バックアップコマンドを実行したHyper-Vホストで稼働しているゲストOSのうち、特定のゲストOSだけをバックアップします。
「12.7.6 swsrpvrq shadow backup-hyperv(Hyper-Vバックアップコマンド)」に-hv-guestsオプションを指定して実行してください。
-hv-guestsオプションには、バックアップ対象のゲストOSの名前を列挙したファイル(ゲストOS一覧ファイル)を指定します。
ゲストOS一覧ファイルには、1行につき1つのゲストOS名を記述してください。
[実行例(Hyper-Vホストから実行)]
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\type GUEST.DAT Guest1 C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvrq shadow backup-hyperv -cs VMSet1 -hv-guests GUEST.DAT ‘swsrpvrq shadow backup-hyperv' completed |
「12.7.6 swsrpvrq shadow backup-hyperv(Hyper-Vバックアップコマンド)」に-hv-guestsオプションを指定した場合の動作は以下のとおりです。
-hv-guestsオプションに指定したゲストOSが配置されているディスクだけ、バックアップのコピー対象となります。
-hv-guestsオプションに指定したゲストOSが配置されているディスクに、-hv-guestsオプションで指定されていないゲストOSが存在する場合は、そのゲストOSに対するデータ整合性は保証されません。
例
ゲストOS1だけをバックアップする場合
バックアップコマンドを実行したサーバで2つのゲストOS(ゲストOS1とゲストOS2)が稼働している状況で、ゲストOS1だけをバックアップする例について説明します。
下図の例のように、2つのゲストOSが異なるディスクに配置されている場合は、ゲストOS1が配置されているディスクだけが、アドバンスト・コピー(OPC)によりバックアップされます。
一方、下図の例のように、2つのゲストOSが同一のディスクに配置されている場合、ゲストOS1に対しては、データ整合性が保証されます。しかしゲストOS2に対しては、ファイルはコピーされるものの、バックアップの対象外になっているため、データ整合性は保証されません。