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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

3.1.2 同期型高速バックアップの処理

ETERNUS ディスクアレイのEC機能を用いて、業務ボリュームから未使用のバックアップボリュームにコピーします。

同期型高速バックアップは、次のように処理が行われます。

  1. 12.2.2.8 swststartsync(バックアップ同期処理開始コマンド)」を実行する(図の1)と、業務ボリュームと同容量の未使用バックアップボリュームが、未使用バックアップボリューム管理領域から選択され、バックアップ同期処理が開始されます。

  2. 業務ボリュームとバックアップボリュームが等価状態になります。この時点以降、業務ボリュームとバックアップボリュームの等価性は維持されます。この状態を等価性維持状態 (図の3)と呼びます。

  3. 12.2.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)」を実行する(図の4)と、バックアップ同期処理が停止され、バックアップ履歴情報が登録されます。

  4. バックアップ完了時にバックアップデータが保存世代数を超えた場合、最も古いバックアップボリュームを未使用のバックアップボリュームとします。

注意

業務ボリュームとバックアップボリュームが等価状態になる前は、「12.2.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)」を実行できません。

図3.3 同期型高速バックアップでのバックアップ方法

同期型高速バックアップでは、Suspend/Resume機能を使用することで、ECによる等価性維持状態を一時中断(Suspend)/再開(Resume)できます。Suspend/Resume機能を使用したバックアップでは、一時中断状態からの差分コピーを行うことで、より高速な同期型バックアップ運用が可能です。Suspend/Resume機能の詳細は、「第5章 Suspend/Resume機能によるバックアップ運用」を参照してください。

注意

すべてのバックアップボリュームが世代管理されており、未使用バックアップボリューム管理領域からバックアップボリュームを獲得できない場合は、バックアップできません。