アプリケーションがデータベースとのコネクションを接続および切断する方法について説明します。
コネクションの接続
コネクションには、接続するデータベースへの接続先情報として以下を指定します。
DATA SOURCE=127.0.0.1;PORT=2050;USER ID=USER01;PASSWORD=PASS01;...; (1) (2) (3) (4) (5)
(1) 接続するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。ホスト名を指定する場合、 63バイト以内で指定してください。ホスト名、またはIPアドレスは、必ず指定してください。
(2) Symfoware/RDBのポート番号を指定します。省略した場合は、初期値の2050となります。
(3) データベースに接続するユーザIDを指定します。ユーザIDは、必ず指定してください。
(4) データベースに接続するユーザIDのパスワードを指定します。パスワードは必ず指定してください。
(5) その他接続情報の指定方法の詳細は、“付録B 接続文字列に指定可能なキーワード”を参照してください。
Symfoware .NET Data Providerでの接続先情報の指定方法には、以下の2種類があります。
アプリケーションの構成ファイルに指定する
Visual Studioのアプリケーションの構成ファイル(Windows(R)アプリケーションではapp.config、Webアプリケーションではweb.config)に接続先情報を指定します。構成ファイルに指定した接続先情報は、アプリケーション実行時に読み込まれます。情報を変更してもアプリケーションの再コンパイルは不要です。
ConnectionStringプロパティに指定する
ConnectionStringプロパティに接続先情報(キーワード)を指定します。ConnectionStringプロパティに指定した情報は、アプリケーションのコンパイル時にプログラムに組み込まれます。情報を変更するには、アプリケーションの再コンパイルが必要です。
接続先情報をアプリケーションの構成ファイルに指定すると、アプリケーションを再コンパイルせずに、接続先情報を変更することができるため、テスト環境から運用環境へのデータベースの切替えなどが容易になります。Symfoware .NET Data Providerでは、接続先情報をアプリケーションの構成ファイルに指定することを推奨します。
ポイント
EventLogの取得やチューニングパラメタの指定も、構成ファイル、またはConnectionStringプロパティに指定します。
チューニングパラメタの初期設定は、コネクションがプーリングされる設定となっています。
アプリケーションがデータベースとのコネクションを接続するには、以下のメソッドで行います。
API名 | オブジェクト名 | メソッド名 |
---|---|---|
Symfoware .NET Data Provider | SymfowareConnection | Open |
DbProviderFactory | DbConnection | Open |
コネクションの切断
アプリケーションがデータベースとのコネクションを切断するには、以下のメソッドで行います。
API名 | オブジェクト名 | メソッド名 |
---|---|---|
Symfoware .NET Data Provider | SymfowareConnection | Close |
DbProviderFactory | DbConnection | Close |
参照
DbProviderFactory インスタンスを作成するときは、接続文字列と共にプロバイダに関する情報をそのインスタンスに渡すと、インスタンスはあらかじめ提供された情報に基づいて厳密に型指定された正しいオブジェクトを判断して返すことができます。ユーザはデータ提供アプリケーションに依頼しないソースを作成できます。ファクトリーモードの詳細およびデータベースとのコネクションを接続・切断するサンプルコードの詳細は、“A.2.1 接続および切断”、“A.3.1 接続および切断”およびMicrosoft社のMSDNライブラリを参照してください。