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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

9.5 リストア

コンポーネントセット単位でリストアする方法を説明します。

リストアは、「12.7.7 swsrpvrq shadow restore-hyperv(Hyper-Vリストアコマンド)」を実行することにより行います。

以下の手順に従って、ゲストOSをリストアしてください。

  1. 12.7.2 swsrpvrq componentset info(コンポーネントセット情報表示コマンド)」を実行します。
    リストア対象のゲストOSが含まれるコンポーネントセット名を確認してください。

    [実行例(Hyper-Vホストから実行)]

    C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvrq componentset info
    Component-Set: Name=VMSet1, Count=2
      Component:
        Writer=Microsoft Hyper-V VSS Writer
        Full-Path=\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B3
        Friendly-Name=Guest1
          Volume: Name=C:\ClusterStorage\Volume1, Logical-Unit=g1d1
      Component:
        Writer=Microsoft Hyper-V VSS Writer
        Full-Path=\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B4
        Friendly-Name=Guest2
         Volume: Name=C:\ClusterStorage\Volume1, Logical-Unit=g1d1
    
    Component-Set: Name=VMSet2, Count=1
      Component:
        Writer=Microsoft Hyper-V VSS Writer
        Full-Path=\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B5
        Friendly-Name=Guest3
          Volume: Name=C:\ClusterStorage2, Logical-Unit=g1d2
          Volume: Name=C:\ClusterStorage3, Logical-Unit=g1d3
  2. 12.7.7 swsrpvrq shadow restore-hyperv(Hyper-Vリストアコマンド)」の-csオプションに、リストアするコンポーネントセット名を指定して実行します。
    バックアップ実行時にバックアップ対象だったすべてのゲストOSがリストアされます。
    swsrp5205メッセージのあとにリストア対象のファイルが表示されますので、手動でリストアしてください。
    ファイルのリストアは、バックアップ時のファイルの所有者およびアクセス権限で実行してください。

    [実行例(Hyper-Vホストから実行)]

    C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvrq shadow restore-hyperv -cs VMSet1 -manual-restore
    swsrp5204 PreRestoreイベントの処理が完了しました。
    swsrp5205 以下のファイルをリストアしてください。
    C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest1\Virtual Machines\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B3.xml
    C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest1\Virtual Machines\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B3\*
    C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest1\Guest1-Disk.vhd
    C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest1\Guest1.vhd
    C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest1\Virtual Machines\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B4.xml
    C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest2\Virtual Machines\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B4\*
    C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest2\Guest2-Disk.vhd
    C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest2\Guest2.vhd
    
    swsrp5206 リストアが完了したら、Yキーを押してください。リストアを中止する場合は、Qキーを押してください
    swsrp5208 PostRestoreイベントの処理を行います。
    ‘swsrpvrq shadow restore-hyperv' completed
  3. リストアの完了後に、Yキーを入力します。
    リストアの後処理が実行されます。

ポイント

  • リストア時には、バックアップ時に保存された、ライタメタデータドキュメントおよびバックアップコンポーネントドキュメントが使用されます。

  • 本バージョンでは、手動ファイルコピーによるリストアだけをサポートします。

  • バックアップボリュームをネットワークドライブとして割り当てて、リストアする例を以下に示します。

    1. シャドウコピーが存在するバックアップボリュームを、ネットワークドライブ(Z:)として割り当てます。

      net use Z: ¥¥bksvr.contoso.com¥<共有名> 
    2. XCOPYコマンドでファイルをコピーします(/Oスイッチによりファイル所有権とACL情報もコピーされます)。

      xcopy Z:¥ファイルパス C:¥ClusterStorage¥Volume1¥ファイルパス /e /s /y /F /O /X /R /H
    3. リストア作業の完了後、ネットワークドライブの割り当てを解除します。

      net use Z: /delete