既存のDSIの再定義による容量拡張の作業の流れは、以下のようになります。
ローデバイスの確保
データベーススペースを作成するためのローデバイスを確保します。既存のデータベーススペースを利用する場合には、この操作は不要です。
追加データベーススペースの作成
1で確保したローデバイス上に、データベーススペースをrdbddlexコマンドのCREATE DBSPACE文で作成します。既存のデータベーススペースを利用する場合には、この操作は不要です。
データのアンロード
既存のDSIの削除
rdbddlexコマンドのDROP DSI文で、該当のDSIを削除します。
DSIの再定義
rdbddlexコマンドのCREATE DSI文で、新規のデータベーススペースを追加した形でDSIを再定義します。
データのロード
DSIのバックアップ
rdbdmpコマンドを使用して、再定義したDSIの退避データを取得します。
DSIを再定義した場合は、それ以前に取得した退避データを用いたリカバリが実行できなくなります。異常時に備えて、退避データを取得しておく必要があります。
以下に既存のDSIを削除し、新規データベーススペースを追加する形で再定義および再作成する例を示します。この例は、在庫表に対応する在庫表DSIにデータベーススペースDBSP_4を追加補充し容量を拡張する例です。なお、DBSP_4はローデバイス/dev_symfoware/raw13上に作成されるものとします。
図8.2 既存のDSIの再定義による容量拡張
DBSP: データベーススペース