SQL処理では、データをソートしたり、一度ワークにバックアップして段階的に処理を行うことがあります。このとき使用されるのがソートメモリやワークメモリです。
Symfoware/RDBでは、このソートメモリとワークメモリを、クライアントごとにクライアント用の動作環境ファイルで指定することができます。RDBシステムで一律に設定したい場合やRDBシステムのデフォルト値を設定したいときは、システム用の動作環境ファイルでそのサイズを指定することもできます。
クライアント用の動作環境ファイルまたはシステム用の動作環境ファイル(ソートメモリは10メガバイト、ワークメモリは10メガバイト)
SORT_MEM_SIZE=(10000) WORK_MEM_SIZE=(10000)
これらのソートメモリサイズやワークメモリサイズは、先に記載したリザルトバッファやコミュニケーションバッファと同様に、アプリケーションの実行多重度倍のメモリを必要としますので、使用メモリ内に収まるようにそれらのサイズを選ぶことが必要です。
ソートメモリサイズとワークメモリサイズの大きさは、運用テスト時にその時点の使用サイズをチェックして、使用可能なメモリ量と実際使用のサイズとから、設定サイズを決めてください。ソートメモリとワークメモリの使用サイズのチェックは、“12.3 プロセス監視”を参照してください。