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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

N.2 [toactive]コマンドの使用方法

ここでは、[toactive]コマンドの入力形式、および、各パラメータの機能について説明します。

コマンドの形式

パラメータの説明

サービスの同時処理要求の制御を開始する場合、"disable"を指定します。同時処理要求数の制御を解除する場合、"enable"を指定します。また、制御状態を参照する場合、"status"を指定します。

[toactive]コマンドは、TeamWARE Officeサーバが起動されている場合にのみ入力が可能です。また、TeamWARE Officeサーバを停止すると、起動中に設定していた情報はすべて無効となりますので、再起動後にも有効とする場合は、再設定が必要です。ただし、事前に[to.ini]ファイルに設定しておくことにより、TeamWARE Officeサーバの起動直後から同時処理要求数を制御することも可能です。[to.ini]ファイルへの設定方法については、"F.10 [RESTRICTION]セクション"を参照してください。

disable

指定された対象サービスへの同時処理要求の制御を開始します。対象サービスには、そのサーバで利用可能なサービス名のみを指定できます。

すでに同時処理要求の制御が行われているときに[toactive disable]コマンドを実行すると、後から入力したコマンドが有効となり、同時処理要求数などを変更できます。

enable

指定された対象サービスへの同時処理要求の制御を解除します。

status

同時処理要求の制御状態を表示します。

対象サービス

以下のサービスの中から抑止対象を選択して指定します。

  • Directoryサービス:"directory"と指定します。

  • Mailサービス:"mail"と指定します。

  • Libraryサービス:"library"と指定します。

  • Calendarサービス:"calendar"と指定します。

  • Forumサービス:"forum"と指定します。

  • WebサービスからのDirectoryサービス:"http_dir"と指定します。

  • WebサービスからのMailサービス:"http_mail"と指定します。

  • WebサービスからのLibraryサービス:"http_lib"と指定します。

  • WebサービスからのCalendarサービス:"http_cal"と指定します。

  • WebサービスからのForumサービス:"http_for"と指定します。

  • WebサービスからのTaskサービス:"http_task"と指定します。

同時処理要求数

同時処理要求数には、そのサービスで許容する同時処理要求数の最大値を記述します。たとえば、[toactive disable calendar 5]と入力すると、Calendarサービスの同時処理要求スレッド数が5を超えるとそれ以上のサービス要求を拒否します。disableパラメータを指定した場合、同時処理要求数は省略不可で、指定可能な値は0~9999です。ただし、対象サービスが"directory"、"http_dir"の場合は、5~9999です。

リトライ数

同時要求処理数到達により要求が拒否された場合でも自動的にリトライでき、そのリトライ回数を記述します。省略可能で、省略した場合はリトライしません。指定した回数をリトライしても要求が受け付けられなかった場合に、クライアント、またはWebブラウザにエラーが通知されます。0~9999まで指定できます。

待ち時間

自動的に要求をリトライする場合、リトライする間隔を秒単位で指定します。待ち時間の値の指定は省略可能で、省略した場合は1秒間隔でリトライします。0~9999まで指定できます。

制御状態の表示について

[toactive status]コマンドを実行すると以下のような情報が表示されます。

G:\teamware\SERVER>toactive status
SERVICES   : STATE      MAX   CURRENT  RETRY  SLEEP   CONNECT   REJECT
directory  : ENABLE       -         0
mail       : DISABLE     20         0     30      1         9        0
library    : ENABLE       -         0
calendar   : ENABLE       -         0
forum      : ENABLE       -         0
http_dir   : ENABLE       -         0
http_mail  : ENABLE       -         0
http_lib   : ENABLE       -         0
http_cal   : ENABLE       -         0
http_for   : ENABLE       -         0

コマンド入力行の直後に表示されるヘッダ行の各情報名の意味を以下に示します。

SERVICES

対象のサービス名を表示します。

STATE

DISABLE:対象のサービスの同時処理要求数が制御されていることを意味します。

ENABLE

対象のサービスの同時処理要求数が制御されていないことを意味します。

MAX

[toactive disable]コマンドで指定した同時処理要求数を表示します。

CURRENT

[toactive status]コマンド入力時に処理している同時要求数を表示します。

RETRY

[toactive disable]コマンドで指定したリトライ数を表示します。

SLEEP

[toactive disable]コマンドで指定した待ち時間を表示します。

CONNECT

[toactive disable]コマンドを実行してから処理できた要求数の累計を表示します。この値は[toactive enable]コマンド、および再度[toactive disable]コマンドを実行した場合にクリアされます。

REJECT

[toactive disable]コマンドを実行してから処理に失敗した要求数の累計を表示します。この値は[toactive enable]コマンド、および再度[toactive disable]コマンドを実行した場合にクリアされます。

使用例

以下に、[toactive]コマンドの使用例を示します。