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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

B.5.1 設備カレンダーの登録/更新/削除/リスト

このユーティリティは、設備カレンダーの登録/更新/削除と、設備カレンダーの情報を取り出します。

設備カレンダーの情報が記述されているテキストファイルを、設備カレンダー情報ファイルといいます。設備カレンダー情報ファイルについては、"B.5.2 設備カレンダー情報ファイル"を参照してください。

注意

登録/変更/削除の場合は、自サイトの設備カレンダーのみ処理が可能です(tp_addressに他サイトのディレクトリサーバを指定しても、自サイトに対してアクセスします)。

ポイント

  • 設備カレンダーの属性には、設備カレンダーの利用許可も設定できます。また設備カレンダーの利用許可の設定値をリストすることも可能です。

  • 移入処理が終了すると、正常に登録、更新、削除が行われた設備カレンダー数が画面に表示されます。また正常な処理が行われなかった設備カレンダー数についても表示されます。正常な処理が行われなかった場合は、インストールディレクトリのエラーファイル(<設備カレンダー情報ファイル名>.err)に記録されます。エラーが発生した場合は、エラーファイルを参照し、移入できなかった設備カレンダーについてエラー発生部分を修正して、エラーファイルを削除後、もう一度実行してください。

コマンドの形式

TeamWARE Officeサーバに対し、設備カレンダーを登録/変更/削除/リストするには、サーバインストールディレクトリで、以下のコマンドを実行します。

todirmov <パラメータファイル名>

階層化組織の一括登録/更新/削除において使用する設備カレンダー属性の詳細については、以下に示す"表B.5 設備カレンダー属性一覧"を参照してください。

注意

  • [todirmov]コマンドは、TeamWARE Officeサーバをインストールしたディレクトリで実行してください。

  • パラメータファイルを ftp によって別マシンにファイル転送する場合は、バイナリモードで行ってください。

パラメータファイルの形式

パラメータファイルは、以下に示す形式で作成します。なお、パラメータファイルのコード系にはシフトJISコードを使用します。

オプションのパラメータは角かっこ([ ])でくくられています。

utility={import|export_list}
what=rc
[access=enterprise_group]
[group=<グループ識別子>](注)
file=<設備カレンダー情報ファイル名>
user=<管理者のログイン名>
password=<管理者のパスワード>
tp_number=<トランスポート番号>
tp_address=<トランスポートアドレス>

(注):複数行記述可

パラメータの説明

utility

"IMPORT"、または"EXPORT_LIST"と指定します。

"IMPORT"は、登録/変更/削除の場合に指定します。

"EXPORT_LIST"は、リストの場合に指定します。

what

"RC"と指定します。

access

設備カレンダーの登録/更新の操作において、他サイトに存在するグループのメンバーとして、

設備カレンダーを追加/削除したい場合に、"enterprise_group"を指定します。

本オペランドを指定しない場合、設備カレンダーは、自サイト上のグループにのみ、

メンバーとして追加/削除が可能です。

group

登録するすべての設備カレンダーが所属するグループの名前をすべて指定します。

複数のグループを指定する場合は、この行を複数記述します。

なお、groupは、グループの存在する識別名を記述します。

また、指定するグループは、accessパラメータの指定により、tp_addressパラメータで指定したサーバ、またはtp_addressパラメータで指定したサイトが所属するエリアに作成されている必要があります。

例:
group='cn=グループ名,ou=営業部,l=東京本社,o=(株)ABC,c=jp'

file

設備カレンダー情報ファイル名を指定します。

設備カレンダー情報ファイルは、設備カレンダー登録のための、設備カレンダー管理情報などを記述したファイルです。

設備カレンダー情報ファイルは、TeamWARE Officeのインストールディレクトリに作成しておきます。

インストールディレクトリに作成していない設備カレンダー情報ファイルを指定する場合は、フルパス名で指定します。

設備カレンダー情報ファイル名は、最長で256文字までです。

設備カレンダー情報ファイルの形式については、"B.5.2 設備カレンダー情報ファイル"を参照してください。

user

ログイン名を指定します。ログイン名は、最長で48文字までです。

ログインユーザには、システム管理者の権限が必要です。

password

ログインユーザのパスワードを指定します。パスワードは、最長で48文字までです。

ログインユーザがパスワードを持っていない場合は省略します。

tp_number

ログイン時に使用するトランスポート番号を指定します。

TeamWARE Officeをインストールしたディレクトリ配下の初期化ファイル(to.ini)の[TOSERVER]セクションのtransportsフィールドに記述されています。

以下に示す例の場合、tp_numberは1になります。

例:
[TRANSPORT]
1 = tcpip,1,0,

tp_address

ログイン時に使用するディレクトリサーバ(utilityパラメータに"IMPORT"を指定する場合は、自サイトのディレクトリサーバ)のトランスポートアドレスを指定します。ここで指定したディレクトリサーバが登録/更新/削除の対象となります。tp_addressは、最長で128文字までです。トランスポートアドレスには、ホスト名、DNS完全修飾ドメイン名、IPv4のIPアドレスのいずれかを指定します。

パラメータファイルの例を、以下に示します。

  1. importの例

    utility=import
    what=rc
    file=add.rc.txt
    user=ADMIN
    password=PASSWORD
    tp_number=1
    tp_address=199.199.199.199

  2. export_listの例

    utility=export_list
    what=rc
    file=list.rc.txt
    user=ADMIN
    password=PASSWORD
    tp_number=1
    tp_address=199.199.199.199