ここでは、サーバ仮想化ソフトウェアとしてHyper-Vを利用する場合のシステム構成について説明します。
システム構成例
Hyper-Vを管理対象サーバとする場合のシステム構成例は以下のとおりです。
図E.9 システム構成例
*1: 必須ソフトウェアについては、「1.4.2.2 必須ソフトウェア」を参照してください。
注意
ラックマウント型サーバの構成例は、上記の図からシャーシとマネジメントブレードを削除した構成になります。
マネージャー、エージェント、SCVMM、SCVMMエージェントおよびWindowsゲストOSには、Microsoft Updateなどを利用して、最新の更新プログラムを適用してください。VMゲストには、OSごとに提供されている最新の統合サービスをインストールする必要があります。
SCVMM
VMホスト、VMゲストの管理に必要です。
マネージャーと同じ管理サーバ上にも、異なるサーバ上にも配置できます。
ドメインコントローラーと同じサーバ上にも、異なるサーバ上にも配置できます。
SCVMMは本構成のドメインコントローラーのドメインに参加している必要があります。
ドメインコントローラー
マネージャーと同じ管理サーバ上にも、異なるサーバ上にも配置できます。
SCVMMと同じサーバ上にも、異なるサーバ上にも配置できます。
管理対象サーバ
MSFCによりクラスタを構成します。
管理対象サーバはドメインコントローラーのドメインに参加している必要があります。
管理クライアント
SCVMMやVMホストと同一ドメインに参加している必要があります。またSCVMMの管理者コンソールがインストールされている必要があります。
システム構成上の注意点
SCVMMとVMホストは、同一ドメインに参加する必要があります。
VMホストは、本製品の管理LANに接続する必要があります。
本製品のマネージャーは、本製品の管理LAN経由でSCVMMにアクセスできる構成をお勧めします。
本製品の管理クライアント上で実行するRORコンソールから、SCVMMの管理画面を開く場合、管理クライアントはSCVMMと同一ドメインに参加し、ドメインのアカウントでログインしている必要があります。
本製品の管理クライアント上で実行するRORコンソールから、L-Serverコンソール接続を行う場合、管理クライアントはSCVMMと同一ドメインに参加している必要があります。
ネットワーク設定の簡易化
本製品では、L-Serverを作成する際のネットワーク設定を簡易化できます。
利用するハードウェア(ブレードサーバやラックマウント型サーバなど)、およびL-Serverのネットワーク構成を冗長化するかで設定する範囲が異なります。
詳細は、「1.2.7 ネットワークの簡易化」と「4.2.4 本製品でのネットワーク環境に対する事前準備作業」を参照してください。
ネットワーク構成例
Hyper-Vを利用する場合のネットワーク構成例は以下のとおりです。
図E.10 ブレードサーバでL-Serverのネットワークを冗長化した場合の設定(Intel PROSetまたはPRIMECLUSTER GLSを利用)
図E.11 ラックマウント型サーバのL-Serverのネットワークの設定
注意
ブレードサーバ以外の環境、およびブレードサーバでL-Serverのネットワークを冗長化しない環境では、外部ネットワークの外部接続を手動で設定する必要があります。
詳細は、「E.3.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してください。
本製品は、スイッチモードまたはエンドホストモードの場合に、LANスイッチブレードの設定を行います。
図E.12 ブレードサーバでL-Serverのネットワークを冗長化しない場合の設定
L-Server作成手順
L-Server作成手順は以下のとおりです。
図E.13 本製品導入の流れ
セットアップの事前準備については、「E.3.2 事前準備」を参照してください。
インストールについては、「E.3.3 インストール」を参照してください。
セットアップについては、「E.3.4 セットアップ」を参照してください。
L-Serverの作成については、「E.3.4 セットアップ」の「L-Server作成」を参照してください。