性能監視機能を利用するために行う設定について説明します。
FTPサーバに対する設定
ネットワーク性能監視機能により収集・蓄積した情報を、性能情報出力機能により出力するためには、運用管理サーバ上のFTPサーバに対して以下に示す設定を行う必要があります。
ディレクトリアクセス権の設定
以下のディレクトリに対して、アクセスするアカウントに応じて読み取り、および、書き込みアクセス権を設定します。アクセスするアカウントは、性能情報出力の[FTPユーザアカウント設定]ダイアログボックスで指定します。
【Windows版】
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpTrfMgr |
【Solaris版/Linux版】
/opt/FJSVspmmg/tmp/tmp |
仮想ディレクトリの設定【Windows版】
FTPサーバで、エイリアス名を“MpTrfMgr”として、“ディレクトリアクセス権の設定”でアクセス権を設定したディレクトリを設定します。
アップデートモジュールの適応
部門管理サーバ、業務サーバのバージョンレベルが古い場合、サーバ性能監視機能で作成したポリシーを配付することができません。この場合は、Systemwalker Centric Managerのインストール媒体(DVD)に格納されている性能監視のupdateパッチを部門管理サーバ、業務サーバに適用する必要があります。アップデートモジュールとその適用方法の詳細が、以下に格納されています。
【Windows版の場合】
アップデートモジュール
[32bit版の場合]
DVDまたはネットワーク接続したドライブ\MAIN\tool\pfmupd |
[64bit版の場合]
DVDまたはネットワーク接続したドライブ\Server\tool\pfmupd |
アップデートモジュールの適用が必要なバージョンレベルは、次のとおりです。
SystemWalker/CentricMGR V5.0L10
SystemWalker/CentricMGR V5.0L20
アップデートモジュールの適用方法
[32bit版の場合]
DVDまたはネットワーク接続したドライブ\MAIN\tool\pfmupd\Readme.txt |
[64bit版の場合]
DVDまたはネットワーク接続したドライブ\Server\tool\pfmupd\Readme.txt |
【Solaris版の場合】
アップデートモジュール
DVDまたはネットワーク接続したドライブ\Client\tool\pfmupd |
アップデートモジュールの適用方法
DVDまたはネットワーク接続したドライブ\Client\tool\pfmupd\Readme.txt |
アップデートモジュールの適用が必要なバージョンレベルは、次のとおりです。
SystemWalker/CentricMGR 5.0
SystemWalker/CentricMGR 5.1
【Linux版の場合】
アップデートモジュール
DVDまたはネットワーク接続したドライブ\Client\tool\pfmupd |
アップデートモジュールの適用方法
DVDまたはネットワーク接続したドライブ\Client\tool\pfmupd\Readme.txt |
アップデートモジュールの適用が必要なバージョンレベルは、次のとおりです。
SystemWalker/CentricMGR 5.0
SystemWalker/CentricMGR 5.1
SNMPエージェントに対する設定【Solaris版/Linux版】
コミュニティ名の変更
【Solaris 9】
SNMPエージェントのコミュニティ名を変更(注)しているサーバで、性能監視のサーバ性能情報を収集する場合、以下の2つのファイルにコミュニティ名を定義する必要があります。
注) SNMPエージェントのファイルは、次の2つのファイルです。
/etc/snmp/conf/snmpdx.acl
/etc/snmp/conf/snmpd.conf
ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を、“FUJITSU”と仮定して説明します。
/opt/FJSVspmex/etc/MpTrfExAgt.acl
[変更前]
acl = { { communities = public, private access = read-write managers = * } }
[変更後]
acl = { { communities = public, private access = read-write managers = * } { communities = FUJITSU access = read-only managers = * } }
/opt/FJSVspmex/etc/exasnmpd.conf
[変更前]
何も設定されていません。
行頭文字が“;”(セミコロン)の行はコメント行です。
[変更後]
[community] name1=FUJITSU [FUJITSU] access=read-only ip1=127.0.0.1 mask1=255.255.255.0
設定が完了しましたら、性能監視システム性能収集エージェントとSNMPエージェントを再起動します。
# /etc/init.d/init.snmpdx stop # /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop # /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start
【Solaris 10以降】
Solaris 10 以降で必要な性能監視の設定はありません。
アクセス許可するホストの設定【Linux版】
“性能監視(システム性能収集)機能”をインストールした場合、以下のとおり編集する必要があります。
SNMPパケットの受け付けを許可するホストのIPアドレスを“10.20.30.40”と仮定して説明します。
[設定ファイル]
/etc/snmp/snmpd.conf |
[変更前]
com2sec systemwalker default public |
[変更後]
com2sec systemwalker 10.20.30.40 public |
設定ファイルを編集後はSNMPエージェントを再起動します。
# /etc/init.d/snmpd stop |
許可するホストが複数存在する場合は、それぞれ定義を行います。
[変更前]
com2sec systemwalker default public |
[変更後]
com2sec systemwalker 10.20.30.40 public |
設定ファイルを編集後はSNMPエージェントを再起動します。
# /etc/init.d/snmpd stop |
注意
/etc/snmp/snmpd.confファイルに関する注意事項【Linux版/Solaris 10】
Systemwalker Centric Managerのオプション機能で「性能監視(システム性能収集)」を選択してインストールすると、/etc/snmp/snmpd.confファイルに以下の行が追加されます。以下の定義の削除および変更は行わないでください。
proxy -v 1 -c public 127.0.0.1:2749 .1.3.6.1.4.1.211.4.33 |
/etc/net-snmp/snmp/snmpd.confファイルに関する注意事項【Solaris 11以降】
Systemwalker Centric Managerのオプション機能で「性能監視(システム性能収集)」を選択してインストールすると、/etc/net-snmp/snmp/snmpd.confファイルに以下の行が追加されます。以下の定義の削除および変更は行わないでください。
proxy -v 1 -c public 127.0.0.1:2749 .1.3.6.1.4.1.211.4.33 |