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Systemwalker Centric Manager 導入手引書
Systemwalker

3.23.1 Web連携機能を利用する場合の環境設定

Web連携機能を利用する場合に行う設定について説明します。

WWWサーバの設定

Web連携機能を利用する場合は、運用管理サーバをインストールした後に、以下の設定を行ってください。

WWWサーバの種類ごと、設定方法を説明します。

Internet Information Services(IIS)の場合

IIS 6.0の場合

  1. IISのWebサーバ機能について、以下が正しく設定されているかを確認します。

    • IISがインストールされている

    • IISのWWWサービスが起動している

    • IISに“既定のWebサイト”が存在している

  2. 上記の設定が行われていない場合は、設定を行った後、コマンドプロンプトより 以下のコマンドを実行します。

    すでに上記の設定が行われている場合は、この手順は必要ありません。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\bin\alias.exe

    alias(運用管理サーバのIIS設定コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  3. コマンドプロンプトより以下のコマンドを実行します。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\bin\mpiis6Cset.bat

    mpiis6Cset.bat(IIS6.0用 WEB連携設定コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  4. [インターネットインフォメーションサービス]コンソールを起動し、[既定のWebサイト]内の以下の仮想ディレクトリに対して、匿名ユーザの設定を行います。

    • “MpScript”配下の以下の仮想ディレクトリ

      • “mpopagt”

      • “mpopagtx”

      • “mphlpdcl”

      • “mpnetmgr”

      • “mpdrmssv”

      • “MpTrfMgr”

    • “Systemwalker”配下の以下の仮想ディレクトリ

      • “CentricMGR”

    上記ディレクトリで存在しないものは、該当機能がインストールされていないため、設定は不要です。


    匿名ユーザの設定方法は以下のとおりです。

    1. 仮想ディレクトリを選択し、[操作]-[プロパティ]を選択し、仮想ディレクトリのプロパティ画面を表示します。

    2. [ディレクトリセキュリティ]タブを選択します。

    3. [認証とアクセス制御]内の[編集]ボタンをクリックし、[匿名アクセスを有効にする]がチェックされていることを確認した後、[ユーザ名]に“administrator”、パスワードに、“administrator”のパスワード指定した後、[OK]ボタンをクリックします。

IIS 7.0/7.5/8.0の場合

  1. IISのWebサーバ機能について、以下が正しく設定されているかを確認します。

    • IISがインストールされており、以下の役割サービスが選択されている

      • HTTP基本機能
        静的なコンテンツ

      • アプリケーション開発
        CGI

      • 管理ツール
        IIS管理コンソール

    • IISのWWWサービスが起動している

    • IISに“既定のWebサイト”が存在している

  2. 上記の設定が行われていない場合は、設定を行った後、コマンドプロンプトより以下のコマンドを実行します。

    すでに上記の設定が行われている場合は、この手順は必要ありません。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\bin\alias.exe

    alias(運用管理サーバのIIS設定コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  3. コマンドプロンプトより以下のコマンドを実行します。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\bin\mpiis7Cset.exe

    mpiis7Cset.exe(IIS7.0/7.5/8.0用 WEB連携設定コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  4. [インターネットインフォメーションサービス]コンソールを起動し、[既定のWebサイト]内の以下の仮想ディレクトリに対して、匿名ユーザの設定を行います。

    • “MpScript”配下の以下の仮想ディレクトリ

      • “mpopagt”

      • “mpopagtx”

      • “mphlpdcl”

      • “mpnetmgr”

      • “mpdrmssv”

      • “MpTrfMgr”

    • “Systemwalker”配下の以下の仮想ディレクトリ

      • “CentricMGR”

    上記ディレクトリで存在しないものは、該当機能がインストールされていないため、設定は不要です。


    匿名ユーザの設定方法は以下のとおりです。

    1. 仮想ディレクトリを選択した後、[認証]を選択します。

    2. [名前]が匿名認証の項目を選択した後、コンテキストメニューを表示し、[編集]を選択します。

    3. [特定のユーザ]をチェックし、[設定]ボタンをクリックします。

    4. [ユーザ名]に“administrator”、[パスワード]に“administrator”のパスワードを指定した後、[OK]ボタンをクリックします。

  5. [インターネットインフォメーションサービス]コンソールを起動し、[既定のWebサイト]内の“Systemwalker”配下の“CentricMGR”の仮想ディレクトリに対して、以下の手順で物理パス資格情報の設定を変更します。

    1. 仮想ディレクトリを選択し、右クリックで[仮想ディレクトリの管理]-[詳細設定]を選択します。

    2. [物理パス資格情報]を選択し、[接続]画面を開きます。

    3. [特定のユーザー]を選択し、[設定]ボタンをクリックします。

    4. [資格情報の設定]画面でユーザ名に“administrator”、[パスワード]/[パスワードの確認入力]に“administrator”のパスワードを指定した後、[OK]ボタンをクリックします。

Apacheの場合

その他のWWWサーバの場合

WWWサーバの説明書に従い、以下の設定を行ってください。

【Windows版】

仮想ディレクトリ

ディレクトリ名

仮想ディレクトリのプロパティ

/Systemwalker/CentricMGR/

Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\java\classes

「読み取り」付加

/Systemwalker/

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\inet\wwwroot

「読み取り」付加

/MpScript/

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\inet\scripts

「実行権」付加(CGIが格納されています)

【Solaris版/Linux版】

仮想ディレクトリ

ディレクトリ名

仮想ディレクトリのプロパティ

/Systemwalker/CentricMGR/

/opt/FJSVfsjvc/java/classes/

「読み取り」付加

/SystemWalker/CentricMGR/

/opt/FJSVfsjvc/java/classes/

「読み取り」付加

/Systemwalker/

/opt/systemwalker/inet/wwwroot/

「読み取り」付加

/SystemWalker/

/opt/systemwalker/inet/wwwroot/

「読み取り」付加

/MpScript/

/opt/systemwalker/inet/scripts/

「実行権」付加(CGIが格納されています)

追加機能モジュールの登録

IISのバージョンが7.0/7.5/8.0の場合

IIS7.0/7.5/8.0は、機能モジュール単位でインストールが可能なため、Web連携機能に必要な機能を選択してインストールする必要があります。Systemwalker Centric ManagerのWebGUI連携機能をIIS7.0/7.5/8.0環境で動作させるためには、IIS7.0/7.5/8.0の以下のモジュールが必要となります。

アクセス権の登録

Systemwalkerのインストール時には、アクセス権を設定していませんが、Systemwalkerが運用管理製品であるという性質上、不特定多数のWWWクライアントからのアクセスを許可するべきではありません。Web連携機能のアクセス権制御は各WWWサーバが持つアクセス権制御機能に準じます。このため、SystemwalkerのWeb連携機能のアクセスを制御する場合は、各WWWサーバの説明書を参照して設定してください。セキュリティ上の問題を回避するために、極力アクセス権制御の設定を行うことをお勧めします。

SystemwalkerのWeb連携機能としてアクセス権制御の対象となるのは以下のURLです。

対象URL

ファイルの役割

http://運用管理サーバのホスト名/Systemwalker/

htmlファイルが格納されているディレクトリ

http://運用管理サーバのホスト名/MpScript/

CGIファイルが格納されているディレクトリ

Windows SharePoint Services環境での設定

WWWサーバプログラムに対するWindows SharePoint Services、およびIIS(Internet Information Server/Internet Information Services)の設定について説明します。

WWWサーバの設定”の設定で、Web連携のページが表示された場合は、本設定は必要ありません。

運用管理サーバにWindows SharePoint Servicesがインストールされている場合、以下の設定を行う必要があります。

Windows SharePoint Servicesでの設定

Web連携で使用している仮想ディレクトリをWindows SharePoint Servicesの管理対象から除外します。

除外するパスは以下の3つです。

運用管理サーバで以下の作業を実施してください。

  1. [スタート]-[管理ツール]-[SharePointのサーバ管理]を選択し、管理画面を表示する。

  2. [仮想サーバーの構成]ページで、[仮想サーバ設定の構成]を選択する。

  3. [仮想サーバーのリスト]ページで、[既定のWebサイト]を選択する。

  4. [仮想サーバーの設定]ページの[仮想サーバーの管理]の[管理パスの定義]を選択する。

  5. [管理パスの定義]ページで、[新しいパスの追加]の[パス]入力欄に、除外するパスを入力する。

  6. [種類]の[エクスクルード パス]を選択し、[OK]ボタンをクリックする。

  7. 除外するパスすべてに対して、手順5と手順6の作業を実施する。

IISでの設定

Web連携で使用している仮想ディレクトリに対して、匿名アクセスを有効にします。

匿名アクセスを有効にするパスは以下の3つです。

運用管理サーバで以下の作業を実施してください。

  1. [スタート]-[管理ツール]-[インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ]を選択し、管理画面を表示する。

  2. [既定のWebサイト]を選択する。

  3. 匿名アクセスを有効にするパスを選択し、[プロパティ]画面を表示する。

  4. [ディレクトリセキュリティ]タブの[認証とアクセス制御]の[編集]ボタンをクリックする。

  5. [認証方法]画面の[匿名アクセスを有効にする]を有効にして[OK]ボタンをクリックする。

  6. [プロパティ]画面で[OK]ボタンをクリックする。

  7. 匿名アクセスを有効にするすべてのパスに対して、手順3から手順6の作業を実施する。

[Systemwalker Webコンソール](モバイル版)の設定

[Systemwalker Webコンソール](モバイル版)を使用するには、運用管理サーバで、セッション管理ファイル(sysmode.ini)の設定を行います。

以下の5項目について、設定変更を行うことができます。

次のファイルに設定をします。セッション管理ファイルの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

【Windows版】

Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker\mppcgui\web\sys_conf\sysmode.ini

【Solaris版/Linux版】

/opt/systemwalker/inet/web/sys_conf/sysmode.ini

資源配付機能を使用する場合【Solaris版/Linux版】

資源配付機能を使用する場合は、/tmpディレクトリに対して、WWWサーバプロセスのユーザ、またはグループによる「読み取り権」「書き込み権」「実行権」を付加してください。