レプリケーション対象となる複製元ボリューム/複製先ボリュームを決定します。
ポイント
複製元ボリュームとは、複製対象となるオリジナルデータが格納されているボリュームです。
複製先ボリュームとは、複製元ボリュームのデータを格納するボリュームです。
さらに、複製元ボリューム/複製先ボリュームに与える以下の属性を決定します。
コピー方向
レプリケーション運用で使用するコピー方向を決定します。以下のどちらかを指定します。
双方向コピー
複製元ボリュームと複製先ボリューム間で双方向のコピーを行います。複製先から複製元へのコピーは、リストア用途に使用できます。
一方向コピー
複製元ボリュームから複製先ボリュームへのコピーだけを行います。運用上、複製先から複製元へのコピーを禁止したい場合に使用できます。
操作サーバ(サーバ間レプリケーションの場合だけ)
サーバ間レプリケーションの場合、対象となる複製元ボリューム/複製先ボリュームに対するレプリケーション操作は、複製元サーバまたは複製先サーバの一方だけで実行可能とするか、両方サーバで実行可能とするかを設定できます。
複製元サーバ
複製元ボリュームが接続されている管理対象サーバ(Storageサーバ)を操作サーバにします。
複製先サーバ
複製先ボリュームが接続されている管理対象サーバを操作サーバにします。
両サーバ
複製元サーバ、複製先サーバの両方を操作サーバにします。
また、複数の複製元ボリューム/複製先ボリュームから構成されるグループを作成できます。これにより、複数の複製元ボリューム/複製先ボリュームを、グループ単位でまとめて操作できます。本機能の詳細は、「7.4.7 グループの作成」を参照してください。
本マニュアルではレプリケーション操作を実施する管理対象サーバを操作サーバと呼び、複製元サーバまたは複製先サーバのどちらかを指定します。
操作サーバでは、すべてのレプリケーション機能を利用できます。操作サーバ以外のサーバでは、情報表示と運用解除機能だけを利用できます。
注意
ボリュームを複製元ボリューム/複製先ボリュームとして設定するには、考慮すべき点がいくつかあります。詳細は、「13.1.1 全般的な注意事項」を参照してください。
レプリケーション対象を決定する際の注意点として、「13.1.1 全般的な注意事項」をご理解ください。
レプリケーション運用では、Logical Unit(ディスク)単位コピーを実施できます。
Logical Unit(ディスク)単位コピーは、以下のディスク形式をサポートしています。
MBRディスク形式(DOS形式)
GPTディスク形式
Logical Unit(ディスク)単位コピーを実施する場合は、「Logical Unit(ディスク)単位コピーを実施する場合の注意事項」を参照してください。