IPv6ネットワークのみの環境および、IPv4/IPv6デュアルスタックネットワーク環境では、以下の留意事項があります。
ネットワークアドレスの指定方法について
to statusコマンドの出力結果について
Webサービスの接続制限の設定について
Webサービスのリバースプロキシ設定について
SMTPレスポンダへの接続制限について
ネットワークアドレスの指定方法について
TeamWARE Officeでは、ネットワークアドレスを指定する場合、IPv6のIPアドレスは指定できません。
ネットワークアドレスを指定する場合は、ホスト名、または、FQDNを指定する必要があります。トランスポートに登録したホスト名、Webサービスのホスト名として登録したFQDNが適切に名前解決できるように定義する必要があります。
注意
ネットワークアドレスとして指定したホスト名またはURLが、IPv6のIPアドレスとして解決される場合はIPv6通信を行い、IPv4のIPアドレスとして解決される場合は、IPv4通信を行います。
クライアント側のIPアドレスについて
クライアント側のIPアドレスについて、定期的または不定期に変化する一時アドレス(プライバシー拡張)での運用はサポートしません。クライアント側のIPアドレスが一時アドレスの場合、各種ログに記録されるクライアントのIPアドレスが不定となり、操作の追跡や分析などが困難になります。また、ブラウザから認証操作を何度も要求されるなどの事象が発生する可能性があります。
to statusコマンドの出力結果について
to statusコマンドの出力結果において、IPv6のIPアドレスは、IPアドレスの一部だけが表示されます。IPアドレスの出力結果については、“14.9.2 [to]コマンド”を参照してください。なお、監査ログには接続元クライアントのIPアドレスが記録されます。
Webサービスの接続制限の設定について
以下のWebサービスの接続制限の設定には、IPv6のIPアドレスを指定できません。詳細については、“12.3.1 [Access]セクション”を参照してください。
Webサービスの初期化ファイル(http.ini)の[Access]セクションのallowキー、およびdenyキー
Webサービスのリバースプロキシ設定について
以下のWebサービスのリバースプロキシの設定には、IPv6のIPアドレスを指定できません。詳細については、“12.3.15 [ReverseProxy]セクション”を参照してください。
Webサービスの初期化ファイル(http.ini)の[ReverseProxy]セクションのRTargetキー
SMTPレスポンダへの接続制限の設定について
以下のSMTPレスポンダへの接続制限の設定には、IPv6のIPアドレスを指定できません。
各機能のIPアドレスの指定方法については、“F.8 [MIME]セクション”、“8.9.1 コネクションフィルタ”を参照してください。
allow_ip_address機能
スパムメールフィルタのipfilters機能(ACCEPT, REJECT, RELAY)