機能説明
導入時や接続前など、PCがCSでまだ管理されていない状態において、ポリシーグループ作成用に事前に複数台のPCをアップロード登録するコマンドです。
記述形式
dtppcmst.exe | /s|/d /fファイル名 /eエラーファイル名 |
オプション
PCリストのアップロード(登録・更新)、または、アップロード(削除)を指定します。
/s:アップロード(登録・更新)
/d:アップロード(削除)
アップロード登録・更新または削除するPCリストファイル名を指定します。
パスに空白が含まれる場合はパス全体を引用符で囲んでください。また、文字列長は引用符を除いて最大256バイトまでです。
PCリストファイルについては、“2.5.1 PCリストファイル”を参照してください。
エラー情報を出力するエラーファイル名を指定します。本オプションは省略できません。
エラーファイル名の拡張子を.dtlとするファイル名は使用できません。
エラーファイルは絶対パスで指定し、パスに空白が含まれる場合はパス全体を引用符で囲んでください。また、文字列長は引用符を除いて最大256バイトまでです。
復帰値
0:正常終了
0以外:異常終了
コマンド格納場所
CSの以下のフォルダ
CSのインストールディレクトリ\bnserv\bin |
実行に必要な権限/実行環境
Administrator権限が必要です。
CSインストールPC上で実行してください。
注意事項
出力ファイルがすでに存在する場合は、上書きまたは異常時に削除されます。以前に作成したファイルが必要な場合は、コマンド実行前に名前を変更するか、別の場所へ移してください。
アップロード時に処理異常が発生した場合は、異常内容がエラー詳細ファイルとして、/eオプションで指定したエラーファイルの拡張子を.dtlとするファイルが作成されます。
使用例
PCリストをアップロード登録する場合
"C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Patrol\bnserv\bin\dtppcmst.exe" /s /fC:\mast\pcmst.csv /eC:\mast\err.csv |
実行結果/出力形式
エラーファイルは、PCリストファイルと同じ形式となります。エラー詳細ファイル(エラーファイル名の拡張子.dtl)を参照し、エラーファイルの該当箇所に対して、対処・修正することにより、登録・更新・削除に失敗したPCについて、エラーファイルを次回のアップロードファイルとして使用できます。
エラー詳細ファイルの例を以下に示します。
コメント行 |
ファイル形式
No | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | 行数 | エラーファイル内の行番号 |
2 | 項目 | 異常原因となった項目名 |
3 | 内容 | 異常の内容 |
エラー内容
異常の内容 | 原因 | 対処 |
---|---|---|
ダブルクォートの整合性 | 項目が正しくダブルクォートで括られていません。 | 項目を正しくダブルクォートで括ってください。 |
無効なデータ | データの項目数が不足しています。 | 項目数が正しいか確認して、必要な項目を記載してください。 |
項目長エラー | 項目の長さが不当です。または、必須項目であるにも関わらず空で記載されています。 | 項目の長さや項目を確認し、正しい項目に修正してください。 |
不正データ | 項目として使用できない文字が含まれています。 | 項目を確認し、項目として使用できる文字に修正してください。 |
キーデータ無し | ユーザーID、部門コードまたはビルコードが指定されていません。 | 項目が正しいか確認して、必要な項目を記載してください。 |
該当データなし | 更新対象や削除対象のPCが存在しません。 | 削除対象とするPCが正しいか確認し、不要であれば、エラーファイルから該当行を取り除いてください。 |
データベースエラー | データベースに異常が発生している可能性があります。 | データベースに異常がないか確認し、異常原因を取り除いてください。 |
重複エラー | PCリストファイルに指定されたPC名およびユーザーIDが、インベントリで収集済みのPC名およびユーザーIDと同じ場合、すでに該当PCは管理済みとなっているため、PC登録することはできません。 | PC名およびユーザーIDに誤りがないか確認し、不要であれば、エラーファイルから該当行を取り除いてください。 |
処理が失敗した場合は、エラーメッセージが出力されます。詳細は、“3.3.5 PC登録コマンドで出力するメッセージ”を参照してください。