GDSの設定は以下のとおりです。
設定は順不同ですので、どちらから行っても構いません。
両ノードでシステムディスクのミラー設定を行い、両ノードの再起動を行います。
共用ディスクのボリュームを設定します。
注意
すでにクラスが作成されている 1つ以上のシングルノードをクラスタシステムに移行する場合、GDSの設定が必要になります。
設定の詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services説明書”の“A.2.26 シングルノードからクラスタシステムへの移行”を参照してください。
システムディスクをミラーリングする場合は、以下の設定を行います。
各項目に設定する値は、“A.8.1 システムディスクのミラー設定を行う場合”に対応します。なお、操作手順の中では“システムディスクミラー設定ワークシート”をワークシートと略します。
参照
設定の詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services説明書”の“5.2.1 システムディスク設定”を参照してください。
◆操作手順
Web-Based Admin Viewのトップ画面で<Global Disk Services>を選択します。
GDS運用管理ビュー(以降、メイン画面)が表示されます。
システムディスクのミラー設定を行うノードをGDS構成ツリーから選択し、[設定]-[システムディスク設定]メニューを選択します。
選択したノードのミラー対象ディスク一覧が表示されます。
システムディスク(ワークシートの「物理ディスク名」)を選択し、<次へ>をクリックします。
ルートクラスのクラス名を設定します。
ルートクラスのクラス名(ワークシートの「クラス名」)を入力し、<次へ>をクリックします。
注意
各クラスタノードでルートクラスのクラス名が重ならないように指定してください。
グループ構成ディスクを選択します。
「グループ名」(ワークシートの「グループ名」)を入力後、「物理ディスク一覧」からシステムディスクの「ミラー対象ディスク」(ワークシートの「ミラーディスク名」)を選択し、<追加>をクリックします。
「グループ構成ディスク」に選択した「ミラー対象ディスク」が表示されていることを確認し、<次へ>をクリックします。
物理ディスク一覧からスペアディスク(ワークシートの「スペアディスク」)を選択し、<追加>をクリックします。
選択したスペアディスクが「スペアディスク」に登録されていることを確認後、<次へ>をクリックします。
スペアディスクの設定が不要な場合は、手順6.へ進みます。
システムディスク構成を確認します。
物理ディスク名とミラーディスク名を確認し、<作成>をクリックします。
システムディスクの作成完了後、以下の画面が表示されます。
内容を確認後、<確認>をクリックします。
同様に、primecl02のシステムディスクのミラー設定を行います。
全ノードで設定完了後、全ノードを再起動してください。
注意
システムディスク内のGFSパーティション
システムディスク内の一部のパーティションをGFSローカルファイルシステムで使用している場合、システムディスク設定が完了した後、システムを再起動する前に、当該パーティションに対して以下の設定変更を行う必要があります。
パーティション情報の構成変更
設定変更方法については、“PRIMECLUSTER Global File Services説明書”またはsfxadm(1M)コマンドのマニュアルページを参照してください。
/etc/vfstabファイルの修正
デバイス特殊ファイル名を、物理スライスの特殊ファイル名から論理ボリュームの特殊ファイル名に変更します。
なお、GFSローカルファイルシステムを / (ルート), /usr, /var, /optとして使用することはできません。また、システムディスク内のパーティションをGFS共用ファイルシステムで使用することはできません。詳細については、“PRIMECLUSTER Global File Services説明書”を参照してください。
共用ディスクの設定は以下の手順で行います。
ボリュームの設定
ファイルシステムの設定
ボリュームには以下の4種類があります。
シングルボリューム
ミラーボリューム
ストライプボリューム
コンカチネーショングループに作成されるボリューム
ここでは、シングルボリューム(a)の場合とその他のボリューム(b,c,d)の場合とに分けて、ボリュームの設定方法を説明します。詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services説明書”の“第5章 操作”を参照してください。
各項目に設定する値は、“A.8.2 共用ディスクの設定を行う場合”の“■GDS構成ワークシート”に対応します。
注意
GDS運用管理ビュー(以降、メイン画面)からディスククラスの追加・削除・名前の変更を行う場合は、Cluster Admin画面を閉じてから操作を行ってください。
◆シングルボリュームの設定
シングルボリュームを使用しない場合は、本設定は必要ありません。
◆操作手順
メイン画面の起動
Web-Based Admin Viewのトップ画面で<Global Disk Services>を選択します。
ディスククラスの作成と物理ディスクの登録
メイン画面の[設定]メニューから[クラス構成設定]を選択します。
上記の画面で、登録する物理ディスクを「物理ディスク」一覧から選択し、<追加>をクリックします。<追加>をクリックするとクラス属性定義画面が開きます。「クラス名」を入力し、「タイプ」は「shared」のまま変更せずに、<完了>をクリックします。
ディスクタイプ属性の設定
メイン画面のディスク情報フィールドから、手順1.で登録したディスクを選択し、メニューバーの[操作]-[属性変更]を選択します。
「ディスクタイプ」を[single]に設定し、<完了>をクリックします。
ボリュームの作成
[設定]-[ボリューム構成設定]を選択し、「グループ/ディスク一覧」から、手順1.で登録したディスクを選択します。ボリューム図の<未使用>を選択し、「ボリューム名」、「ボリュームサイズ」、属性などを入力します。
入力完了後、<追加>をクリックすると、設定した情報が反映されます。
設定確認後、<完了>をクリックします。
◆その他のボリュームの設定
シングルボリュームのみを使用する場合は、本設定は必要ありません。
◆操作手順
ディスククラスの作成と物理ディスクの登録
メイン画面の[設定]メニューから[クラス構成設定]を選択します。
上記の画面で、登録する物理ディスクを「物理ディスク」一覧から選択し、<追加>をクリックします。<追加>をクリックするとクラス属性定義画面が開きます。「クラス名」を入力し、「タイプ」は「shared」のまま変更せずに、<完了>をクリックします。
ディスクグループの構成設定
[グループ構成設定]タブをクリックします。
上記の画面で、グループに追加するディスクを「クラス構成ディスク/グループ」一覧から選択後、<追加>をクリックします。
グループ属性定義画面で「グループ名」、「タイプ」、「ストライプ幅」を入力し、<完了>をクリックします。
ボリュームの作成
[ボリューム構成設定]タブをクリックし、「グループ/ディスク一覧」から、手順2.で作成したグループを選択します。ボリューム図の<未使用>を選択し、「ボリューム名」、「ボリュームサイズ」、属性などを入力します。
入力完了後、<追加>をクリックすると、設定した情報が反映されます。
設定確認後、<完了>をクリックします。
構成を確認
ディスク構成は、以下のように表示されます。
ボリュームをufsファイルシステムまたはGFSローカルファイルシステムとして使用する場合は、ファイルシステム構成画面でファイルシステムの設定ができます。詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services説明書”の“5.2.4 ファイルシステム構成”を参照してください。
注意
本手順に従ってファイルシステムの設定を行った場合、作成したファイルシステムのエントリが/etc/vfstabファイルに追加されます。作成したファイルシステムをFsystemリソースとして使用する場合は、/etc/vfstab ファイルに追加されたエントリを修正する必要があります。詳細については、“6.6.1.2 Fsystemリソースの作成”を参照してください。
◆操作手順
メイン画面の[設定]メニューから[ファイルシステム構成]を選択し、ボリュームのファイルシステムタイプなどを入力し、<作成>をクリックします。
「ファイルシステム構成設定」を終了するには、<完了>をクリックします。