仮想環境の場合、以下の注意事項があります。
運用管理サーバにVMware上のゲストOSをサーバ登録する場合は、VMwareホストのサーバ登録を行います。VMwareホストをサーバ登録することにより、ゲストOSが自動的に登録されます。なお、VMwareホストのサーバ登録は、ETERNUS SF Storage Cruiser Standard Editionライセンスの有無に関わらず必要です。
VMゲスト(仮想マシンおよびゲストOS)の情報を取得できるようにするため、ゲストOSにVMware Toolsをインストールします。ETERNUS SF システムにおけるVMゲストの表示に関する仕様は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「環境構築」の章にある「VMware Infrastructure 3 Version 3.5以降、VMware vSphere 4以降、またはVMware ESXi 3.5以降」の「注意」を参照してください。
運用管理サーバにVMware上のゲストOSをサーバ登録した後、登録したゲストOSに対して、サーバ画面から以下のサーバ情報の変更を行います。
[このサーバにAdvancedCopy Managerを使用]の選択項目で「はい」を選択する
VMwareホストをサーバ登録する前に、ゲストOSのメールボックスサーバに対して、以下の操作を行います。
VMゲストに定義されている有効なネットワークアダプターのうち、最も大きな番号のネットワークアダプターに割り当てられているIPアドレスが管理LANのIPアドレスか確認します。管理LANのIPアドレスでない場合は、VMゲストの設定を編集し、イーサネットアダプターを追加して、最も大きな番号のネットワークアダプターに管理LANのIPアドレスを設定します。以下に、手順を示します。
VMクライアントでVMwareホストにログインします。
対象のVMゲストを選択します。
[仮想マシン設定]の編集を選択します。
[ハードウェア]タブの[追加]を選択します。
「イーサネットアダプター」を選択します。(例: タイプ“E1000”、ラベル“VM Network”)
VMゲストにログインし、管理LANのIPアドレスを、追加したNICに設定します。
注意
上記の手順は、初回のVMwareホストのサーバ登録時だけでなく、運用中にネットワーク構成が変わった場合も必要です(「サーバの設定情報の再読込み」を実行する直前でも必要です)。
また、仮想環境でサーバの構成について変更がある場合、VMwareホストに対して「サーバの設定情報の再読込み」を実行する必要があります。
ETERNUS SF Storage Cruiser Standard Editionライセンスを登録していない環境で、AdvancedCopy Managerの運用開始後にバックアップウィザードを使用する場合は、以下の手順でサーバ登録環境の移行が必要です。
物理サーバとして登録されているVMwareゲストについて、AdvancedCopy Managerの資源バックアップ機能を使用して、AdvancedCopy Managerの定義(バックアップ運用、レプリケーション運用)を退避します。
バックアップ運用の資源の退避方法は、「11.1.1.1.1 バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのバックアップ」を参照してください。レプリケーション運用の資源の退避方法は、「11.1.1.2.1 レプリケーション管理簿のバックアップ」を参照してください。
AdvancedCopy Managerの定義(バックアップ運用、レプリケーション運用)を削除します。
バックアップ運用の定義の削除は、「3.6.4 管理対象サーバの削除」の手順1~3を実施してください。レプリケーション運用の定義の削除は、登録されている全ての設定されている複製元/複製先ボリュームについて、「7.6.2 複製元/複製先ボリュームの削除」を実施してください。
物理サーバとして運用管理サーバに登録されているVMwareゲストをすべて削除します。
VMwareホストをサーバ登録します。
自動検出されたVMwareゲストをサーバ変更で[このサーバにAdvancedCopy Managerを使用]の選択項目で「はい」を選択します。
管理対象サーバ配下のデバイス情報を取り込みます。
デバイス情報の取込み方法は、「7.4.4 管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を参照してください。
AdvancedCopy Managerの資源リストア機能を使用して、手順1で退避した資源を復元します。
バックアップ運用の資源の復元方法は、「11.1.1.1.2 バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのリストア」を参照してください。レプリケーション運用の資源の復元方法は、「11.1.1.2.2 レプリケーション管理簿のリストア」を参照してください。