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Symfoware Server V11.1.0 アプリケーション開発ガイド(.NET Data Provider編)
FUJITSU Software

付録B 接続文字列に指定可能なキーワード

接続文字列に指定可能なキーワードを説明します。

接続文字列は、以下の2つの作成方法があります。

キーワード

初期値

説明

Data Source
または
Host
または
Server
または
Address
または
Addr
または
Network Address

なし

接続するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。
ホスト名を指定する場合、63バイト以内で指定してください。
ホスト名、またはIPアドレスは、必ず指定してください。

Port

2050

リモートアクセスで使用するポート番号を指定します。
Symfoware Serverのバージョンレベルや対象のプラットフォームによって、デフォルトのポート番号が異なります。サーバ側で定義されているポート番号を確認の上、指定してください。

User ID
または
User
または
UID

なし

データベースに接続するユーザIDを指定します。
Symfoware/RDBのSymfoware認証を使用している場合、ユーザIDは、18文字以内の先頭が英字で始まる英数字、または9文字以内の日本語文字列を指定します。
ユーザIDは、必ず指定してください。

Password
または
Pwd

なし

データベースに接続するユーザIDのパスワードを指定します。
Symfoware/RDBのSymfoware認証を使用している場合、パスワードは、最低長以上8バイト以下の長さで指定します。最低長はユーザパラメタ“MIN_PASSWORD_SIZE”で変更することができます。
ユーザパラメタ“MIN_PASSWORD_SIZE”については、“SQLリファレンス”の“CREATE USER文(利用者定義文)”を参照してください。
パスワードは必ず指定してください。

Initial Catalog
または
Database

なし

接続するデータベース名を指定します。
データベース名は、36文字以内の先頭が英字で始まる英数字、または18文字以内の日本語文字列を指定します。
データベース名は必ず指定してください。

schema

なし

アプリケーションで使用するSQL文のデフォルトスキーマ名を指定します。
スキーマ名は、36文字以内の先頭が英字で始まる英数字、または18文字以内の日本語文字列を指定します。

eventlog

OFF(取得しない)

EventLogの取得の有無やログの取得レベルを指定します。詳細は、“B.1 eventlogキーワード”を参照してください。

connect timeout
または
connection timeout

15

サーバへの接続を待機する時間を指定します。指定した待機時間を過ぎると、接続を切断し、エラーを返します。
待機時間の単位は秒です。

0を指定した場合、待機時間に無制限が指定されます。接続が永続的に待機することになるので、0は指定しないようにしてください。

connectionlifetime

0(最大値)

サーバと接続した時から、コネクションプールで保持している間も含めたコネクションの保持時間を指定します。プーリング中または、SymfowareConnectionクラスのcloseメソッドが実行されたコネクションが、connectionlifetimeを超えた場合、コネクションは解放されます。
poolingがtrue、かつ、Max Pool Sizeが1以上の場合に有効となります。
0~2147483647の範囲で指定します。保持時間の単位は秒です。

0を指定した場合、保持時間に最大値が指定されます。

pooling

true

コネクションをプーリングするかどうかを指定します。

  • trueが指定された場合、コネクションをプーリングします。

  • falseが指定された場合、コネクションをプーリングしません。

Max Pool Size
または
maxpooledconnections

100

同じ内容のConnectionStringプロパティ(接続先情報)ごとに、接続が可能なコネクション数(再利用可能なコネクション数)の上限を指定します。Max Pool Sizeまたはmaxpooledconnectionsを超えるコネクションの接続要求(SymfowareConnectionクラスのopenメソッド)は、connect timeoutパラメタで指定した待機時間の間、再利用可能なコネクションの空きがでるのを待ちます。
poolingがtrueの場合に有効となります。
0~32767の範囲で指定することができます。
0を指定した場合、コネクション数は無制限となり、コネクションは再利用されずに切断されます。
1以上を指定した場合、SymfowareConnectionクラスのcloseメソッドを実行しても、データベースとの接続は切断されません。コネクションは再利用可能な状態になります。
また、32768以上が指定された場合、32767が指定されたとみなします。(注1)

Min Pool Size
または
minpooledconnections

0

同じ内容のConnectionStringプロパティ(接続先情報)ごとに、再利用可能なコネクション数の下限を指定します。最初の接続要求が届いた段階で、Min Pool Sizeまたはminpooledconnectionsに指定された数まで接続し再利用可能なコネクションを保持します。Connectionlifetimeの上限時間により切断され、保持しているコネクションの数がMin Pool Sizeまたはminpooledconnectionsより少なくなった場合には、再接続しコネクションを保持しなおします。接続要求のあったアプリケーションのプロセス終了まで、Min Pool Sizeまたはminpooledconnections分のコネクションは保持されます。
poolingがtrueの場合に有効となります。
0~32767の範囲で指定することができます。
ただし、32768以上が指定された場合は、32767が指定されたとみなします。(注2)

tuneparam

なし

Symfoware Serverのクライアント用の動作環境ファイルの実行パラメタを指定します。指定可能な実行パラメタ、および指定形式の詳細は、“B.2 tuneparamキーワード”を参照してください。

encrypt

false

クライアントとサーバ間の通信路をSSLプロトコルで暗号化するかどうかを指定します。データベース簡単運用では、通信データの暗号化はできません。

  • trueが指定された場合、暗号化を行います。RDB2_TCPS通信となります。

  • falseが指定された場合、暗号化を行いません。RDB2_TCP通信となります。

cacertfile

なし

サーバ認証で使用する認証局(Certificate Authority: CA)証明書ファイルの配置先を絶対パスで指定します。指定できるCA証明書ファイル名のファイル形式は、PEM形式のみです。

CA証明書ファイルは、データベース管理者が認証局に発行手続きを行って取得後、アプリケーションを開発および実行するマシンに配布されます。

通信データを暗号化しない場合に本キーワードを指定するとエラーになります。

Enlist

true

コネクションを、トランザクションスコープで宣言したトランザクションに参加させるかどうかを指定します。

● trueが指定された場合、コネクションをトランザクションに参加させます。

● falseが指定された場合、コネクションをトランザクションに参加させません。

本キーワードが未指定の場合、trueが指定されたとみなします。

注1) Min Pool Sizeまたはminpooledconnectionsに指定された値よりも小さい値は指定できません。

注2) Max Pool Sizeまたはmaxpooledconnectionsに指定された値よりも大きい値は指定できません。