NAT環境にある被監視サーバから通知されるSNMPトラップを監視する場合は、下記の設定を行ってください。
NAT環境でSystemwalker Centric Managerを使用する場合の他の環境設定については、“Systemwalker Centric Manager NAT適用ガイド”を参照してください。
NAT環境にある被監視サーバから通知されるSNMPトラップを監視するための設定
目的
被監視サーバがNAT環境にある場合、通信に用いるIPアドレスはルータによって自動的に変換されます。
これに対してSNMPトラップのデータの内容は変換されないので、その中に含まれる[イベント発生元ノードのIPアドレス]は被監視サーバ自身のIPアドレス(プライベートIPアドレス)となっています。運用管理サーバ上では、被監視サーバはNATによって変換されたIPアドレス(グローバルIPアドレス)で監視できますが、SNMPトラップは被監視サーバとの対応付けができないため正しく監視できません。
以下の設定を行うことにより、SNMPトラップのデータに含まれる[イベント発生元ノードのIPアドレス]をグローバルIPアドレスに変換することができます。この結果、運用管理サーバ上でSNMPトラップをその発生元の被監視サーバと対応付けて監視することができます。
設定手順
運用管理サーバ、または部門管理サーバ(被監視サーバ上でSNMPトラップの送信先として指定したサーバ)上に、NAT経由のSNMPトラップ対応定義ファイルを作成してください。
NAT経由のSNMPトラップ対応定義ファイルについては、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
上記の運用管理サーバまたは部門管理サーバ上で、Systemwalker Centric Managerを再起動してください。
[Systemwalkerコンソール]上での表示
[Systemwalkerコンソール]上に表示される被監視サーバのIPアドレスはすべて、NATによって変換された後のものとなります。
イベントメッセージ中の発生元IPアドレスも、NATによって変換された後のものとなります。
SNMPトラップのデータ内に表示される[イベント発生元ノードのIPアドレス]は、NAT経由のSNMPトラップ対応定義ファイルの設定によって変換された後のものとなります。なお、以下の条件のとき、そのSNMPトラップは[Systemwalkerコンソール]上に表示されません。
変換後の[イベント発生元ノードのIPアドレス]がSystemwalker Centric Managerに登録されていない場合、すなわち監視マップ/リスト上のノードと対応付けられていない場合