FUJITSU Linkexpress 解説書 |
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第1章 Linkexpressの紹介 | > 1.1 Linkexpressとは |
Linkexpressを使ってデータ連携業務を行う場合、以下の3つの機能を利用することができます。
ここではLinkexpressの主要機能である業務の定義・操作について、その利用形態を紹介します。
Linkexpressは、複数のサーバ間で行う業務を一元管理する機能を用意しています。データ連携業務を実行するためのサーバを業務サーバと呼び、それらを管理するためのサーバを制御サーバと呼びます。業務サーバのうちの1台を制御サーバとして利用することも可能です。そして1つの制御サーバで管理できる範囲をサーバグループと呼びます。
業務の監視・操作は、各サーバだけでなく、Linkexpressクライアントから各サーバにログインして行うこともできます。図1.2にLinkexpressの利用形態を示します。
なお、Linkexpress V5.0L10相当以降で簡易導入機能を利用する場合は、制御サーバ兼業務サーバとなります。また、サーバグループを利用しません。このため、Linkexpressクライアントからログインすると、本サーバ上のLinkexpress業務のみを管理します。
注1) 制御サーバがPCサーバの場合、Linkexpressクライアントと兼ねることができます。制御サーバおよび制御サーバにログインしているLinkexpressクライアントは、サーバグループ内のLinkexpress業務を一元管理できます。
注2) 業務サーバがPCサーバの場合、Linkexpressクライアントと兼ねることができます。業務サーバおよび業務サーバにログインしているLinkexpressクライアントでは、当該業務サーバ内のLinkexpress業務だけを管理できます。
注3) グローバルサーバ/PRIMEFORCEで実行している業務は、Linkexpressクライアントから管理できません。
備考. LinkexpressのAPI・ファイル転送コマンドだけで運用する場合、制御サーバ・業務サーバ・サーバグループの設計は不要です。
分散業務では、複数のサーバが存在し、それぞれの業務を実行しています。Linkexpressではこれらの業務を一元管理するためのサーバを制御サーバと呼びます。導入コストを抑えたい場合は、業務サーバの1台を制御サーバと兼ねて(制御サーバ兼業務サーバと呼びます)運用することを推奨します。サーバグループを構成する場合を、1つのサーバグループの中に制御サーバ、または制御サーバ兼業務サーバは、2台以上存在できません。なお、サーバグループを構成する場合は、サーバグループ定義を定義する必要があります。
業務を実行するサーバです。
制御サーバの機能と、業務サーバの機能を兼ねているサーバです。
Linkexpressクライアントは、GUI(Graphical User Interface)を利用して業務定義の作成・登録・反映および実行状態の監視・操作を行うことができます。また、Linkexpressクライアントは、Windows上で動作します。Winodws Linkexpress以外のUNIXサーバで動作するLinkexpressには、Linkexpressクライアントが同梱されています。Windows Linkexpressの場合は、LinkexpressサーバをインストールするとLinkexpressクライアントもインストールされます。
なお、ファイル転送の起動側を表す「クライアント」という用語がありますが、Linkexpressクライアントはファイル転送の起動側の処理を行う機能ではありません。ファイル転送の起動側および応答側処理を行うのはLinkexpressサーバです。
Linkexpressサーバとは、基本構成部を指した総称です。Linkexpressクライアントと対であり、Linkexpressクライアントからログオンするサーバ製品の位置付けです。マニュアル上では、LinkexpressサーバをLinkexpressと表現する場合があります。
なお、ファイル転送の応答側を表す「サーバ」という用語がありますが、Linkexpressサーバはファイル転送の応答側処理だけを表す用語ではありません。
1つの制御サーバと、その制御サーバから制御できる複数の業務サーバのグループを、合わせてサーバグループと呼びます。
また、サーバグループ定義は、サーバグループを構成する制御サーバ、および業務サーバのサーバ名、接続するための利用者名などの情報を定義します。
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