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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

3.1 概要

AdvancedCopy Managerのバックアップおよびリストア機能について説明します。

AdvancedCopy Managerのバックアップは、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能(OPC/EC機能)を使用して、ボリューム容量にかかわらず、ボリューム間のバックアップを高速に行います。

ETERNUS ディスクアレイの、OPC機能を用いたバックアップ機能を“スナップショット型高速バックアップ”、EC機能を用いたバックアップ機能を“同期型高速バックアップ”と呼びます。

スナップショット型高速バックアップは、バックアップ同期処理が不要なため、自動運用する場合にあらかじめ時間を見積もる必要なく、スケジュールすることができます。ただし、スナップショット型高速バックアップでは、コピー処理を開始する前に履歴を削除するため、保存世代数が1の場合は、バックアップデータが存在しない状態ができるので、注意が必要です。

同期型高速バックアップは、バックアップ処理が完了してから履歴を削除するので、保存世代数が1の場合でもバックアップデータが存在しない状態はありません。ただし、スナップショット型高速バックアップに比べると、バックアップボリュームが1本多く必要になります。また、同期型高速バックアップはバックアップ実行コマンドを投入する前に、バックアップ同期処理が必要なため、自動運用する場合はあらかじめ同期処理に必要な時間を見積もってバックアップ同期処理を開始し、等価性維持状態になってからバックアップ実行コマンドが投入されるようにスケジュールしなければなりません。

Oracleデータベースの場合は、AdvancedCopy Managerが提供するサンプルスクリプトと組み合わせることで、オンラインバックアップが可能です。

SQL Serverデータベースの場合は、AdvacnedCopy Managerが提供するSQL Server専用コマンドを使用することで、オンラインバックアップが可能です。

それ以外のファイル(一般ファイルなど)の場合は、バックアップ時に、一時的に業務を止める必要があります。

AdvancedCopy Managerは、バックアップに使用する媒体(バックアップボリューム)の管理/選択を自動的に行います。

また、バックアップした履歴/世代の管理もAdvancedCopy Managerが行い、最新および過去の世代からリストアできます。

図3.1 バックアップボリュームの管理