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Symfoware Server V11.1.0 RDB運用ガイド
FUJITSU Software

12.4 性能監視

Symfoware/RDBでは、システムの負荷状況を知るために、システム資源の使用情報を収集できるようにしています。このシステム資源の負荷情報は、システムを最適にチューニングするための基礎データとなります。

システム資源の負荷情報は、rdbsarコマンドを使用して収集します。

参照

rdbsarコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

rdbsarコマンドの使用例と表示例を以下に示します。

1

共用バッファに関する情報を表示した場合(bオプション)

$ rdbsar -b -e 

RDBII rdbsar DATE:2007/04/14 TIME:11/20/35 
(1)       (2)     (3)    (4)    (5)    (6)    (7)    (8) 
                  (9)         (10)    (11) 
Time      BpName  PgSize BufNum UseNum WbPage TbPage Alarm 
                  HitRate[%]  DryUp   MinFree 
11:20:35  POOL1     4096    100     26      0      0     0 
                       40         0       306 
                             : 
(1) 性能情報を取得した時刻
(2) バッファプール名
(3) ページサイズ(単位はバイト)
(4) 総バッファ枚数
(5) 使用中バッファ枚数
      (ページと結合されているバッファの枚数)
(6) 書戻しを行ったページ枚数
      (バッファプール上からデータベースへ書込みを行ったページの枚数)
(7) 追出しを行ったページ枚数
      (一度バッファにのったページを、バッファ上から追い出した枚数)
(8) 危険率に到達した回数
      (バッファ使用量が、バッファプールの危険率に到達した回数)
(9) オンバッファヒット率(%)
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
      (ページアクセス時に対象ページがバッファ上に存在した割合)
(10) バッファ枯渇回数
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
      (未使用状態のバッファが存在しない状態が発生した回数)
(11) 未使用バッファ最低枚数
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
      (未使用状態のバッファ枚数の最小値)
2

データベーススペースの入出力に関する情報を表示した場合(dオプション)

$ rdbsar -d -e 

RDBII rdbsar DATE:2007/04/14 TIME:11/25/40 
(1)       (2) 
          (3)       (4)      (5)      (6)     (7) 
          (8)                    (9) 
Time      DBSpaceName 
          Device    RTimes   WTimes    RPage  WPage 
          Read(System / Service) Write(System / Service) 
11:25:40  在庫管理DB.DBSP_1 
          raw10       25         0       25      0 
          2:100 / 2:100          0:000 / 0:000 
                          : 
(1) 性能情報を取得した時刻
(2) データベーススペース名
(3) デバイス名
(4) ページの読込みを行った回数
(5) ページへ書出しを行った回数
(6) ページの読込みを行った枚数
(7) ページへ書出しを行った枚数
(8) 読込み処理のシステム時間およびサービス時間(単位は秒:ミリ秒)
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
      システム時間 :
          SymfowareのI/O制御に読込み処理が依頼されてから完了するまでの時間
      サービス時間 :
          OSへ読込み処理を依頼してから完了するまでの時間
(9) 書出し処理のシステム時間およびサービス時間(単位は秒:ミリ秒)
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
      システム時間 :
           SymfowareのI/O制御に書出し処理が依頼されてから完了するまでの時間
      サービス時間 :
          OSへ書出し処理を依頼してから完了するまでの時間
3

テンポラリログに関する情報を表示した場合(lオプション)

$ rdbsar -l -e 

RDBII rdbsar DATE:2007/04/14 TIME:11/30/45 
(1)        (2)     (3)     (4)     (5)     (6)
           (7)     (8)     (9)     (10)    (11)     (12)
           (13)    (14)    (15)    (16)    (17)     (18)     (19)     (20) 
           (21)    (22)    (23)    (24)    (25) 
Time       BiBlock AiBlock BiWrite AiWrite IxWrite 
           RcpOver TrnOver  BiOver LongTrn  BufReq  ArcReq 
            DirReq   IxReq  StqReq  GroupC   Sleep  EmpBI(k) EmpAI(k) EmpEntry
            PostBI  PostAI   DryBI   DryAI DryAIArc 
11:30:45      4492    5148     134     236     17
                 0       0       0       0      0        0 
                 0       0       3       0      0    100154     79346     128
                35      37       2       0      0 
                               : 
(1) 性能情報を取得した時刻
(2) BIログ域へ書出しを行ったブロック数
(3) AIログ域へ書出しを行ったブロック数
(4) BIログ域へ書出しを行った回数
(5) AIログ域へ書出しを行った回数
(6) インデックス部へ書出しを行った回数
      (各ログ域およびテンポラリログ域インデックス部に書出しを行った回数)
(7) リカバリログ量をオーバした回数
      (ダウンリカバリ開始点から現在使用しているログ位置までのログ量が
      リカバリログ量を超えたことを検出した回数) 
(8) トランザクションエントリの枯渇の危険を検出した回数
      (テンポラリログ域インデックス部のトランザクションエントリ数が
      少なくなったことを検出した回数) 
(9) BIログ域の枯渇の危険を検出した回数
      (BIログ域の空き容量が少なくなったことを検出した回数)
(10) 長トランザクションを検出した回数
      (循環使用しているテンポラリログ域へのログの書き出しが一周する間、
      動き続けているトランザクションを検出した回数) 
(11) バッファ制御に依頼を行った回数
      (リカバリログ量が多くなったときにリカバリログ量を少なくするため、
      バッファ制御に依頼を行った回数)
(12) アーカイブ制御に依頼を行った回数
      (リカバリログ量が多くなったときにリカバリログ量を少なくするため、
      アーカイブ制御に依頼を行った回数) 
(13) 空きAIログ量を増やすために、RDBディレクトリファイルの実更新依頼を行った回数
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
(14) 空きAIログ量を増やすために、インデックス部を書き出した回数
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
(15) バッファ制御から、BIログ域の書出し依頼を受けた回数
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
(16) 現状では常に0を表示
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
(17) 現状では常に0を表示
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
(18) 現在の空きBIログ量(単位はキロバイト)
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
(19) 現在の空きAIログ量(単位はキロバイト)
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
(20) 現在の空きトランザクションエントリ数
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
(21) トランザクションからBIの書出し完了同期の依頼を受けた回数
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
(22) トランザクションからAIの書出し完了同期の依頼を受けた回数
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
(23) 循環使用しているBIログバッファが、すべて未書出しブロックで循環した回数
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
(24) 循環使用しているAIログバッファが、すべて未書出しブロックで循環した回数
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
(25) 循環使用しているAIログバッファが、すべてアーカイブログ未書き出しブロックで循環した回数
      (eオプションを指定した場合のみ表示されます。)
4

アーカイブログに関する情報を表示した場合(aオプション)

$ rdbsar -a 

RDBII rdbsar DATE:2007/04/14 TIME:11/35/50 
(1)       (2)   (3)    (4) 
Time      Copy  Write  IoNum 
11:35:50  0     0      0 
             : 
(1) 性能情報を取得した時刻
(2) 現状では常に0を表示
(3) 不揮発化を行ったログ量
      (アーカイブ用バッファからアーカイブログファイルへ書出しを行ったブロック数)
(4) 書出しを行った回数
      (アーカイブログ用バッファからアーカイブログファイルへ書出しを行ったI/O回数)
5

Symfoware/RDBのメモリに関する情報を表示した場合(mオプション)

$ rdbsar -m 

RDBII rdbsar DATE:2007/04/14 TIME:11/20/35 
(1)       (2)            (3)      (4)     (5) 
Time      Type           Used     Free    Total 
11:20:35  Local        40960K     ----     ---- 
          Shared         768K    1280K    2048K 
          ExSpace          0K       0K       0K 
(1) 性能情報を取得した時刻
(2) メモリの種類
      Local :ローカルメモリ
      Shared :Symfoware/RDBプロセス外との情報交換のための共用メモリ
      ExSpace :現状では常に0を表示
(3) 使用量(単位はキロバイト)
(4) 未使用量(単位はキロバイト)
    (TypeがLocalの場合、常に“----”を表示)
(5) 総量(単位はキロバイト)
    (TypeがLocalの場合、常に“----”を表示)

注意

共用メモリの獲得方式が一括獲得方式の場合、ローカルから接続するアプリケーションとSymfoware/RDBが通信するために使用する共用メモリは、Symfoware/RDB起動時に一括して獲得します。

そのため、コネクションの接続や切断を繰り返しても、SharedのUsed値は変化しません。

6

共用バッファに関する情報をDSI単位に表示した場合(rオプション)

$ rdbsar -rPOOL_STOCK 

RDBII rdbsar DATE:2007/04/14 TIME:11/20/35 
(1)       (2)          (3)      (4) 
          (5)                   (6)    (7) ((8))   (9)    (10)   (11)
Time      BpName       PgSize   BufNum 
          DsiName               Type   UseNum([%]) WbPage TbPage HitRate[%]
11:20:35  POOL_STOCK   4096     1024  
   在庫管理DB.在庫表DSI1  DATA      114(22)     312    150      23 
   在庫管理DB.在庫表DSI2  PRIME     434(42)     212    118      22 
(1) 性能情報を取得した時刻
(2) バッファプール名
(3) ページサイズ(単位はバイト)
(4) 総バッファ枚数
(5) データベース名.DSI名
(6) DSIの構成要素
(7) DSI単位の使用中バッファ枚数
      (ページと結合されているバッファの枚数)
(8) DSI単位の総バッファ枚数における使用中バッファ枚数の割合(%)
(9) DSI単位の書戻しを行ったページ枚数
      (バッファプール上からデータベースへ書込みを行ったページの枚数)
(10) DSI単位の追出しを行ったページ枚数
      (一度バッファにのったページを、バッファ上から追い出した枚数)
(11) DSI単位のオンバッファヒット率(%) 
      (ページアクセス時に対象ページがバッファ上に存在した割合)