運用管理サーバに必要な資源
資源配付使用時は、運用管理サーバで以下の領域が必要です。
DRMS管理ファイルの領域
保守対象の資源とその管理情報を格納するDRMS管理ファイルの領域が必要です。DRMS管理ファイルは、運用に影響を与えないために単独のパーティションとする形態をお勧めします。以下の領域が含まれます。
管理情報の領域
自システムまたは下位システムへの資源領域
ロギング情報の領域
インベントリ情報の領域
作業領域
資源配付が一時的に使用する作業領域として必要になります。作業領域として任意のディレクトリ配下を指定することが可能です。
DRMS管理ファイルの見積もり式
資源配付機能を使用する場合にDRMS管理ファイルとして必要なディスク容量の算出式は、以下のとおりです。
運用管理サーバのDRMS管理ファイル容量(KB) = |
なお、見積もりには以下の条件を前提としています。
アロケートサイズは、ファイルシステムによって異なり、Windowsシステムの場合はクラスタ、UNIXシステムの場合はブロックの単位となります。
一般的にクラスタはNTFSの場合は1KB、ブロックは0.5KBで計算します。
圧縮指定で登録した資源は、圧縮後のデータ量となります。
項目ごとの見積もり式は、以下のとおりです。
管理情報の領域
管理情報の領域 = |
資源グループ数は、PTF製品数とPUF製品数を含みます。また、世代数は、製品の場合、修正レベル数を含みます。
自システムまたは下位システムへの資源領域
自システムまたは下位システムへの資源領域 = |
資源領域の資源は、登録または受信した資源が対象となります。資源領域の情報、および資源は、以下の契機で削除されます。
自システムの適用資源は、適用が正常に完了した場合または資源保有数(apply_gennum)を超えた場合
下位システムへの中継資源は、資源保有数(other_gennum)を超えた場合
削除コマンドで資源を削除した場合
ロギング情報の領域
ロギング情報の領域 = 2068 |
インベントリ情報の領域
インベントリ情報の領域 = |
ソフトウェア辞書の容量は、1ソフトウェアあたり、0.1~0.5KB必要です。必要な容量は、ソフトウェア辞書に登録する情報内容により変動します。
作業領域の見積もり
使用場所が“指定の作業領域”の場合は、DRMS編集ファイルで定義するwork_dirオプションが示す領域を作業領域として利用します。
使用場所が“システムの作業領域”の場合は、修正データ適用時にシステムが使用する作業領域です。
各作業領域で作成したファイル、ディレクトリは処理が終了した時点で削除されます。
資源配付機能を使用する場合に必要な作業領域(ディスク容量)の算出式は、以下のとおりです。データ量は、世代または修正レベル単位のデータ量を使用します。資源を圧縮指定で登録していない場合は、データ量を登録時のデータ量で計算します。
サーバの資源配付作業領域容量(KB) = |
処理フェーズ | 使用場所 | 作業容量(KB) | |
---|---|---|---|
サーバへの資源送信時 | 資源の送信コマンド実行場所 | 圧縮後のデータ量× 1 | |
サーバからの資源受信時 | 指定の作業領域 | 圧縮後のデータ量× 2 | |
クライアントへの資源送信時 | 指定の作業領域 | 2 × 同報クライアント数 | |
クライアントからの資源受信時 | 指定の作業領域 | 圧縮後のデータ量 × 1 | |
サーバへの資源移出時 | オフライン配付用資源移出コマンド実行場所 | 移出データ量 × 1 | |
指定の作業領域 | 移出データ量 × 1 | ||
サーバへのメンテナンス版数移出時 | オフライン配付用資源移出コマンド実行場所 | 移出データ量 × 1 | |
指定の作業領域 | 移出データ量 × 1 | ||
サーバへの資源移入時 | オフライン配付用資源移入コマンド実行場所 | 移入データ量 × 1 | |
指定の作業領域 | 移入データ量 × 1 | ||
サーバへのメンテナンス版数移入時 | オフライン配付用資源移入コマンド実行場所 | 移入データ量 × 1 | |
指定の作業領域 | 移入データ量 × 1 | ||
多階層運用時での資源の自動中継 | 中継サーバ上の指定の作業領域 | 圧縮後のデータ量 × 1 | |
資源登録時 | DRMS管理ファイルへの資源データ登録コマンド実行場所または-Wオプションで指定した場所 | 圧縮前のデータ量 × 2 | |
資 | テキスト、バイナリ、スクリプト | 自システムへの資源適用コマンド実行場所 | なし |
指定の作業領域 | 圧縮後のデータ量 × 1+圧縮前のデータ量 × 2 | ||
メンテナンス版数 | 自システムへの資源適用コマンド実行場所 | なし | |
指定の作業領域 | メンテナンス版数のデータ量 × 1+メンテナンス版数内の最大世代量 × 2 | ||
パッケージ形式の製品、文字パターン、文字セット、フォームオーバレイ、拡張FCBモジュール | 指定の作業領域 | 圧縮前のデータ量 × 1 | |
システム修正データ | 指定の作業領域 | 圧縮前のデータ量 × 1 | |
システムの作業領域 | 圧縮前のデータ量 × 1 |
システム修正データのデータ量については、修正に添付される“修正説明書”を参照してください。
開発システムのサーバに必要な資源
資源配付機能を使用している場合、資源の配付経路となる運用管理サーバやクライアントなどとは別に、配付対象になる資源を開発するためのサーバやクライアントがある場合があります。これらの開発システムのサーバや開発システムのクライアントについても、資源配付機能を使用するためには資源が必要です。
なお、開発システムのサーバに必要な資源は、運用管理サーバとほぼ同じ資源が必要です。また、DRMS管理ファイルのインベントリ情報の領域は不要です。
DRMS管理ファイルの見積もり式
資源配付機能を使用する場合にDRMS管理ファイルとして必要なディスク容量の算出式は以下のとおりです。
運用管理サーバのDRMS管理ファイル容量(KB) = |
前提条件については、“資源配付に必要な資源”を参照してください。
管理情報の領域 =資源グループ数 × 7.4 × 1アロケートサイズ |
資源グループ数については、“資源配付に必要な資源”を参照してください。
自システムの資源領域 =資源グループ数 × 世代数 × 資源データ量 |
資源領域の資源は、登録または受信した資源が対象となります。資源領域の情報、および資源の削除される契機については、“資源配付に必要な資源”を参照してください。
ロギング情報の領域 = 2068 |
作業領域の見積もり
運用管理サーバと同じ方法で見積もってください。
開発システムのクライアントに必要な資源
クライアントとほぼ同じ資源が必要です。ただし、自システムの資源領域、インベントリ情報の領域は不要です。
DRMS管理ファイルの見積もり式
資源配付機能を使用する場合にDRMS管理ファイルとして必要なディスク容量は、以下の式で算出します。
クライアントのDRMS管理ファイル容量(単位:KB) |
以下の条件を前提としています。
圧縮指定で登録した資源は、圧縮後のデータ量となります。
項目ごとの見積もり式は以下のとおりです。
管理情報の領域 = 15.1 + 資源グループ数 × 2.0 |
ロギング情報の領域 = 2248 |
作業領域の見積もり
クライアントと同じ方法で見積もります。