機能説明
Systemwalker Desktop Patrol V13.0.0より前のバージョンのフォーマットで作成されたCSV形式のマスタ管理情報を、Systemwalker Desktop Patrol V13.0.0以降の新フォーマット形式に移行するコマンドです。
記述形式
dtpmstcv.exe | 入力ファイル名 |
オプション
移行対象ファイルリスト(iniファイル)を指定します。省略できません。
パスに空白が含まれる場合はパス全体を引用符で囲んでください。また、文字列長は、引用符を除いて、最大256バイトまでです。
移行対象ファイルリストの形式は以下のとおりです。
[USER] EMP_FILE=c:\v12\emp.csv ・・・・・・ 従業員マスタCSV(入力) SECT_FILE=c:\v12\sect.csv ・・・・・・ 所属マスタCSV(入力) MAIL_FILE=c:\v12\mail.csv ・・・・・・ メールマスタCSV(入力) PASS_FILE=c:\v12\pass.csv ・・・・・・ パスワードマスタCSV(入力) OUT_FILE=c:\v13\user.csv ・・・・・・ 新ユーザー管理情報CSV(出力) [GROUP] GRP_FILE=c:\v12\grp.csv ・・・・・・ 部門マスタ(入力) OUT_FILE=c:\v13\grp.csv ・・・・・・ 新部門管理情報CSV(出力) [ERROR] ERR_FILE=c:\v13\err.dtl ・・・・・・ エラー詳細ファイル |
復帰値
0:正常終了
0以外:異常終了
コマンド格納場所
CSの以下のフォルダ
CSのインストールディレクトリ\bnserv\bin |
実行に必要な権限/実行環境
Administrator権限が必要です。
CSインストールPC上で実行してください。
注意事項
移行対象ファイルリストのOUT_FILEパラメーターで指定された出力ファイルがすでに存在する場合は、上書きまたは異常時に削除されます。以前に作成したファイルが必要な場合は、コマンド実行前に名前を変更するか、別の場所へ移してください。
使用例
移行対象ファイルリスト“C:\mast\dtpmstcv.ini”を指定し、マスタ管理情報を移行します。
"C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Patrol\bnserv\bin\dtpmstcv.exe" C:\mast\dtpmstcv.ini |
実行結果/出力形式
移行元データフォーマットが起因して移行処理に失敗した場合は、移行対象ファイルリストのERR_FILEパラメーターで指定したエラー詳細ファイルに、異常となった原因が出力されます。
エラー詳細ファイルの例を以下に示します。
ファイル:emp.csv 行:90 ダブルクォートが閉じていません。 ファイル:mail.csv 行:50 該当するユーザーID:ABC000001が存在しません。 |
ファイル形式
No | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | 内容 | 異常の内容 |
エラー内容
異常の内容 | 可変情報 | 原因 | 対処 |
---|---|---|---|
ファイル:%s 行:%d ダブルクォートが閉じていません。 | %s:入力ファイル名 %d:エラーが存在する行番号 | 項目が正しくダブルクォートで括られていません。 | 項目を正しくダブルクォートで括ってください。 |
ファイル:%s 行:%d 該当するユーザーID:%s が存在しません。 | %s:入力ファイル名 %d:エラーが存在する行番号 %s:ユーザーID | 入力されたデータのユーザーIDに該当するデータが変換対象の従業員マスタ(旧CSV形式)に存在しません。 | 変換対象ファイルを見直し、ユーザーIDが正しく定義されているか確認してください。 |
処理が失敗した場合は、エラーメッセージが出力されます。詳細は、“3.3.2 マスタ管理情報CSV移行コマンドで出力するメッセージ”を参照してください。