ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V11.1.0 RDB運用ガイド
FUJITSU Software

11.4.2 Symfoware/RDB停止中のリカバリ

Symfoware/RDB停止中にログ管理ファイルをリカバリする場合のリカバリ操作の手順とリカバリ操作例を以下に示します。

リカバリ操作の手順

(1) 業務中にログ管理ファイルのアクセスエラーが発生した場合、システムメッセージ
  を出力して、 ログ管理ファイルを閉塞します。 
    スケーラブルログ運用を行っている場合は、システムメッセージより、リカバリすべき
  ログ管理ファイルの ロググループ名を特定します。 
(2) Symfoware/RDBを停止または強制停止します。           ――― rdbstopコマンド 
                                                               (オプションなし
                                                                または
                                                                eオプション) 
(3) 障害ボリュームを取り換えます。                      ――― CE作業 
(4) ボリュームの構成情報をリカバリします。              ――― partedコマンド
      スケーラブルログ運用を行っていない場合      → (8)へ 
      ロググループ管理ファイルとログ管理ファイルを同一のボリュームに
                                                  配置している場合   → (5)へ 
      ロググループ管理ファイルとログ管理ファイルを同一のボリュームに
                                                  配置していない場合 → (9)へ
(5) ロググループ管理ファイルを作成します。              ――― rdblogコマンド 
                                                               (Mオプション) 
(6) 同一ボリューム以外のすべてのユーザロググループの    ――― rdblogコマンド 
  ログ管理ファイルを再登録します。                             (Aオプションかつ
                                                                Iオプション) 
(7) 当該ロググループ以外のすべてのログ管理ファイルが    ――― rdblogコマンド 
  正常に登録されたことを確認します。                           (Vオプションかつ
                                                                Iオプション) 
(8) ログ管理ファイルを作成します。                      ――― rdblogコマンド 
      スケーラブルログ運用を行っていない場合または
                             システムロググループの場合        (Iオプション) 
      ユーザロググループの場合                                 (Iオプションかつ
                                                                gオプション)
      スケーラブルログ運用の場合は以下の全手順を当該ロググループを対象にして作業
      を実施してください。 
          アーカイブログ運用を行っている場合      → (10)へ 
          アーカイブログ運用を行っていない場合    → (12)へ 
(9) 当該ロググループのログ管理ファイルを作成または      ――― rdblogコマンド
  再作成します。
      スケーラブルログ運用を行っていない場合または
                            システムロググループの場合        (Iオプション) 
      ユーザロググループの場合                                (Iオプションかつ
                                                               rオプションかつ
                                                               gオプション)
      スケーラブルログ運用の場合は以下の全手順を当該ロググループを対象にして作業
      を実施してください。 
          アーカイブログ運用を行っている場合      → (10)へ 
          アーカイブログ運用を行っていない場合    → (12)へ
(10) すべてのアーカイブログファイルを再登録します。     ――― rdblogコマンド 
                                                               (Aオプションかつ
                                                                aオプション) 
(11) すべてのアーカイブログファイルが正常に登録された   ――― rdblogコマンド 
   ことを確認します。 
       スケーラブルログ運用を行っていない場合                  (Vオプションかつ
                                                                aオプション) 
       スケーラブルログ運用を行っている場合                    (Vオプションかつ
                                                                aオプションかつ
                                                                gオプション)
(12) テンポラリログファイルを再登録します。             ――― rdblogコマンド 
                                                               (Aオプションかつ
                                                                tオプション) 
       同一ボリュームにテンポラリログファイルを配置している場合は、そのテンポラリ
       ログファイルの リカバリを行います → “11.5 テンポラリログファイルのリカバリ”
       を参照してください。 
(13) テンポラリログファイルが正常に登録されたことを確認 ――― rdblogコマンド 
   します。 
       スケーラブルログ運用を行っていない場合                  (Vオプションかつ
                                                                tオプション) 
       スケーラブルログ運用を行っている場合                    (Vオプションかつ
                                                                tオプションかつ
                                                                gオプション)
(14) Symfoware/RDBを起動します。                        ――― rdbstartコマンド 
リカバリ操作例

ここでは、以下の場合を想定しています。

  • ロググループ管理ファイルとログ管理ファイルを同一のボリュームに配置していない

  • アーカイブログ運用を行っている

  • ユーザロググループ

    rdb: ERROR: qdg12251e: ログ管理ファイルの入出力障害が発生しました errno=5 
         (システム名=rdbsys1)
    rdb: INFO : qdg13239i: ロググループ"grp1"において事象"qdg12251e"が発生しました 
         (システム名=rdbsys1) 
    
    rdb: ERROR: qdg13301e: ログ管理ファイルを閉塞しました(システム名=rdbsys1) 
    rdb: INFO : qdg13239i: ロググループ"grp1"において事象"qdg13301e"が発生しました 
         (システム名=rdbsys1) 
    
    $ rdbstop 
    
    CE作業 … 障害ボリュームの交換およびボリューム構成情報のリカバリ
    
    $ rdblog -I -r -g grp1 /dev_symfoware/raw21
    
    $ rdblog -A -a /dev_symfoware/raw23
    
    $ rdblog -A -a /dev_symfoware/raw24
    
    $ rdblog -V -a -g grp1
    
    $ rdblog -A -t /dev_symfoware/raw22
    
    $ rdblog -V -t -g grp1 
    
    $ rdbstart