FUJITSU Linkexpress 解説書
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第1章 Linkexpressの紹介> 1.1 Linkexpressとは

1.1.3 Linkexpressの適用事例

Linkexpressを適用したシステムの例を4つ紹介します。

■事例1) A社:全国規模の販売管理システムへの適用(集中運用)

適用前 : A社では、全国46拠点の販売情報と見積り情報を、磁気テープなどの媒体経由でセンターに収集しており、全国規模での情報の把握にタイムラグがありました。また、各支店の業務状態を把握することができませんでした。

改善点 : 全国の支社サーバ、支店サーバを専用線で本社サーバと結合し、各サーバに対してLinkexpressを導入しました。また、全国の支店サーバの業務状態を監視画面で管理できるようにしました。

[図1.3 ファイル転送による販売管理]

適用による効果 : 全国規模の情報をネットワーク経由でリアルタイムに収集し、情報の有効活用が可能になりました。

この例に関する業務運用の例については、"2.1 ファイル集配信業務"を参照してください。

また、運用システムの設計については、「導入ガイド」の「第1章 導入・構築の流れ」を参照してください。

■事例2) B社:顧客情報分析システムへの適用(情報活用)

適用前 : B社では、本社の基幹サーバから顧客情報を抽出し部門サーバに反映して、データウェアハウスを構築しようとしました。しかし、サーバ間の結合方法、データの整合性保証、データの変換方法など、解決しなければならない問題が山積みの状態であり、思うようなシステム構築が進みませんでした。

改善点 : 基幹サーバと部門サーバ間のデータ流通をLinkexpressで行い、さらに、データを分析するためにSymfoware Navigatorを採用しました。

[図1.4 データベース連携によるデータ流通]

適用による効果 : プログラムレスでデータウェアハウスを簡単に構築し、的確な市場分析が可能となりました。その結果、きめ細かな顧客対応ができるようになりました。

この例に関する業務運用の例については、"2.2 データベース利用による情報活用業務"を参照してください。

また、運用システムの設計については、「導入ガイド」の「第1章 導入・構築の流れ」を参照してください。

■事例3) C社:危険分散システムへの適用(分散運用)

適用前 : 業務データベースをバックアップするために別のシステムに複写していました。しかし、大量のデータであるため更新作業に時間がかかる上、一日一回しか更新できず、他の業務に支障をきたしていました。

改善点 : LinkexpressとLinkexpress Replication optionを導入し、DBのレプリケーションを行うようにしました。

[図1.5 レプリケーションによるバックアップの作成]

適用による効果 : 更新データを15分単位で反映し、短時間にバックアップできるようになりました。また、他の業務でも最新の情報を扱えるようになりました。

運用システムの設計については、"FUJITSU Linkexpress Replication option説明書"を参照してください。

事例4) D社:他社機システムへの適

適用前 : D社では、取引先との受発注業務のシステムを検討しており、他社機の基幹サーバから部門サーバに売上データを流通させる必要がありました。しかし、サーバ間のファイル転送、コード変換、ジョブ起動などを効率的に行うには、どう対処すべきかという課題を持っていました。

改善点 : 部門サーバにLinkexpressを搭載し、他社機の基幹サーバからのデータ流通をLinkexpressで行えるようにしました。

[図1.6 他社機との接続によるデータ流通]

適用による効果 : 他社の基幹サーバとLinkexpressを搭載した部門サーバ間のデータ流通によって、売上データを活かした取引先への発注が可能になりました。

この例に関する業務運用の例については、"2.1.2 集配信サーバをアドオンした運用の例"を参照してください。


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