Symfoware/RDBがシステムダウンした場合のリカバリ方法は、以下の運用形態により異なります。
リカバリを適用する運用の場合
リカバリを適用しない運用の場合
リカバリを適用する運用の場合
システムダウン後のSymfoware/RDBの再起動時に、自動的にダウンリカバリが実行され、データベースをリカバリします。ただし、以下のコマンドに関しては、ダウンリカバリ後も処理が完結していない場合があります。
rdbfmtコマンド(DSIの初期化)
rdbsloaderコマンド(データベースの初期創成)
rdbsaloaderコマンド(データベースの更新(データの追加))
rdbsuloaderコマンド(データベースの更新)
rdbgcdsiコマンド(DSIの再編成)
完結していない場合には、アプリケーションからのデータ処理はできません。この場合は、以下を実行してください。
mオプションにidを指定して再実行
再実行
rdbinfコマンドでDSIの状態を確認し、以下の処理を実行
再実行
“11.7.1 ロールバック不可からのリカバリ”に従ってデータベースをリカバリ
“11.7.1 ロールバック不可からのリカバリ”に従ってデータベースをリカバリ
再実行あるいは再実行モード(Rオプション)での実行
リカバリを適用しない運用の場合
バッチ業務中などの、リカバリを適用しない運用の場合は、更新ログが存在しないため、Symfoware/RDBの再起動時にダウンリカバリが不可能な状態となります。このとき、システムメッセージ“qdg03405u”が出力されます。この場合は、rdbrcvコマンドのLOADモードによりデータベースのリカバリを行ってください。
Symfoware/RDBのシステムダウンからのリカバリ操作の手順とリカバリ操作例については、“11.7.1 ロールバック不可からのリカバリ”の“アーカイブログ運用を行っていない場合”を参照してください。
参考
rdbfmtコマンドおよびrdbsloaderコマンドは、以下のいずれかの条件を満たす場合、対象DSIの割付け領域のデータ内容が保証されないため、DSI割付け量に依存した処理時間になります。なお、条件に当てはまらない場合は、DSI割付け量には依存しません。
対象DSIの定義直後
対象DSIがアクセス禁止状態
格納構造が、以下のいずれかの場合
RANDOM構造の表
RANDOM構造の表のDSIに付加されたBTREE構造のインデックス
OBJECT構造の表
OBJECT構造の表のDSIに付加されたBTREE構造のインデックス