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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0 導入ガイド

E.6.5 RHEL-KVM利用時の注意点

ここでは、RHEL-KVM利用時の注意点について説明します。


VM種別の表示

RORコンソールでは、RHEL-KVMのVMホスト、およびVMゲストのVM種別は"RHEL-KVM"と表示されます。


スナップショット

RHEL-KVMを利用する場合、スナップショットは利用できません。


ゲストOSの自動設定

RHEL-KVMを利用する場合、ゲストOSの自動設定は、OS種別がLinux、Windowsの場合に利用できます。

注意

OS種別がWindowsの場合には、「導入ガイド CE」の「E.6.7 クローニングイメージの採取」の「OS種別がWindowsのクローニングイメージを使用する場合」に記載されている「OS自動設定機能をサポートするOS版数」だけがOSの自動設定ができるOS版数です。


ディスクの削減、およびL-Serverの削除

仮想L-Server用のディスクリソースは、ディスクの削減、およびL-Serverの削除でディスク内のデータは削除されないため、ディスク内のデータを削除することをお勧めします。

ディスク内のデータを削除する方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「7.5 ストレージリソース」の注意事項を参照してください。


ホストOSのスワップ領域の設定

ホストOSのスワップ領域の設定の目安は、VMホストの搭載メモリ量の2倍です。
ホストOSのスワップ領域の確保が不十分な場合、仮想L-Serverの起動に失敗する可能性があります。
スワップ領域の確保が難しい場合、ゲストOSのカーネルパラメーター(/proc/sys/vm/overcommit_memory)を設定することで、仮想L-Serverのメモリ領域不足による起動失敗を回避できます。

詳細は、「Red Hat Enterprise Linux 6 Virtualization Administration Guide」の以下を参照してください。

L-Serverのライブマイグーションのための設定

本製品のRHEL-KVM環境では、仮想L-ServerのライブマイグレーションでSSHを使用します。

マネージャーでL-Serverをライブマイグレーションするためには、以下の設定が必要です。

「Red Hat Enterprise Linux 6 Virtualization Administration Guide」の以下を参照し、設定してください。

注意

KVMのvirsh migrateコマンドを使用してライブマイグレーションを行う場合、--undefinesourceと--persistentオプションの2つを指定してください。

2つのオプションを指定せずに実行した場合、移動先および移動元VMホスト上で同一VMゲストが存在する状態になる可能性があります。この状態で本製品からVMゲストの電源をオンにできません。同じVMゲストが複数のVMホスト上に存在した状態でVMゲストの二重起動を防ぐためです。

電源をオンにする場合、virshコマンドを使用し、同一VMゲストが複数存在しないようにしてください。
virshコマンドは、以下のRedHatのマニュアルのコマンドリファレンスを参照してください。

  • 15.1. virsh command quick reference

    URL: http://docs.redhat.com/docs/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Virtualization_Administration_Guide/index.html (2012年2月時点)

仮想L-Serverのマイグーションにおいて、VMゲストのマイグーションの前に、構成チェック処理を行っています。構成チェック処理に失敗すると、仮想L-Serverのマイグーションに失敗します。事前に以下の確認を行ってください。

L-Server換算表示

リソースの空き容量、および[L-Server作成可能台数]で表示される容量は以下のように計算されます。

CPUの空き容量および[L-Server作成可能台数]

リソース総容量 × 80% - (L-Serverで使用中のリソースの合計)