasnmpd.conf

    変更前

    何も設定されていません。
    行頭文字が“;”(セミコロン)の行はコメント行です。

    変更後

    [community]
    name1=FUJITSU

    [FUJITSU]
    access=read-only
    ip1=127.0.0.1
    mask1=255.255.255.0

設定が完了したら、性能監視システム性能収集エージェントとSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/init.snmpdx stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start

【Solaris 10以降】

Solaris 10 以降で必要な性能監視の設定はありません。

アクセス許可するホストの設定

【Linux版】

“性能監視(システム性能収集)機能”をインストールした場合、以下のとおり編集する必要があります。
SNMPパケットの受け付けを許可するホストのIPアドレスを“10.20.30.40”と仮定して説明します。

設定ファイル

/etc/snmp/snmpd.conf

変更前

com2sec systemwalker default public

変更後

com2sec systemwalker 10.20.30.40 public

設定ファイルを編集後はSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/snmpd stop
# /etc/init.d/snmpd start

許可するホストが複数存在する場合は、それぞれ定義を行います。

変更前

com2sec systemwalker default public

変更後

com2sec systemwalker 10.20.30.40 public
com2sec systemwalker 10.20.30.41 public

設定ファイルを編集後はSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/snmpd stop
# /etc/init.d/snmpd start

【HP-UX版】

性能監視のサーバ性能情報を収集する場合、以下のファイルにコミュニティ名を定義する必要があります。

ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を、“FUJITSU”と仮定して説明します。

設定ファイル

/opt/FJSVspmex/etc/exasnmpd.conf

変更前

何も設定されていません。

そのため、すべてのパケットを受け付けます。

行頭文字が“;”(セミコロン)の行はコメント行です。

変更後

[community]
name1=FUJITSU

[FUJITSU]
access=read-only
ip1=10.20.30.40 *1
mask1=255.255.255.0 *2

*1 監視サーバのIPアドレス

*2 監視サーバのサブネットマスク

設定ファイルを編集後はSNMPエージェントを再起動します。

# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start

注意

/etc/snmp/snmpd.confファイルに関する注意事項【Linux版/Solaris 10】

Systemwalker Centric Managerのオプション機能で「性能監視(システム性能収集)」を選択してインストールすると、/etc/snmp/snmpd.confファイルに以下の行が追加されます。以下の定義の削除および変更は行わないでください。

proxy -v 1 -c public 127.0.0.1:2749 .1.3.6.1.4.1.211.4.33

/etc/net-snmp/snmp/snmpd.confファイルに関する注意事項【Solaris 11以降】

Systemwalker Centric Managerのオプション機能で「性能監視(システム性能収集)」を選択してインストールすると、/etc/net-snmp/snmp/snmpd.confファイルに以下の行が追加されます。以下の定義の削除および変更は行わないでください。

proxy -v 1 -c public 127.0.0.1:2749 .1.3.6.1.4.1.211.4.33

4.15.1.5 被監視サーバがNAT環境にある場合

NAT環境にある被監視サーバから通知されるSNMPトラップを監視する場合は、“被監視サーバがNAT環境にある場合の環境設定”を参照して設定を行ってください。

4.15.1.6 Systemwalker共通ユーザー管理機能を使用する場合の環境設定

Systemwalker共通ユーザー管理機能を使用するためには、以下の作業が必要です。

Systemwalker認証リポジトリ上の作業

詳細は、“Systemwalker共通ユーザー管理/Systemwalkerシングル・サインオン使用手引書”を参照してください。

Systemwalker Centric Managerサーバの設定

接続先Systemwalker認証リポジトリ設定

Systemwalker Centric ManagerサーバからSystemwalker認証リポジトリに接続するための設定を行います。ただし、すでに同じコンピュータ上にインストールされているほかのSystemwalker製品で接続先リポジトリ設定が行われている場合は、新たに設定する必要はありません。

Systemwalker認証リポジトリを使用する部門管理サーバ、業務サーバで、swidmg_set_repository(接続先Systemwalker認証リポジトリ設定コマンド)を実行してください。swidmg_set_repository(接続先Systemwalker認証リポジトリ設定コマンド)の詳細は、“Systemwalker共通ユーザー管理/Systemwalkerシングル・サインオン使用手引書”の“コマンドリファレンス”を参照してください。

Systemwalker認証リポジトリに接続するための設定例:

swidmg_set_repository SET -h REPOSERVER.fujitsu.com -p 636 -u "cn=Administrator,cn=Users,dc=fujitsu,dc=com" -pw password -publicdir "dc=fujitsu,dc=com", -accountdir "ou=システム運用課,ou=システム情報部,dc=fujitsu,dc=com" -t AD

4.15.1.7 インストールレス型エージェント監視を使用する場合

インストールレス型エージェント監視を使用するための環境設定は、Systemwalker Centric Managerの運用を開始する前に行います。

部門管理サーバ、Systemwalker Centric Managerをインストールしない被監視システム側で設定が必要ですので、“インストールレス型エージェントで視する場合”を参照して設定してください。

監視を始めるためには、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“設定の流れ”から“[監視ポリシー]の設定”までを参照してください。

4.15.1.8 SNMPトラップ転送プログラムを利用する場合の環境設定

設定手順については、“SNMPトラップ送プログラを利する場合の環境設定”を参照してください。

4.15.1.9 サーバアクセス制御を利用する場合の環境設定

設定手順については、“サーバアクセス制御を利用する場合の環境設定【Red Hat Enterprise Linux 6】”を参照してください。