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Symfoware Server V11.1.0 RDB運用ガイド
FUJITSU Software

8.3 既存のDSIの再定義による容量拡張

既存のDSIの再定義による容量拡張の作業の流れは、以下のようになります。

  1. ローデバイスの確保

    データベーススペースを作成するためのローデバイスを確保します。既存のデータベーススペースを利用する場合には、この操作は不要です。

  2. 追加データベーススペースの作成

    1で確保したローデバイス上に、データベーススペースをrdbddlexコマンドのCREATE DBSPACE文で作成します。既存のデータベーススペースを利用する場合には、この操作は不要です。

  3. データのアンロード

    rdbunlコマンドを使用して、該当のDSIの格納データをアンロードしておきます。

  4. 既存のDSIの削除

    rdbddlexコマンドのDROP DSI文で、該当のDSIを削除します。

  5. DSIの再定義

    rdbddlexコマンドのCREATE DSI文で、新規のデータベーススペースを追加した形でDSIを再定義します。

  6. データのロード

    rdbsloaderコマンドを使用して、3でバックアップしていたデータをロードします。

  7. DSIのバックアップ

    rdbdmpコマンドを使用して、再定義したDSIの退避データを取得します。

    DSIを再定義した場合は、それ以前に取得した退避データを用いたリカバリが実行できなくなります。異常時に備えて、退避データを取得しておく必要があります。

以下に既存のDSIを削除し、新規データベーススペースを追加する形で再定義および再作成する例を示します。この例は、在庫表に対応する在庫表DSIにデータベーススペースDBSP_4を追加補充し容量を拡張する例です。なお、DBSP_4はローデバイス/dev_symfoware/raw13上に作成されるものとします。

図8.2 既存のDSIの再定義による容量拡張

DBSP: データベーススペース