初期環境設定が必要な機能の説明をします。
インベントリ管理/資源配付機能を利用するための設定について説明します。
インベントリ情報を収集する場合
以下のファイルの設定をします。
ノード変数設定ファイル
スケジュール情報ファイル
DRMS編集ファイル
資源配付のノード変数設定ファイル、資源配付のスケジュール情報ファイル、およびDRMS編集ファイルの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
複数のLANカード(NIC)を実装している場合
運用管理サーバ、または上位サーバに定義したサーバ定義のノード名に合わせて、“own”のノード名を設定する必要があります。
ノード名にIPアドレスを指定している場合(IPアドレス運用)
DRMS編集ファイルのnametypeオプションで“IP”を指定している場合です。
“own”のノード名に、運用管理サーバ、または上位サーバのサーバ定義で定義したノード名(IPアドレス)を指定してください。
ノード名にホスト名を指定している場合(ホスト名運用)
DRMS編集ファイルのnametypeオプションで“HOST”を指定している場合です。
“own”のノード名に、運用管理サーバ、または上位サーバのサーバ定義で定義したノード名(ホスト名)を指定してください。
インベントリ収集を行う場合は、システムのバインド順を確認し、運用管理サーバ、または上位サーバのサーバ定義で定義したノード名(ホスト名)から解決されるIPアドレスがバインド順序の先頭になるようにシステムを設定してください。
複数の上位サーバにイベント通知をする場合、イベント通知先システムの追加設定をします。
詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
Windowsの場合、イベントログの処理設定をします。イベントログの処理設定モードは[必要に応じてイベントを上書きする]に設定します。
部門フォルダ配下にサブネットフォルダを作成し、ノード検出を行います。または、mpcmcsvコマンド(構成管理情報のCSV入出力コマンド)にて監視対象のノードをサブネットフォルダ配下に追加してください。
ノード検出の詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
mpcmcsv(構成管理情報のCSV入出力コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
性能監視機能を利用するために行う設定について説明します。
SNMPエージェントに対する設定【Solaris版/Linux版/HP-UX版】
コミュニティ名の変更
SNMPエージェントのコミュニティ名を変更しているサーバで、性能監視のサーバ性能情報を収集する場合、以下の2つのファイルにコミュニティ名を定義する必要があります。
ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を、“FUJITSU”と仮定して説明します。
/opt/FJSVspmex/etc/MpTrfExAgt.acl
変更前
acl = { { communities = public, private access = read-write managers = * } }
変更後
acl = { { communities = public, private access = read-write managers = * } { communities = FUJITSU access = read-only managers = * } }
/opt/FJSVspmex/etc/exasnmpd.conf
変更前
何も設定されていません。
行頭文字が“;”(セミコロン)の行はコメント行です。
変更後
[community] |
設定が完了したら、性能監視システム性能収集エージェントとSNMPエージェントを再起動します。
# /etc/init.d/init.snmpdx stop |
Solaris 10 以降で必要な性能監視の設定はありません。
アクセス許可するホストの設定
【Linux版】
“性能監視(システム性能収集)機能”をインストールした場合、以下のとおり編集する必要があります。
SNMPパケットの受け付けを許可するホストのIPアドレスを“10.20.30.40”と仮定して説明します。
設定ファイル
/etc/snmp/snmpd.conf |
変更前
com2sec systemwalker default public |
変更後
com2sec systemwalker 10.20.30.40 public |
設定ファイルを編集後はSNMPエージェントを再起動します。
# /etc/init.d/snmpd stop |
許可するホストが複数存在する場合は、それぞれ定義を行います。
変更前
com2sec systemwalker default public |
変更後
com2sec systemwalker 10.20.30.40 public |
設定ファイルを編集後はSNMPエージェントを再起動します。
# /etc/init.d/snmpd stop |
【HP-UX版】
性能監視のサーバ性能情報を収集する場合、以下のファイルにコミュニティ名を定義する必要があります。
ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を、“FUJITSU”と仮定して説明します。
設定ファイル
/opt/FJSVspmex/etc/exasnmpd.conf |
変更前
何も設定されていません。
そのため、すべてのパケットを受け付けます。
行頭文字が“;”(セミコロン)の行はコメント行です。
変更後
[community] |
*1 監視サーバのIPアドレス
*2 監視サーバのサブネットマスク
設定ファイルを編集後はSNMPエージェントを再起動します。
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop |
注意
/etc/snmp/snmpd.confファイルに関する注意事項【Linux版/Solaris 10】
Systemwalker Centric Managerのオプション機能で「性能監視(システム性能収集)」を選択してインストールすると、/etc/snmp/snmpd.confファイルに以下の行が追加されます。以下の定義の削除および変更は行わないでください。
proxy -v 1 -c public 127.0.0.1:2749 .1.3.6.1.4.1.211.4.33 |
/etc/net-snmp/snmp/snmpd.confファイルに関する注意事項【Solaris 11以降】
Systemwalker Centric Managerのオプション機能で「性能監視(システム性能収集)」を選択してインストールすると、/etc/net-snmp/snmp/snmpd.confファイルに以下の行が追加されます。以下の定義の削除および変更は行わないでください。
proxy -v 1 -c public 127.0.0.1:2749 .1.3.6.1.4.1.211.4.33 |
NAT環境にある被監視サーバから通知されるSNMPトラップを監視する場合は、“被監視サーバがNAT環境にある場合の環境設定”を参照して設定を行ってください。
Systemwalker共通ユーザー管理機能を使用するためには、以下の作業が必要です。
Systemwalker認証リポジトリ上の作業
Systemwalker認証リポジトリの設計、構築および設定
Systemwalker Centric Managerサーバの設定
接続先Systemwalker認証リポジトリ設定
Systemwalker認証リポジトリ上の作業
詳細は、“Systemwalker共通ユーザー管理/Systemwalkerシングル・サインオン使用手引書”を参照してください。
Systemwalker Centric Managerサーバの設定
接続先Systemwalker認証リポジトリ設定
Systemwalker Centric ManagerサーバからSystemwalker認証リポジトリに接続するための設定を行います。ただし、すでに同じコンピュータ上にインストールされているほかのSystemwalker製品で接続先リポジトリ設定が行われている場合は、新たに設定する必要はありません。
Systemwalker認証リポジトリを使用する部門管理サーバ、業務サーバで、swidmg_set_repository(接続先Systemwalker認証リポジトリ設定コマンド)を実行してください。swidmg_set_repository(接続先Systemwalker認証リポジトリ設定コマンド)の詳細は、“Systemwalker共通ユーザー管理/Systemwalkerシングル・サインオン使用手引書”の“コマンドリファレンス”を参照してください。
Systemwalker認証リポジトリに接続するための設定例:
swidmg_set_repository SET -h REPOSERVER.fujitsu.com -p 636 -u "cn=Administrator,cn=Users,dc=fujitsu,dc=com" -pw password -publicdir "dc=fujitsu,dc=com", -accountdir "ou=システム運用課,ou=システム情報部,dc=fujitsu,dc=com" -t AD |
インストールレス型エージェント監視を使用するための環境設定は、Systemwalker Centric Managerの運用を開始する前に行います。
部門管理サーバ、Systemwalker Centric Managerをインストールしない被監視システム側で設定が必要ですので、“インストールレス型エージェントで監視する場合”を参照して設定してください。
監視を始めるためには、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“設定の流れ”から“[監視ポリシー]の設定”までを参照してください。
設定手順については、“SNMPトラップ転送プログラムを利用する場合の環境設定”を参照してください。
設定手順については、“サーバアクセス制御を利用する場合の環境設定【Red Hat Enterprise Linux 6】”を参照してください。