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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0 リファレンスガイド インフラ管理者編 (リソース管理)

2.11 サーバNIC定義

サーバNIC定義を登録するために、以下のファイルを作成します。

【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data\nicdefctl\model\シャーシモデル名_プロダクト名.xml (*1)
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data\nicdefctl\host\VMホスト名.xml (*2)

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/nicdefctl/model/シャーシモデル名_プロダクト名.xml (*1)
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/nicdefctl/host/VMホスト名.xml (*2)

*1: ファイル名として使用するシャーシモデル名プロダクト名は、サーバNIC定義の対応する要素名の指定値を英小文字表記にしてください。また、ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバを使用する場合、作成するファイル名は"プロダクト名.xml"にしてください。なお、プロダクト名は、サーバNIC定義の対応する要素名の指定値を英小文字表記にして、空白を取り除いたものを指定してください。

GUIの表示が"PRIMERGY RX300 S6"の場合、"primergyrx300s6"をファイル名として指定します。

*2: ファイル名として使用するVMホスト名は、サーバNIC定義の対応する要素名の指定値と同じ表記にしてください。


サーバNIC定義のXML定義は以下のとおりです。

<Server chassis_model="シャーシモデル名" model="プロダクト名" name="VMホスト名">
  <NICGroups>
    <NICGroup>
      <NICs>
        <NIC index="インデックス番号" redundant="/待機種別"/>
      </NICs>
      <PhysicalLANSegments>
        <PhysicalLANSegment name="物理LANセグメント名"/>
      </PhysicalLANSegments>
    </NICGroup>
  </NICGroups>
</Server>
表2.17 サーバNIC定義のXML指定項目一覧

要素名

説明

取り得る値、または例

シャーシモデル名

(Server chassis_model)

シャーシのモデル名

ブレードサーバを使用する場合、指定します。
ラックマウント型サーバ、タワー型サーバまたはVMホスト名を指定した場合、指定できません。

シャーシのモデル名として、以下の値を指定します。

  • シャーシがBX900の場合

    "BX900"

  • シャーシがBX600の場合

    "BX600"

  • シャーシがBX400の場合

    "BX400"

プロダクト名

(Server model)

サーバのプロダクト名

ブレードサーバ、ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバを使用する場合、指定します。
VMホスト名を指定した場合、指定できません。

サーバツリーのサーバの属性の[リソース詳細]タブを選択して表示される、サーバのプロダクト名を指定します。

VMホスト名

(Server name)

VMホスト名

VMホスト名を使用する場合、指定します。
シャーシモデル名またはプロダクト名を指定した場合、指定できません。

サーバツリーのVMホストの属性の[リソース詳細]タブを選択して表示される、サーバ名を指定します。

NIC定義グループ情報

(NICGroups)

NIC定義グループの集合

1つ以上のNICGroupタグを指定します。

NIC定義グループ

(NICGroup)

NIC定義と物理LANセグメントのグループ

1つのNICsタグと1つのPhysicalLANSegmentsタグを指定します。

NIC定義情報

(NICs)

NIC定義の集合

1つか2つのNICタグを指定します。

インデックス番号

(NIC index)

NICのインデックス番号

"1"から始まる整数を指定します。

  • ブレードサーバの場合

    サーバツリーのサーバの属性の[リソース詳細]タブを選択して表示される、物理結線情報のIndexです。

  • ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバの場合

    サーバ仮想化ソフトウェアが認識するNICの名前に対応した番号です。 (*1)

現用/待機種別

(NIC redundant)

NICをチーミング構成で使用する場合の現用/待機種別

NIC定義情報にNICが1つだけ指定されている場合、本指定は無効です。
NIC定義情報にNICが2つ指定されている場合は省略できません。

2つのNICに"Active"が指定されている場合、仮想ポートIDベースの負荷分散を行います。仮想ポートIDベースの負荷分散については、VMwareのマニュアル参照してください。
ここで指定した値は、仮想L-Server配備先のサーバ仮想化ソフトウェアが、VMwareの場合にだけ有効です。VMware以外のサーバ仮想化ソフトウェアの場合、本指定は無効です。

チーミング構成で使用する場合、現用か待機かを指定します。

  • Active

    現用であることを表します。

  • Standby

    待機であることを表します。

物理LANセグメント情報

(PhysicalLANSegments)

物理LANセグメントの集合

1つ以上のPhysicalLANSegmentタグを指定します。

サーバのNIC構成を共用する場合、複数のPhysicalLANSegmentタグが必要です。

物理LANセグメント名

(PhysicalLANSegment name)

物理LANセグメントの識別名

先頭半角英数字で、半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列で指定します。

NIC定義グループ内のNIC定義情報を使用する物理LANセグメントの識別名を指定します。

*1: VMwareの場合、VMwareが認識する管理対象サーバのNICの名前(vmnic0、vmnic1、vmnic2...)に対応してインデックス番号は、1から始まる整数(1、2、3...)になります。

<Server chassis_model="BX900" model="D3030">
  <NICGroups>
    <NICGroup>
      <NICs>
        <NIC index="1" redundant="Active" />
        <NIC index="2" redundant="Active" />
      </NICs>
      <PhysicalLANSegments>
        <PhysicalLANSegment name="A" />
        <PhysicalLANSegment name="B" />
      </PhysicalLANSegments>
    </NICGroup>
    <NICGroup>
      <NICs>
        <NIC index="3" redundant="Active" />
        <NIC index="4" redundant="Standby" />
      </NICs>
      <PhysicalLANSegments>
        <PhysicalLANSegment name="C" />
      </PhysicalLANSegments>
    </NICGroup>
  </NICGroups>
</Server>

サーバNIC定義を変更した場合

サーバNIC定義を変更しても、配備済みの仮想スイッチ、ポートグループ、仮想ブリッジはそのまま運用できます。
サーバNIC定義を変更後、新しく配備する仮想スイッチ、ポートグループ、仮想ブリッジから、サーバNIC定義に従った構成になります。
また、本動作はネットワークリソースから参照する、物理LANセグメントを変更した場合も同様です。
サーバNIC定義に合わせて、配備済みのネットワークを変更する場合、サーバ仮想化ソフトウェアを直接操作して変更してください。