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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

4.1.2 リカバリー

AdvancedCopy Managerでは、Symfowareのデータベーススペース単位またはロググループ単位でデータベーススペースをリカバリーできます。

AdvancedCopy Managerのリカバリーは、次のように処理します。

  1. 適切なリカバリ制御ファイルとバックアップボリュームを選択します。

  2. バックアップボリュームを業務ボリュームへ複写します。

  3. 最新の状態または特定の時点へ復旧する場合、リカバリ制御ファイルを元に、アーカイブログを適用します。

ポイント

アーカイブログファイルにアーカイブログがいっぱいになると、Symfowareのコマンドや、データベーススペースを使用する利用者のアプリケーションが無応答になるため、アーカイブログを外部媒体に退避することがありますが、AdvancedCopy Managerは、外部媒体に保管したアーカイブログ退避ファイル名を書いたファイル(アーカイブログ退避先名が列挙されたファイル)を指定してリカバリーできます。

注意

『アーカイブログ退避先名が列挙されたファイル』に指定したファイルに、MT(テープ装置)に退避されたアーカイブログ退避ファイルを記述した場合は、リカバリーできません。

また、リカバリー時は、「12.2.1.1 swstsvrset(管理対象サーバ構成情報設定コマンド)」で指定した作業ディレクトリを使用します。

注意

AdvancedCopy ManagerでバックアップしたSymfowareのデータベーススペースは、AdvancedCopy Managerでリカバリーする必要があることから、バックアップボリュームをテープなどの二次媒体に退避しても二次媒体から直接リカバリーできません。

アーカイブログの退避運用

アーカイブログを退避する運用の場合、データベーススペースのリカバリーに必要な退避アーカイブログの対応を知る必要があります。AdvancedCopy Managerは、そのために必要なロググループ単位に行われるアーカイブログ退避処理と、データベーススペース単位に行われるバックアップ/リカバリーの対応を管理します。データベースの管理者は、単純にアーカイブログ退避状況の記録だけを行えばよくなります。具体的な運用として、アーカイブログの退避作業をシェルスクリプト化し、管理対象サーバ(Storageサーバ)上のファイルに履歴を記録する形態を推奨します。

図4.2 アーカイブログ退避運用