ページの先頭行へ戻る
 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

B.5.2 設備カレンダー情報ファイル

utility=importの場合は、設備カレンダー情報ファイルには、設備カレンダーの属性をエディタなどで記載します。

utility=export_listの場合は、設備カレンダー情報ファイルには、設備カレンダーの属性が出力されます。

注意

  • "descr(n)"属性以外を複数指定した場合、最後の値が採用されます。

  • 登録/削除時に、属性値の省略はできません。

  • 表中のリスト列の○は当該属性が出力され、×は出力されないことを示します。

表B.5 設備カレンダー属性一覧

属性名

登録

更新

削除

リスト

最大長
(バイト)

注釈

op

必須

必須

必須

-

以下の3種類から選択します。

  • add:新規設備カレンダー登録

  • modify:既存の設備カレンダーを更新

  • delete:既存の設備カレンダーを削除

※export_listでカレンダー情報ファイルを出力した場合には、必ず"add"になります。

rc

必須

必須

必須

64

設備カレンダー名を記述します。

※登録する設備カレンダー名は一意にする必要があります。

※更新時に、「=属性名」が指定されている場合は、属性値の省略はできません。

※登録時には、設備カレンダー名の前後の半角空白は除去されます。

hier_parent

必須

必須

必須

479-(rcの指定長)

(注1)

設備カレンダーのロケーションを記述します。

※エリア識別名、または同一サイト内の階層化組織識別名を指定します。

※更新時に、「=属性名」が指定されている場合は、属性値の省略はできません。

owner

オプション

オプション

×

490

設備カレンダーのオーナ識別名を指定します。

※登録時に本属性を省略した場合は、ログインユーザをオーナとします。

※更新時に、「=属性名」が指定されている場合は、属性値の省略はできません。

group

オプション

オプション

×

490

設備カレンダーの所属するグループ識別名を記述します。

※設備カレンダーが所属できるグループは通常のグループだけです。アクセス制御グループには所属できません。

※アクセス制御グループを指定した場合は無視されます。

※登録の場合で、同時に複数のグループに所属したい場合は、group属性を複数記述します。

※登録の場合で、パラメータファイル内にもグループ識別名を記述した場合は、パラメータファイル内に記述したグループにも所属することになります。

※更新の場合で、グループを指定した場合は、現在所属するすべてのグループから、ここで指定したグループに所属を変更します。

※更新の場合は、パラメータファイルに記述されているグループ識別名は無視します。

※更新の場合で、group属性名を指定し、属性値を記述しない場合(1行目のみ指定可能)は、現在所属するすべてのグループの所属から抜けます。

※リストの場合は、現在所属するすべてのグループ識別名(同一エリア内の自サイト、および他サイトのグループ)がリストされます。

※登録/更新の場合、パラメータファイルに"access=enterprise_group"を指定しないと、自サイト内のグループしか処理されません。

※複数行指定時、不当なgroup文があった場合、それ以降のgroup文がスキップされます。

new_hier_parent

×

オプション

×

×

479-(rcまたはnewrcの指定長)

(注1)

設備カレンダーの新ロケーションを記述します。

※エリア識別名、または同一サイト内の階層化組織識別名を指定します。

※更新時に、「=属性名」が指定されている場合は、属性値の省略はできません。

newrc

×

オプション

×

×

64

新設備カレンダー名を記述します。

設備カレンダー名の変更に使用します。

※更新時に、「=属性名」が指定されている場合は、属性値の省略はできません。

※新設備カレンダー名の前後の半角空白は除去されます。

descr(n)

オプション

オプション

×

180

[1~nまでの指定値合計]

設備カレンダーのコメントを記述します。

※複数行の指定が可能です。(注2)
複数行の指定は以下のように記述します。

descr(1), descr(2), ..., descr(n)

※更新を指定した場合は、設定されている値をすべて指定した値に置き換えます。

※更新時に、既定値を削除する場合には、1行目のみ、属性値無で指定してください。

calservice

必須

×

×

64

設備カレンダーが使用するCalendarサービス名を記述します。

記述形式は、以下のとおりです。

'サービス名'

サービス名は、"DIRECTORY SERVER CALENDAR"のように、サイト内に存在するCalendarサービスを指定します。

※サーバに登録されているサービス名については、Directoryクライアント、ADMINクライアントで確認できます。

※更新時に、本属性が指定された場合は無視します。これにより、リストされた情報ファイルを使用して設備カレンダーを更新する場合、本属性行を取り除く必要がありません。

cal_allow_overlap

オプション

オプション

×

-

設備カレンダーへの予約の重複を許可するか否かを記述します。

記述形式は、以下の2とおりです。

  • TRUE:重複を許可する

  • FALSE:重複を許可しない

※登録時にこの属性を省略した場合、"FALSE"が指定されたものとします。

※更新時に、「=属性名」が指定されている場合は、属性値の省略はできません。

cal_allowed_time_span

オプション

オプション

×

-

設備カレンダーへの新規の予約を許可する期間を記述します。

"期間"、"単位"、"週の始まり"を半角空白で区切って指定します。

記述形式は以下のとおりです。
'期間 [単位] [週の始まり]'

期間には、0~999を指定します(0は無制限です)。

期間に0以外を指定した場合、単位には、"DAYS","WEEKS",または"MONTHS"を指定します。単位を省略した場合は、"DAYS"が指定されたものと見なします。

単位が"WEEKS"の場合、週の始まりには、"MONDAY","TUESDAY","WEDNESDAY","THURSDAY","FRIDAY","SATURDAY",または"SUNDAY"を指定します。週の始まりを省略した場合は、"MONDAY"が指定されたものと見なします。

※登録時にこの属性を省略した場合、0が指定されたものとします。

※更新時に、「=属性名」が指定されている場合は、属性値の省略はできません。

cal_notice

オプション

オプション

×

-

設備カレンダーへ予約された場合に通知するか否かを記述します。

記述形式は、以下の2とおりです。

  • TRUE:通知する

  • FALSE:通知しない

※登録時にこの属性を省略した場合、"TRUE"が指定されたものとします。

※更新時に、「=属性名」が指定されている場合は、属性値の省略はできません。

cal_permissions

オプション

オプション

×

-

設備カレンダーの利用許可を記述します。

指定可能な最大数は50です。

記述形式は、以下のとおりです。

'識別名':利用許可


  • 識別名
    Everyone(全ユーザを意味します)、または設備カレンダーへのアクセスを許可するユーザの識別名、またはそのユーザが所属するアクセス制御グループ/階層化組織/組織のいずれかの識別名を指定します。

  • 利用許可
    記号をコンマで区切って指定します。


指定例を以下に示します。

利用許可の記号とその意味については、”F.7.5 個人カレンダー利用許可のデフォルト定義機能”を参照してください。

  • TeamWARE Calendarの「予約時間表示」と同じ利用許可を与える場合
    (プロパティ表示では、「予約時間表示」と表示されます)

    G,T

  • TeamWARE Calendarの「表題表示」と同じ利用許可を与える場合
    (プロパティ表示では、「表題表示」と表示されます)

    G,B

  • TeamWARE Calendarの「メッセージ表示」と同じ利用許可を与える場合
    (プロパティ表示では、「メッセージ表示」と表示されます)

    G,B,M

  • TeamWARE Calendarの「表示権限」と同じ利用許可を与える場合
    (プロパティ表示では、「メッセージ表示, 週間メモの表示」と表示されます)

    B,M,W

  • TeamWARE Calendarの「秘書権限」と同じ利用許可を与える場合
    (プロパティ表示では、「メッセージ表示, 秘書権限, 週間メモの変更」と表示されます)

    G,L,N,R

  • TeamWARE Calendarの「所有者権限」と同じ利用許可を与える場合
    (プロパティ表示では、「メッセージ表示, 秘書権限, 予約自動了承, 週間メモの変更,権限の変更, カレンダー変更, カレンダー削除」と表示されます)

    G,L,N,F,R,P,C,D

  • TeamWARE Calendarの「権限なし」と同じ利用許可を与える場合
    (カレンダーは表示されません)

    U

※変更時は、設備カレンダーの利用許可が、ここで指定された利用許可で上書きされます。従って、一部の利用許可だけを変更する(例えば、あるユーザに対する利用許可だけをSにする)ことはできません。

※複数の利用許可を指定する場合は、複数行に分けて記述してください。

※登録時にこの属性を省略した場合、"Everyone:G,T"が指定されたものとします。

※更新時に、属性値の省略はできません。

※利用許可に,"S"、"G"、"T"、"B"、"M"、"L"、"W"、"N"、"F"、"R"、"P"、"C"、"D"、および"U"以外の文字が指定された場合は、それを無視します。その結果、これらの文字のいずれも指定されなかった場合は、"U"が指定されたものと見なします。

※利用許可に包含されている利用許可を指定しても問題ありません。例えば、"S,G"と指定した場合は、"G"と指定した場合と同じ結果になります。また、"G"だけを指定した場合、リストすると"S,G"と包含された利用許可も表示されます。

※同じ識別名が複数行指定された場合、先に指定された行が有効になります。

※複数行指定時、不当なcal_permissions文があった場合、不当なcal_permissions属性行がエラーとなり、以降のcal_permissions属性の処理はスキップされます。

(注1):設備カレンダー識別名(最大512バイト)は、以下のフォーマットです。
"twFS=3+cn=設備カレンダー名,ロケーション"
TeamWARE Officeが内部的に使用するLDAP URL属性(最大512バイト)は、以下のフォーマットです。
"ldap://ホスト名:ポート番号/twFS=3+cn=設備カレンダー名,ロケーション"
なお、ホスト名の最大長は8バイト、ポート番号の最大長は5バイトです。
従って、"設備カレンダー名"と"ロケーション"を合計した最大長は、512-(7+8+1+5+1+10+1)=479バイトとなり、479バイトから設備カレンダー名長を引いた値が、hier_parent属性、およびnew_hier_parent属性の最大長です。

(注2):最終行を除く各行には改行文字のバイト数(CR+LFの2バイト)が含まれます。

復帰値

復帰値は常に0です。

設備カレンダー情報ファイルの例

/ =OP add
=RC D501会議室
=HIER_PARENT ou=階層化組織A,l=fj,o=fujitsu,c=jp
=DESCR(1) D棟5Fの会議室
=CALSERVICE 'DIRECTORY SERVER CALENDAR'
=CAL_ALLOW_OVERLAP TRUE
=CAL_ALLOWED_TIME_SPAN '1 WEEKS MONDAY'
=CAL_NOTICE TRUE
=CAL_PERMISSIONS 'cn=D501管理者,ou=階層化組織A,l=fj,o= fujitsu,c=jp':L,N,F,R,P,C,D
=CAL_PERMISSIONS 'cn=MW2開発部,ou=階層化組織A,l=fj,o= fujitsu,c=jp':G,B,M
=CAL_PERMISSIONS 'ou=階層化組織B,l=fj,o= fujitsu,c=jp':G,B,M
=CAL_PERMISSIONS Everyone:B,M