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Systemwalker Centric Manager 導入手引書
Systemwalker

3.5.2 イベント監視に必要な資源

イベント監視では、運用管理サーバ上に以下のファイルが作成されます。

それぞれのファイルの内容は、イベント監視のコマンドおよびイベント監視のAPIで参照することができます。イベント監視用コマンドの概要については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を、イベント監視のAPIの詳細については、“Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド”を参照してください。

それぞれのファイルの見積もり方法を説明します。

メッセージログファイル

8(MB)

コマンドログファイル

ディスク使用量の見積もり手順

  1. 保存するコマンドと応答の総数を以下の計算式で算出します。

    【T】=【C】×【G】×【S】×【D】

    【T】:保存するコマンドと応答の総数。

    【C】:1システムあたり1日に発行するコマンドの平均個数(予測値)。

    運用に応じて概算値を設定します。

    【G】:1コマンドあたりの応答の平均行数(予測値)。

    【S】:監視するシステム数。

    【D】:コマンドとその応答を保存しておく日数。

  2. 1.で求めた【T】を以下の式の【T】に当てはめ、式が成立するように「L」と「N」の値を決定します。

    【L】×【N】=【T】

    【L】:コマンドログファイル数。(1~19の範囲)

    【N】:1ログファイルあたりのコマンドとその応答の格納数。

    • Windows版の場合:255~16,383の範囲

    • UNIX版の場合:255~100,000の範囲

  3. ディスク使用量を以下の計算式で計算します。

    ディスク使用量(B)
    (【L】+ 1) ×【N】×(コマンド長および応答長の平均 + 170)

    コマンド長および応答長の平均の目安は、50バイトと考えてください。

    【UNIX版】

    UTF-8環境の場合、コマンド長および応答長の平均の目安は、75バイトと考えてください。

    例えば、1システム1日あたり平均10個のコマンドを投入し、応答の平均行数が20行で、10システムの1ヶ月分のコマンドとその応答を保存したい場合は、以下のような見積もりになります。

    (コマンド長および応答長の平均を50で計算した場合)

    【T】= 10 × 20 × 10 × 30 = 60,000
    【T】= 15(=L)× 4,000(=N)


    ディスク使用量 =
    16 × 4,000 × 220 = 14,080,000(B) = 約14(MB)

コマンドログファイルの定義手順

[通信環境定義詳細]ダイアログボックスの[ログファイル定義]タブを表示し、以下の値を設定します。

  1. [コマンドログ]の[ファイル数]にコマンドログファイル数の最大数【L】+1を設定します。

  2. [コマンドログ]の[コマンド数/ファイル]に1ファイルに保存するコマンドとその応答の格納数【N】を設定します。

滞留メッセージ保存ファイル

ディスク使用量 (MB) =
(送信メッセージ保持数 × 0.002) +
(同時メッセージ発生数 × 0.008)

備考)

送信メッセージ保持数とは、上位システムへの送信に失敗した場合に、システム監視エージェント内に滞留するメッセージの数です。

送信メッセージ保持数は、[通信環境定義詳細]ダイアログボックスの[動作設定]タブで、[保存データ数]を、“100”から“5000”の範囲で定義します。

同時メッセージ発生数とは、下位システムから受信したメッセージを、データ処理する前にバッファリングできるメッセージの数です。
同時に大量のメッセージを受信したときにバッファリングが発生します。
同時メッセージ発生数の最大値は“10000”です。

アクション実行履歴ファイル

ディスク使用量(KB)=保存するアクション数×9

保存するアクション数とは、アクション実行履歴ログに格納するアクションの数です。保存するアクション数は、[アクション環境設定]画面の[詳細設定]ボタンをクリックし、[アクション環境設定(詳細)]画面の[ログ]タブにより変更可能です。

イベント監視の条件定義、イベントコリレーション定義の過去定義ファイル

ポリシー定義の場合

イベント監視の条件定義が、10世代まで保持されます。

  • 通常モードの場合

    ディスク使用量(KB)=
    1つの過去定義ファイル(CSV)のサイズ×10(世代)×{[イベント監視]-[監視条件]のポリシー数}

  • 互換モードの場合

    ディスク使用量(KB)=
    1つの過去定義ファイル(CSV)のサイズ×10(世代)×{ポリシー設定したノード数+ポリシー設定したフォルダ数}

見積もり例) 500行のイベント監視の条件定義を 20箇所に設定する場合

500行のイベント監視の条件定義を設定した場合に作成される過去定義ファイルは、およそ60KBです。

ディスク使用量(KB)= 60 × 10 × 20 = 12000(KB)

ローカル定義の場合

イベント監視の条件定義とイベントコリレーション定義が、10世代まで保持されます。

ディスク使用量(KB)=1つの過去定義ファイル(CSV)のサイズ×10(世代)

見積もり例) 500行のイベント監視の条件定義をローカル定義に設定する場合

500行のイベント監視の条件定義を設定した場合に作成される過去定義ファイルは、およそ60KBです。

ディスク使用量(KB)= 60 × 10 = 600(KB)

イベント監視の条件定義とイベントコリレーション定義の過去定義ファイルのサイズ